延べ床面積別の外壁・屋根塗装の価格相場
外壁塗装の価格は、塗装する面積が広ければ広いほど高くなります。また、使用する塗料のグレードにもよって変わってきます。建物の状況や条件にもよりますが、おおよその価格相場になりますので参考にしてください。
坪数(延べ床面積) | 面積 | 相場 |
---|---|---|
20~29坪 | 外壁:100㎡~119㎡ 屋根:40㎡~54㎡ |
69万円~144万円 |
30~39坪 | 外壁:120㎡~139㎡ 屋根:55㎡~74㎡ |
82万円~138万円 |
40~49坪 | 外壁:140㎡~164㎡ 屋根:75㎡~94㎡ |
98万円~146万円 |
50~59坪 | 外壁:165㎡~195㎡ 屋根:95㎡~116㎡ |
121万円~168万円 |
外壁・屋根塗装の費用の内訳
外壁塗装にかかる費用の内訳は、材料費だけでなく工事に必要な足場費、職人などの人件費や会社を運営していくための運営費などにわかれています。それぞれの内訳は次の通りです。
どの項目も塗装工事を行うために必要な費用です。お客様の立場になれば、少しでも安く費用を抑えたいという気持ちもわかりますが、適正な価格で費用を出している塗装業者であるほど値引きをすることが難しくなります。
逆に言えば、大幅な値引きを提示してくる塗装業者は、どこかに上乗せなどをしている可能性が高くなります。
材料費の費用
塗料だけでなく、高圧洗浄などで使用する養生シートやコーキング材など、塗装を行うために使用するものが含まれます。費用割合は約20パーセントです。
使用する材料や塗料によって、かかる費用も異なります。ここでは、グレード別に塗料の耐用年数や単価などを紹介しますので参考にしてください。
塗料グレード | 期待耐久年数 | 費用 ※1缶当たり | 単価 ※人件費含む |
---|---|---|---|
アクリル | 約5年~7年 | 5,000~15,000円 | 1,400円~1,600円 |
ウレタン | 約8年~10年 | 5,000~20,000円 | 1,700円~2,200円 |
シリコン | 約10年~15年 | 15,000~40,000円 | 2,300円~3,000円 |
ラジカル | 約12年~15年 | 20,000~40,000円 | 2,500円~3,000円 |
フッ素 | 約15年~20年 | 40,000~100,000円 | 3,800円~4,800円 |
光触媒 | 約15年~20年 | 50,000~100,000円 | 4,200円~5,000円 |
無機 | 約20年~25年 | 50,000~120,000円 | 4,500円~5,500円 |
足場費
外壁や屋根の塗装工事では、一般的に足場を組んで作業に取りかかります。費用割合は約20パーセントです。
足場があるからこそ、職人が安定した塗装工事を行えるのです。足場代には、材料を現場まで運ぶ運搬費と足場を組み立てるための施工費が含まれます。
時々、キャンペーンをうたって足場を無料にするなどと言って、契約を促すところもありますが、そのような業者は気を付けてください。足場を組み立てる際には「足場の組立て等作業主任者」を配置しなければならないので、材料費や人件費、その工程を考えると足場を無料にすることは難しいのが実情です。
人件費
人件費は、塗装や洗浄など塗装工事に携わる人達にかかる費用で、割合は約30パーセントです。新人とベテランなどのように職人のレベルによって、その職人の給料が変わります。
利益重視の会社は、利益をあげるために材料費や人件費を削りがちですが、丁寧な作業を求めるのであれば、手間と時間は必ずかかります。人件費が抑えられると施工不良になることもあるので、極端に見積価格が安い、大幅な値下げをする会社は注意が必要です。
また、見積書には人件費という直接の項目はありませんが、塗装会社はどのくらいの人数が必要かを把握しているので、あらかじめ見積書の単価には人件費が含まれています。
運営費・その他
塗装工事には、材料費や人件費、足場代が必要なことをお知らせしましたが、他にも廃棄物やゴミの処理などにかかる費用があり、費用割合は30パーセント。
・材料運搬費:塗料や工事に必要な材料などを施工場所まで持っていくための費用
・交通費:材料を搬入する際の移動に必要な費用
・廃材処理費:工事現場で出たゴミや廃材を処分する費用
外壁や屋根面積を知る重要性
外壁や屋根のおよその塗装費用は、「面積×塗料単価」で計算することが可能です。見積金額を高くするために、悪質な業者は面積を大きく出す場合があります。ある程度自分で面積を出しておくと、騙される確率も少なくなります。
手軽に面積を知りたい場合や、計算が面倒な時は次の表を参考にしてください。おおよその面積がわかります。
坪数(延べ床面積) | 外壁面積 | 屋根面積 |
---|---|---|
20坪 | 100㎡~109㎡ | 40㎡~44㎡ |
25坪 | 110㎡~119㎡ | 45㎡~54㎡ |
30坪 | 120㎡~129㎡ | 55㎡~64㎡ |
35坪 | 130㎡~139㎡ | 65㎡~74㎡ |
40坪 | 140㎡~149㎡ | 75㎡~84㎡ |
45坪 | 150㎡~164㎡ | 85㎡~94㎡ |
50坪 | 165㎡~180㎡ | 95㎡~105㎡ |
同じ面積でも価格が異なる理由
インターネットを使えば欲しい情報がすぐにわかります。しかし、外壁塗装は、建物の大きさや使用する塗料、施工する業者によって異なります。費用相場は、あくまでも参考程度にしておき、きちんとした金額が知りたいのであれば塗装業者に見積りを依頼しましょう。
ただ、高すぎたり安すぎたりする見積には注意してください。会社の利益分を大幅にのせられている場合がありますので、一社だけではなく複数から見積もりを取るようにしてください。
同じ坪数でも形が違うと、塗る面積が異なる
坪数が同じであれば、金額も同じになると思いますか?
塗装は、坪数が同じであっても料金が同じになるとは限りません。なぜなら、建物の形によって外壁の周囲の長さが異なってくるからです。外壁の長さが長くなると、同じ坪数でも塗っていく面積が大きくなるので、必要な塗料も増えてきます。
また、外壁がザラザラしている凸凹の激しいタイプは、一般的な壁に比べて塗料が多く必要です。
劣化状況により価格が異なる
既存の壁の状況によって、施工金額は変わります。補修が必要のない状態であれば良いですが、壁にひび割れや剥がれなどの症状があれば、補修を行ってからの塗装工事となります。
劣化状況が深刻であれば塗装だけで直すことが難しいため、補修工事を大工などに依頼しなければなりません。そのため、劣化状況によっては、かかる費用が増える可能性もあります。
屋根の勾配、隣の家との距離などにより足場の料金が変わる
塗装を行う際に必要な足場が、費用に関係してくる場合があります。隣家との距離が十分であれば、足場の設置もスムーズに行えます。
しかし、隣家と密接しているなど、足場を設置するのが難しい状況であれば組み立てに時間がかかるので、その分費用が高くなります。また、屋根の勾配が急なものは、屋根にも足場が必要になってくるので、足場の料金が増えます。
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引越や塗装工事など、どこの業者に依頼すればよいのかわからない場合、インターネットを使って検索する人が増えてきています。
しかし、表示される情報が多く、反対に悩んでしまうといった声も耳にします。そのような悩みを解決できるのが、一括見積りサービスです。
複数の業者へ一度で見積りが依頼できるこのサイトは、忙しい人には特にお勧めと言えます。
このページでは、塗装工事の一括見積りサービスを利用した際の、メリット・デメリットについて説明していきます。
塗装を依頼したいけど不安…という方に見ていただきたいのが、見積書です。
実は見積書には、その会社の姿勢がよく表れているのです。複数社に見積を取り、比較いただきたいのですが、その際に目安となる相場がわかっていると読み解きやすいでしょう。
ここでは、見積書にはどのような項目が記載されているのか、どの程度が相場なのかを解説いたします。
外壁や屋根の塗装を行う際、お客様によって重要視するポイントは異なると思います。施工会社や職人の腕(仕上がり)が大切だと思う人もいれば、金額に比重をおく人もいらっしゃるでしょう。工事にかかる金額が安くなれば助かりますが、果たしてそれで良いのでしょうか?
住宅の大きさや使用する塗料によって一概に比較することは難しいですが、どの現場でも必要になる金額や基本的な工事内容は共通する点もあります。
ここでは、見積書のチェックの仕方を中心に説明していきたいと思います。
塗装をお考えの際に、最も気になるのがお金のこと。
決して少額の買い物ではないため、事前に支払い方法の種類にどんなものがあるのかを把握しておき、依頼する業者が採用している方法も確認してみてください。
また、ローンや財形貯蓄などの有効活用についても押さえておきましょう。
外壁や屋根の塗装工事では、最初に足場が組まれます。業者は使用する足場をどうやって計算しているのでしょうか。
このページでは、足場面積の計算方法や足場の種類などについて説明していきたいと思います。