シーリングは、建物の防水機能を保つための重要な役割を果たしています。しかし、シーリングの耐久性はおおよそ8~10年ほどで、徐々にひび割れや痩せてきて、劣化が進むと、剥がれ落ちてきます。
建材同士の隙間を埋める防水の役割を果たしているこのシーリングがはがれてくると、そこから雨水が侵入し雨漏りが発生します。そうなる前に、早めのメンテナンスをしましょう。
こんな症状、ありませんか?
シーリングのひび
はがれ、落下
隙間がある
シーリングはコーキングともよばれ、意味は両方同じです。
シーリングは特にご自宅の南側の面、もしくは日当たりが良い箇所をご確認ください。紫外線で劣化しやすく、よく日が当たるところから順にひび割れやはがれが発生していきます。
シーリング(打ち直し)の手順
1.古いシーリング材の剥離
カッターなどを使用して、古いシーリング材を取り除いていきます。
2.プライマーの塗布
マスキングをしたら、シーリング材と外装材の接着を高めるプライマーを塗布します。
3.シーリング打ち
養生をしたうえで、シーリング材を注入し、ヘラでならしていきます。
4.乾燥
終わったら、乾燥させ、マスキングテープをはがして完成です。
オススメ!
オートンイクシード
屋根・外壁のリフォームの際、シーリング工事も併せて行うことがほとんどですが、その際にオススメなのが、オート化学工業(株)のオートンイクシードというシーリング材です。
従来の一般的なシーリング材の耐久年数は、おおよそ7、8年です。しかしこのオートンイクシードは20年以上もの耐久性があります。
例えば、外壁塗装を、フッ素塗料や無機塗料などの高耐久な塗料にする際、このシーリング材も高耐久なものを選ぶことで、家がより長持ちし、雨漏りにも強くなるのです。
シーリングは打ち直しを推奨しています
■シーリング打ち直し
古いシール材をいったんすべて撤去してから、新たにシーリング打設を行うもの。
■シーリング増し打ち
古いシール材の上に、新しいシーリング材を打設する方法。
シーリングは打ち直しと増し打ちという二つの施工方法があります。当店は基本的に打ち直しを推奨しております。
上の図を見ていただければわかりますが、増し打ちだと内部に古いシーリング材が残ったままですし、新しく打設するシール材も少ない量になり、十分な厚みが確保できないため、耐久性はやはり打ち直しの方が良くなります。
こういう目に見えないところに手をかけることこそが、家を長持ちさせるリフォームの秘訣なのです。
外壁にシーリングを施工する際は、ボンドブレーカーという、薄い板を敷いてから打設します。そうすると、シーリングは2面接着になります。3面接着にしてしまうと、外装材が、寒暖差により伸縮した際に追従できず、早期剥離の原因にもなるのです。