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外壁塗装の浮き・剥がれの原因と補修費用

業者によって綺麗に塗られた塗装も、浮いてきたり剥がれてきたりすることがあります。では、何が原因で浮きや剥がれが起こるのでしょうか。

ここでは、塗装の浮きや剥がれについて、その原因や補修について説明していきます。

外壁塗装の浮き・剥がれについて

塗装工事について情報収集をしていると、「外壁塗装が浮いてきた」「塗装が剥がれてきてしまった」などという言葉を、一度は聞いたことがあるかもしれません。では、浮きや剥がれとは具体的にどのような症状なのでしょうか。

浮きとは、外壁から塗膜が剥離して、水膨れのように浮いている状態を言います。浮いてしまったところは、触った衝撃などで簡単に剥がれてしまいます。塗装が剥がれてしまった状態が、剥がれです。

塗装の役割は、建物に密着して建物を保護することです。しかし、塗装に浮きや剥がれがあると、建物は紫外線や雨、風などの影響を受けやすくなります。浮きや剥がれをそのままにしておくと、雨水が建物の中へ浸入することもあるので注意が必要です。また、浮きや剥がれは、建物の美観も損ねてしまいます。

塗装に浮きや剥がれが起こる主な原因は、経年劣化と施工不良です。

経年劣化による浮き・剥がれの原因

経年劣化による浮きや剥がれは、塗膜にできたひび割れなどから水が入ってきたことにより起こります。グレードによっても異なりますが、塗料の耐用年数は長いもので20年もつと言われています。しかし、紫外線や雨風の影響を受けると、どうしてもひび割れなどの劣化症状が出てくるので、10年を目安に塗装を検討すると良いと言われています。

また、北海道などの寒冷地域では、凍害によって浮きがひどくなることがあります。

※凍害…セメントが使用されている窯業系サイディングやコンクリートに吸収された水分が、凍ったり溶けたりを繰り返すことでひびが入る症状

施工不良による浮き・剥がれの原因

浮きや剥がれは、施工不良によっても起こります。浮きや剥がれが起こりやすい工程は、次の通りです。

高圧洗浄が不十分だった

塗装を行う前に、既存の塗膜や汚れなどをきちんと落とさなければなりません。高圧洗浄を行い、塗装面を綺麗にしていきますが、この洗浄が不十分だった場合は浮きや剥がれが起こりやすくなります。

下地に汚れなどが残っていると塗料がきちんと密着できないため、浮きやすい状況を作ってしまいます。また、カビは特に綺麗に落としていないと、塗料の下でカビが成長してしまい、塗装を浮かす原因になります。

下地処理が不十分だった

高圧洗浄と同様に、ケレンや補修などの下地処理も大切な工程です。下地処理は凹凸をなくし、塗装面を平らにすることで、塗料の密着性を高めます。

サビやひび割れが残っていると、密着しにくくなるので、浮きや剥がれにつながります。


下塗りが不十分だった

塗装は、下塗り・中塗り・上塗りの三回塗りが基本です。最初に行われる下塗りは、塗料と外壁を密着させる大切な役割があります。

塗装には、既定の塗布量というものが決められていますが、下地の劣化が著しい場合は、下塗り材が下地に吸収されることがあります。下地に吸収されてしまうと、下塗りとしての役目が果たせられないため密着性が悪くなります。密着性が悪ければ、浮きや剥がれを起こしやすいです。

下塗りがきちんとできているかどうかは、職人の経験によって左右されるので、経験豊富な塗装業者に依頼されると良いでしょう。

塗料の乾燥時間を守らなった

塗装では乾燥時間も守らなければなりません。下塗りを行ってから、中塗り、そのあとに上塗りを行いますが、それぞれの工程で塗料がしっかりと乾いていなければ、次に進むことはできません。

塗料が乾かないうちに次の塗料を塗ってしまうと、塗膜の形成不良を起こしてしまうため、浮きや剥がれなどの不具合が起こりやすくなります。


塗料の取り扱いに不備があった

塗装の浮きや剥がれは、塗料の取り扱いに不備があった場合も起こります。

例えば、外壁材に適していない下地材を下塗りで使用した場合、中塗りや上塗りの塗料をうまく密着させることができないため、浮きや剥がれを起こします。また、塗料を正しく希釈できていない場合も、強じんな塗膜を形成できないため剥がれやすくなってしまいます。


補修方法と費用

【補修方法】

①既存の塗膜を、ヘラや研磨紙で綺麗に剥がしていきます。

②完全に既存の塗膜を落としたら、洗浄します。汚れや油分が残っていれば、塗料が付きにくくなるのでしっかり洗浄していきます。

③洗浄が終わったら、しっかり乾燥させます。

④その後、下塗り、中塗り、上塗りと工程ごとにしっかり乾燥させて塗料を塗っていきます。

ごく小さな浮きであれば、ご自身で補修することも可能です。

しかし、既存の塗膜などが残っていたり、乾燥時間が短かったりすると、建物を塗装で保護することができません。そのため、最初から専門業者に依頼したほうが安心できます。あくまで、ご自身でされる補修は応急処置だとお考えください。

【補修費用】

浮きや剥がれの補修は、範囲や度合いによって異なります。症状が広範囲におよんでいれば、外壁全体の塗装が必要となるため、補修費用もかかります。

使用する塗料によっても金額は変わってくるので、詳しく知りたい場合は一度、塗装業者に見積もりをお願いしましょう。

まとめ

外壁塗装の浮きや剥がれは、経年劣化や施工不良が原因で起こります。

経年劣化による浮きなどの症状が発生するのは、塗装を行ってから10年程度です。もし、塗装をしてから数か月や数年で浮きや剥がれの症状が見られる場合は、施工不良が考えられるので、塗装を依頼した業者に再塗装をお願いしてください。

同じ業者に頼むことが不安な場合は、信頼できる専門業者に相談されることをおすすめします。