住宅の塗装に最も使用されているシリコン塗料。
施工数が多いため、塗料に特別なこだわりのない方、塗料を選ぶのが面倒だという方は、こちらが安心でしょう。
ここでは、なぜシリコン塗料が人気なのか、メリット・デメリット含めてご紹介いたします。
目 次
シリコン塗料はどんな塗料なのか?
シリコン塗料は、ウレタン塗料より少し値段が高いですが、耐久年数はウレタン塗料よりも約2倍長いためコストパフォーマンスの良い塗料です。戸建て住宅で使用される主流の塗料です。
参考に、弊社の使用塗料別グレードの割合は、アクリル0%、ウレタン0%、シリコン10%、ラジカル制御14%、フッソ44%、光触媒0%、無機32%です。
シリコン塗料は、価格と耐用年数、汚れのつきにくさなどのバランスが良い塗料です。コストパフォーマンスを重視される方にオススメします。
特徴1.コストパフォーマンスが良い!
価格に対して耐用年数が長い、コストパフォーマンスの高い塗料です。また、防カビ効果や親水性などの特徴で、塗膜に汚れがつきにくいです。
特徴2.優れた光沢保持率!
艶のある仕上がりが、長期に渡って保たれます。
マイナスポイント1.重ね塗りに向かない
シリコン塗料は硬い塗膜のため、外壁にしっかりと密着しないことがあります。そのため、重ね塗りには不向きな塗料と言えます。
マイナスポイント2.ヒビ割れしやすい
他のグレードの塗料に比べて、ヒビ割れが起こりやすい塗料です。
マイナスポイント3.作業の手間がかかる
お客様には関係ありませんが、頻繁に撹拌する必要があるので、職人は手間がかかります。
シリコン塗料の施工単価(m2)はいくらくらいか?
シリコン塗料を3回塗りした場合の施工価格は、平米価格2300円から3000円です。
代表的なシリコン塗料
【オススメ】超低汚染リファイン1000Si-IR/アステックペイント
ひかりペイントがオススメするシリコン塗料はこちらです。
■アステックペイントジャパン
塗料名:超低汚染リファイン1000Si-IR
おおよその単価:2,200円から2,800円/㎡
超低汚染性、耐候性、遮熱性に優れ、長期に渡り美観を保つことが可能。
日本ペイント
■塗料名:ファインシリコンフレッシュ
おおよその単価:4,140円/㎡(なみがた仕上げ、下塗りにDANフィラーエポを使用)
バイオ技術によって防カビ性に優れ、高耐候性、超低汚染性を特徴にもつ塗料。
■塗料名:ファインSi
おおよその単価:2,720円/㎡
下地や主材を問わずに使用できる塗料。弱溶剤形で環境にも優しい。
■塗料名:ハナコレクション100水性
およその単価:3,520円/㎡(平滑仕上げ、下塗りにファインパーフェクトシーラーを使用)
カラーバリエーションに富み、防カビ・防藻が可能。塗料にはバラの香りがある。
アステックペイント
■塗料名:シリコンフレックスⅡ
おおよその単価:2,800円/㎡
親水性のある塗膜のため、雨水で付着した汚れをセルフクリーニングで綺麗にする。
エスケー化研
■塗料名:水性セラミシリコン
おおよその単価:1,900円/㎡
通常のシリコン塗料よりも塗膜には高い耐候性がある。セラミックシリコン塗料。
■塗料名:クリーンマイルドシリコン
おおよその単価:2,200円/㎡
旧塗膜の種類を問わずに使用でき、透湿性塗膜で内部結露を防ぐ。
シリコン塗料に関するよくある質問
シリコン塗料は、ヒビ割れしやすい塗膜だと聞いたのですが、本当でしょうか?
確かに、シリコン塗料の塗膜はヒビ割れしやすいです。塗装をした際は、柔らかさも加味されていますが、10年ほど経過すると塗膜が硬くなるため、地震などが起こると、建物にヒビが入りやすくなってしまいます。
シリコン塗料は、重ね塗りが不向きと聞いたのですが、本当でしょうか?
本当です。シリコン塗料の塗膜は硬く、撥水性も高いので重ね塗りするには向いていません。下塗り材に適したものを使用することで解決されますが、シリコン塗料の上にシリコン塗料を提案された場合は注意が必要です。
低粘度のため扱いにくいと聞いたのですが、本当でしょうか?
残念ながら本当です。シリコン塗料は、頻繁に撹拌しなければならないので職人の手間がかかってしまう塗料です。
まとめ
シリコン塗料は、コストパフォーマンスの良い塗料です。雨水を使用したセルフクリーニングなど、低汚染性なので外壁のメンテナンスや掃除をする回数を減らすことができます。また、長期に渡り、美しさを保つことができるのも特徴です。
しかし、同じシリコン系でも単層弾性の安いシリコンは耐久性が低くなるなど、グレードによって異なります。訪問販売などでシリコン塗料を勧められた場合は、すぐに契約するのではなく、一度お近くの業者へ相談されることをお勧めします。