地域密着型塗装専門店プロタイムズ岡山南店
ひかりペイントです!
代表の山下です。
岡山市のオーナー様から、外階段の相談をされることもあります。
- 「入居者から階段が滑って怖いと言われた」
- 「サビが進んで踏み板が抜けないか心配」
- 「検査で注意され、早急に対策が必要と言われた」
外階段は外壁のように見る機会が少ないため、劣化に気づきにくい場所です。しかし、外階段の劣化は転倒などの事故につながるだけでなく、入居トラブルや退去リスクにも直結します。通勤や通学、買い物などで外階段を毎日歩く方もいるため、どれほど室内がきれいな物件でも、階段が危険だと安心して住み続けることはできません。
私自身、岡山市で外装工事に携わるなかで外階段のサビと滑りを放置したために大規模修繕が必要になり、100万円以上かかった現場も見てきました。今回お伝えしたいのは、外階段の劣化は、一般的に早く手を打つほど費用を抑えやすいのが実情です。
表面だけの補修で済む時期に手を打てば20〜40万円で収まるものが、放置すれば鉄骨交換や踏み板交換が必要です。階段の交換も必要になると、100〜200万円以上に膨らむケースもあります。費用を抑えるには、少しの異変でも早めに対処することが大切です。
今回のお役立ちブログでは、外階段の劣化を放置するリスクや、サビや滑りを補修する方法などをお話しします。
外階段の劣化を放置すると危険!3つの大きなリスクとは?


外階段の劣化は、外観の問題だけではありません。私が現場で最も危険だと感じるのは、安全性の低下による事故のリスクです。どのようなリスクが考えられるか見てみましょう。
踏み抜き事故・転倒事故の危険性
鉄骨の階段では、内部から腐食が進むケースも見られます。表面上はわずかなサビに見えても、内部で穴が空いている可能性も否定できません。劣化が進むと足を置いた瞬間に踏み抜き、落下事故につながる危険性があるため早めの対処が必要です。
また、鉄骨階段の上塗り塗装が摩耗してしまうと、雨の日には滑りやすくなり、入居者様の転倒を招きます。結果、定期的なメンテナンスが欠かせません。
美観の低下
外階段は、入居者が毎日触れて目にする場所です。仮に「階段が薄汚れてサビが浮き、塗装が剥がれている物件」だと、内覧時に敬遠されるかもしれません。一方、外階段がきれいな物件だと、内覧者の評価アップが期待できます。
資産価値の低下と修繕費高騰
最小限の補修で済む段階(表面劣化)だと、費用は20〜40万円前後で収まることが多いでしょう。しかし、サビの進行が骨部にまで及ぶと「踏み板交換・溶接補修・階段全体の交換」が必要になり、100万円を超えることもあります。外階段の修繕は、先延ばしするほど損します。
サビ補修はケレン作業の内容で耐久性が決まる!行うこととは?


外階段のサビ補修では、塗装前の下地処理である「ケレン作業」の品質が耐久性を左右します。やり方次第で、持ちが倍以上変わるでしょう。サビが残ったまま上から塗装をしても、場合によっては半年~3年で再発するため、念入りな処理が大切です。電動工具やワイヤーブラシでサビを落とし、細部まで清掃して塗装する方が長持ちします。
ケレン作業の内容
「ケレン作業」では、次の作業を行うことが多いでしょう。
- 手工具または電動工具で徹底的にサビを除去
- 浮きサビ・弱い塗膜を完全に除去し、素地まで出す
- サンドブラスト処理レベルの下地調整
時間をかけて丁寧に行うと塗膜の耐久性が大幅に向上し、メンテナンスの周期が延びます。メンテナンス頻度が減れば維持費を抑えられ、ランニングコストの削減につながります。
防サビ下塗り材の選定も大切
防サビ下塗り材の選定も大切です。中でも「エポキシ系の防サビ下塗り材」は、金属に強く密着し、防サビ性に優れているため鉄部の保護に役立つでしょう。
エポキシとは、金属表面に強い保護膜を形成する樹脂の一種です。塗装の下地として使用することで、サビの進行を抑え、水・湿気・塩分の影響を受けにくくする特徴があります。そのため、サビの再発を防ぎたい場面で選ばれることが多い下塗り材です。
一方、価格が比較的安い一般的な下塗り材(油性系や簡易タイプなど)は、エポキシ系と比べると防サビ力や密着性が弱く、条件によっては劣化やサビの再発が早くなるかもしれません。外階段の状況に応じて、下塗り材を使い分けることが大切です。
外階段の滑り対策と事例とは?特徴や違いは?


現場の状況やオーナー様のご希望に応じて、滑り対策の工法は異なります。工法と費用相場は次の通りです。
- 防滑ステップ→8〜22万円
- 防滑長尺シート(サビ補修込み)→18〜45万円
- 防滑塗装(サビ補修込み)→12〜28万円
※費用は「段数・踊り場の大きさ・サビの進行度」などで変動します。
状況によって最適な工法は変わります。工法ごとに、特徴や事例を見てみましょう。
防滑ステップ
段の先端に取り付ける金属製の滑り止めです。凸凹の付いているものが多く、雨天時の転倒リスクを防ぎたいオーナー様に向いています。耐久性が高く、劣化しても先端部だけ交換できます。鉄骨製の階段で強度を維持しつつ、滑り止め効果を高めることが可能です。
なお、歩行中に外れると事故の原因になるため、しっかりと固定してもらうことが大切です。
防滑長尺シート
階段の段板と通路部分を一体で美しく仕上げたい方に便利です。フラットなタイプもあれば、クッション性の高い製品もあります。クッション性の高いシートを選ぶと、足音を軽減する効果が期待できる分、足音によるクレームを防ぐことが可能です。
ただし、何度も歩いていると表面が摩耗して滑りやすくなるため、定期的なメンテナンスや交換が大切です。
防滑塗装
専用の骨材を混ぜた防滑塗料で塗り、ザラザラとした滑りにくい表面にする工法です。コストを抑えつつ安全性を高めたい方に向いています。コストを抑えつつ安全性を確保したり、築年数が古い鉄骨階段での応急処置として使ったりすることが可能です。
なお、骨材が一定の箇所に固まっていると歩きにくさを感じる場合があるため、攪拌してから塗布してもらうことが大切です。
FAQ|アパート・ハイツの外階段のサビ補修と防滑仕様についてよくある質問
外階段は入居者の動線そのものなので、サビや滑りを放置すると「事故」「クレーム」「退去」に直結します。一方で、どこまで直すべきか、どの仕様が最適かは階段の構造や劣化状態で変わるため、見積の比較だけでは判断が難しいのも事実です。
ここでは、岡山市のアパート・ハイツで相談が多い疑問を中心に、判断軸を整理してお答えします。
Q.サビが少し浮いている程度でも、すぐ補修したほうがいいですか?
結論から言うと、軽微なサビの段階で対処したほうが総費用は抑えやすいです。外階段の鉄部は一度サビが進むと、表面だけでなく内部側から腐食が進行しているケースもあります。
初期ならケレンと防サビ下塗り、上塗りで済む可能性が高い一方、放置して穴あきや踏み板の腐食が出ると、溶接補修や踏み板交換など工事範囲が一気に広がります。「まだ大丈夫」に見える時期こそ、補修の費用対効果が高いタイミングです。
Q.「塗るだけ」の簡易塗装で階段は長持ちしますか?
サビが出ている階段に対して、下地処理が弱いまま上から塗るだけの施工は長持ちしにくい傾向があります。階段の耐久性を左右するのは塗料のグレードよりも、サビをどこまで落としたか(ケレンの質)と、防サビ下塗り材の選定です。
浮きサビや弱い旧塗膜が残った状態で塗ると、半年〜数年で再発することもあります。見積を見る際は「ケレン内容」「防サビ下塗りの種類」「塗布回数」が明記されているかを確認するのが安全です。
Q.外階段の滑り対策は、どれを選べば失敗しにくいですか?
滑り対策の最適解は「何を優先するか」で変わります。雨の日の転倒リスクを最優先するなら防滑ステップ、見た目と遮音性(足音対策)まで狙うなら防滑長尺シート、費用を抑えて滑りにくさを確保したいなら防滑塗装が候補になります。
ただし、下地が傷んでいるのに表面仕様だけ変えても再発するため、滑り対策はサビ補修や排水状況の確認とセットで考えるのが基本です。仕様だけで選ぶと失敗しやすいポイントです。
Q.検査で「早急に対策」と言われた場合、まず何から着手すべきですか?
最初にやるべきは、危険度の切り分けです。踏み板のたわみ、穴あき、溶接部の割れ、手すりのぐらつきがある場合は、塗装よりも先に補強や部材交換を検討する必要があります。
見た目のサビより「構造強度が落ちていないか」が優先です。次に、滑りの原因が塗膜摩耗なのか、勾配不良や水たまりによるものなのかを確認します。危険要因を先に潰してから、防サビ塗装や防滑仕様で仕上げる流れが、事故防止と費用最適化の両面で合理的です。
Q.防滑長尺シートはクレーム対策になりますか?注意点はありますか?
防滑長尺シートは、クッション性のある製品を選べば足音を軽減できるため、階段の生活音クレーム対策として有効なケースがあります。また、見た目が整うため物件の印象改善にもつながります。
ただし、下地の状態が悪いと接着不良や浮きの原因になり、端部から剥がれが進むことがあります。さらに、歩行頻度が高い物件では表面が摩耗して滑りやすくなるため、将来的なメンテナンス前提で計画することが重要です。「貼れば終わり」ではなく、下地処理と運用設計がセットになります。
ひかりペイントで外階段の不安を早めに解消|サビ・滑りは“今の状態”で最適解が変わる


外階段のサビと滑りは、放置すると事故やクレームにつながるだけでなく、最終的に大規模修繕へ発展して修繕費が跳ね上がりやすいのが現実です。
一方で、早期の段階で「どこが危険なのか」「下地は健全なのか」「滑りの原因は何か」を整理できれば、表面補修の範囲で抑えられる可能性があります。岡山市のアパート・ハイツは居住中のケースも多く、施工中の安全確保や臭気・騒音の配慮も欠かせません。
ひかりペイントでは、見た目だけでなく、踏み抜きリスクや排水状況まで含めて状態を確認し、補修と防滑仕様をセットで検討できるよう情報を整理します。まずは問い合わせフォームからのお問い合わせ、メールや電話でのご相談、ショールームへのご来店で、現状の不安点を共有してください。
最適な工法を「費用」と「安全性」と「入居者配慮」の3点で一緒に組み立てていきましょう。
ひかりペイントが選ばれる理由



























