地域密着型塗装専門店プロタイムズ岡山南店
ひかりペイントです！
代表の山下です。
アパートやハイツの大規模修繕に際して、防水工事の見積りをとると「A社は保証10年、B社は保証5年」といった違いに戸惑うオーナー様は少なくありません。保証期間は、長ければ長いほど安心と言えるのでしょうか。
今回のお役立ちコラムでは、正しい保証年数の考え方と、見積りを正しく比較するためのテクニックを紹介します。
防水工事の「保証年数」は最優先事項？オーナー様が確認すべき本当の条件
保証書に記載された数字だけに目を奪われると、万が一の雨漏りの際に「対象外」と言われてしまうリスクも。保証年数は、使用する材料のグレードや施工内容とセットで判断する必要があります。ここでは、数字の裏にある「保証の質」を見極めるポイントを解説します。
塗料・防水材のグレードと保証年数の「整合性」をチェック
防水工事の保証期間は、新築住宅の防水工事が10年程度、改修工事の場合は5年程度が目安です。改修工事では、既存の下地の状態や劣化具合が保証期間に影響します。
もし、期待耐用年数が5～10年程度のウレタン防水を予定しているにもかかわらず「15年保証」を謳う業者がいた場合、その根拠を疑う必要があります。物理的な耐久性を超えた過度な長期保証は、契約をとるためのセールストークである可能性が高いためです。
信頼できる業者は、メーカーが公表している期待耐用年数に基づき、現実的で誠実な保証期間を提示します。
一般的な保証範囲と、注意すべき業者の見分け方
防水工事の保証は、主に「防水層からの雨漏り」に対する保証（防水機能の維持）に限定されるのが一般的です。
保証年数の長さで契約をとろうとする業者の場合、その保証範囲が極端に狭い可能性が考えられます。優良業者の保証書は、曖昧な表現ではなく、以下のような免責事項を明確に定めています。
- 地震・台風・豪雨などの自然災害による損傷
- 第三者による破損や、入居者による管理不備（排水口の清掃未実施など）
- 躯体の動き（建物の構造的なひび割れ）に起因する場合
保証内容で確認すべきは、免責事項だけではありません。漏水によって室内の壁紙や家具、電気機器に生じた二次的損害は、一般的に対象外となっているため注意が必要です。施工不良や材料不良による防水層の不具合にのみ、保証が適用できることを念頭に置きましょう。
防水層の寿命を決める！工法ごとの耐久性
「どの工法で工事をするか」によって、設定可能な保証年数も変わります。アパートやハイツの構造や既存の防水層の状態に合わない工法を選んでしまうと、早期剥離などのトラブルを招く可能性も。ここでは工法ごとの特性と保証の妥当性について掘り下げます。
FRP防水、ウレタン防水、シート防水｜主要な工法の特性と期待耐用年数
アパートやハイツで主に採用される防水工法は、それぞれ耐久性（期待耐用年数）が異なります。
| 工法 | 主な特徴 | 期待耐用年数（目安） | 主な適用場所 |
| ウレタン防水 | 複雑な形状に対応、継ぎ目なし | 8年～12年程度 | 屋上、廊下、バルコニー |
| FRP防水 | 軽量、高強度 | 10年～15年程度 | ベランダ、バルコニー |
| シート防水 | 高耐久、工期が短い | 10年～15年程度 | 大規模な屋上 |
下地処理の良し悪しが全て！保証年数よりも重要な「見えない工程」
防水工事の品質は「下地処理」で決まると言っても過言ではありません。既存の防水層の浮きやひび割れを適切に補修せず上から新しい防水材を塗っても、すぐに下地と一緒に剥がれてしまいます。
極端に見積りの安い業者は、高圧洗浄や補修などの「見えない工程」を簡略化する可能性もあります。作業工程を詳細に確認することで、業者の信頼性を測れるでしょう。
アフターフォロー体制と点検頻度を確認する
長期保証が付いていても「工事が終わったらそれっきり」では意味がありません。保証期間中に定期的な点検があるか、何かあった時にすぐに駆けつけられる距離にある地域密着の業者かどうかも重要です。
具体的な点検頻度は、契約前に確認しましょう。創業以来地域密着で活動している業者は、アフターフォロー体制を重視している傾向があります。
失敗しない相見積りは「同条件化」が鉄則
複数の業者から見積りをとると、金額に数十万円の差が出ることがあります。しかし、安易に最安値の業者を選ぶのは危険です。各社が想定している「工事の範囲」や「仕様」がバラついている可能性があるためです。
ここでは、見積りを横並びで比較するための「同条件化」の手法を伝授します。
なぜ業者によって見積金額と保証年数が大きく違うのか
金額や保証年数が異なる理由の一つに、工法や使用材料のグレードが異なっている可能性が考えられます。
たとえば、A社は耐久性の高い工法、B社は安価な工法で見積もっている場合、金額に差が出るのは当然です。また、雨漏り防止に不可欠な「シーリング打ち替え」や「側溝の補修」などの付帯工事の有無も、金額を左右します。金額の差は「工事内容の省略」から来ている可能性もあるのです。
見積りを「同条件化」するために業者に伝えるべき３つのこと
正しい比較をするために、見積り依頼時には以下の3点を業者に伝えてください。これにより、業者の比較が進めやすくなります。
- 「既存の防水層を考慮し、ウレタン防水の通気緩衝工法で」など工法を揃える
- 「〇〇メーカーの期待耐用年数〇年の材料を希望」など、材料のグレードを揃える
- 補修や付帯工事を明確に指定する
このように条件を揃えることで、適正価格を比較することができます。
保証には「工事保証」と「製品保証」がある
保証には、施工店が出す工事保証と、塗料メーカーが出す製品保証（メーカー保証）の2つがあります。
工事保証は、施工店が、施工不良（塗り残し、下地処理不良など）に起因する不具合に対して責任を負うものです。一方で製品保証は、塗料や防水材の品質（材料そのものが固まらない等）をメーカーが保証するものです。
メーカー保証が付帯された高品質な材料を使用しつつも、工事保証をしっかり付帯する業者を選ぶことで、総合的な安心感を得られます。
FAQ｜防水工事の保証年数と相見積りの同条件化についてよくある質問
防水工事の見積りを比較する際「保証は何年が正解なのか」「長期保証の業者を選ぶべきか」と迷われるオーナー様は少なくありません。ここでは、岡山市でアパート・ハイツを所有されている大家さんから多い疑問を整理し、失敗しない判断基準を解説します。
Q.防水工事の保証は何年あれば安心と言えますか？
防水工事の保証年数は、新築でおおむね10年、改修工事では5年程度が現実的な目安です。改修工事は既存下地の状態に左右されるため、新築と同じ年数を保証するのは難しいのが実情です。使用する工法や材料の期待耐用年数と保証年数が整合しているかを確認することが重要で、単に数字が長いから安心とは言い切れません。
Q.保証15年や20年と書かれている業者は信用できますか？
一概に否定はできませんが、注意が必要です。ウレタン防水など期待耐用年数が10年前後の工法で極端に長い保証を提示している場合、その保証がどこまで実効性を持つのか確認すべきです。多くの場合、保証範囲が非常に限定されていたり、免責条件が多かったりします。保証書の中身まで確認し、現実的な内容かを見極めることが大切です。
Q.防水工事の保証はどこまでカバーされるものですか？
一般的な防水工事の保証は、防水層の施工不良や材料不良による雨漏りに限定されます。地震や台風などの自然災害、建物の構造的な動き、入居者の管理不備による詰まりなどは免責となるケースがほとんどです。また、漏水による内装や家財の二次被害は保証対象外となるのが一般的です。保証範囲を正しく理解しておくことが重要です。
Q.相見積りで金額と保証年数に大きな差が出るのはなぜですか？
業者ごとに想定している工法や材料のグレード、下地処理や付帯工事の範囲が異なるためです。表面上は同じ防水工事でも、実際の施工内容が省略されていれば金額は安くなり、その分保証も短くなる傾向があります。金額と保証年数の差は、工事内容の差である可能性が高いと考えましょう。
Q.相見積りを同条件で比較するために最低限そろえるべき点は何ですか？
工法、使用材料のグレード、補修や付帯工事の範囲の3点をそろえることが重要です。これらが揃っていないと、見積金額や保証年数を正しく比較できません。条件を明確に伝えたうえで見積りを依頼することで、業者の提案力や誠実さも見えてきます。
ひかりペイントが伝える｜防水工事の保証で後悔しないための最終チェックポイント
防水工事の保証年数は、長さだけで判断すると失敗につながりやすい要素です。岡山市のアパートやハイツの改修工事では、既存下地の状態や工法、材料の期待耐用年数を踏まえた現実的な保証設定こそが重要になります。数字だけを見て契約すると、いざ不具合が起きた際に保証対象外と判断されるケースも少なくありません。
ひかりペイントでは、防水工事において保証年数と施工内容の整合性を重視し、相見積りでも比較しやすい仕様説明を心がけています。工法や材料、下地処理、付帯工事まで含めて同条件で比較することで、適正価格と本当の安心が見えてきます。
防水工事の保証や見積り比較で迷われた際は、問い合わせフォームからのご相談、メールでの見積内容確認、電話での簡易相談、ショールームへの来店など、ご都合に合わせてご相談ください。岡山市でアパート・ハイツの資産価値を守る防水工事について、ひかりペイントが丁寧にサポートいたします。
ひかりペイントが選ばれる理由
