地域密着型塗装専門店プロタイムズ岡山南店
ひかりペイントです！
代表の山下です。
共用廊下の長尺シート張り替えを検討するとき、最も不安が大きいのは「工期」「通行規制」「臭気」「住民クレーム」ではないでしょうか。ですが、ご安心ください。“計画の立て方”さえ押さえておけば、トラブルを大幅に減らすことができます。
今回のお役立ちコラムでは、実際の長尺シート工事の流れから工期、動線計画、臭気・騒音の実務値や掲示文例まで網羅し、判断材料として使えるように整理しました。最後まで読むことで、管理会社やオーナーが最も悩む「住民トラブルをどう避けるか」がクリアになり、安心して業者選定ができるようになります。
長尺シート張り替え工事とは
まずは長尺シート工事そのものを正しく理解しておくことが大切です。ここでは「何のために貼り替えるのか」「劣化の見極めポイントはどこか」を整理します。
長尺シートの役割
長尺シートは、共用廊下の安全性と美観を守るための床材です。おもな役割は以下です。
- 防滑性（雨の日でも滑りにくい）
- 防水性（躯体への水の侵入を防ぐ）
- 防音性（歩行音を軽減）
- 美観の維持（アパートの価値を下げない）
とくに岡山市のような湿度の高い地域では、滑りやすくなる劣化は早めの対策が必要です。
劣化症状の判断基準
貼り替え目安となる劣化は次のとおりです。
- 端部の剥がれ
- 膨れ（中に湿気が溜まっている状態）
- シミやカビ
- 踏むと“浮いている感じ”がする
- 躯体から音が鳴る
放置すると転倒事故や雨漏りの原因になるため、判断は慎重にする必要があります。
工期の目安｜アパート規模別の“リアルな日数”
工期は物件規模と下地の状態によって大きく変わります。岡山市内で一般的なアパートを想定し、現実的な工期を整理します。
2階建アパート（共用廊下＋階段）は、最も多いタイプです。
- 共用廊下1フロア：約1日
- 階段片側：約半日
- 合計：約2日〜3日
※下地補修が多い場合は１日追加されることが多いです。
3階建アパートはフロア数が増えるだけでなく、階段作業の回数も増えるため、合計3日〜4日が一般的です。
天候・乾燥時間で工期が伸びるケースも把握しておきましょう。
- 雨天（接着剤が使えない）
- 湿度が高い（乾燥に時間がかかる）
- 冬場（気温が低いと硬化時間が伸びる）
臭気・騒音はどれくらい？住民クレームを避ける“実務値”
共用廊下は“住民の生活動線そのもの”なので、少しの刺激でもクレームにつながりやすいのが実情です。ここでは、実務でよく発生する臭気・騒音の特徴と、現場で役立つ“リアルな対策”をまとめてお話していきます。
臭気（接着剤のニオイ）について
長尺シートの貼り付けには、強い溶剤系の接着剤が必要になります。
住民から寄せられやすい声は次の通りです。
- 作業中〜2時間ほどが最も強く感じる
- 風の流れしだいで階段室や玄関内に入り込む
- 高齢者・乳幼児・アレルギー体質の世帯は反応しやすい
- 「頭痛」「気分が悪い」という声が出やすいのは昼前後
さらに、岡山市など瀬戸内エリアは風が抜けにくい構造の廊下が多いため、他地域よりも臭気がこもりやすい傾向があります。
臭気への実務的な対策としては、以下のようなものがあります。
- 接着作業は午前中に集中させる（臭いが強い時間帯を昼過ぎにずらせる）
- 風向きを見ながら追加で防炎シートや養生を足す
- 掲示物では「臭いが発生する時間帯」まで明記
- 換気扇付近の部屋には個別に声かけがあると安心感が高い
騒音（下地調整の音）について
住民からの苦情で多いのが「工事の音が思ったより長い」「テレビの音が聞こえない」などです。
長尺シート工事のうるささのピークは下地調整と補修工程です。
- 金属ヘラによるケレン作業のガリガリ音
- 躯体補修時のハツリ音
- モルタルの打設や研磨の作業音
衝撃音は少ないものの、「ずっと続く削り音」がストレスになりやすいです。小さい子どもが昼寝する時間帯は、とくにクレームが発生しやすいです。
騒音への実務的な対策としては、以下のようなものがあります。
- 午前中は騒音作業を避け、午後に移す現場も多い
- 作業工程を掲示にも明記し、住民の予定と重なる時間帯をわかりやすくしておく
- 小規模物件では棟ごとに作業日をずらし“分散施工”する
臭気クレームを防ぐ最適な施工時間帯（実務値）は、10時〜14時に接着作業をおこなうのが効果的とされています。
その理由として以下の3つが挙げられます。
- 洗濯物の取り込み時間と重ならない
- 夕方の入浴時の換気扇使用時間とも重なりにくい
- 昼食後は住民の在宅率がやや下がる
岡山市周辺では南向き廊下の物件も多く、日差しで温まった廊下に臭気がこもりやすいケースもあります。この時間帯の工夫だけでクレーム数が大幅に減るのが現場の実感です。
共用廊下の通行規制はどうなる？動線計画の現実
現場実務の視点で、どのパターンが一般的かを整理します。長尺シート工事では、住民がどのタイミングで通行できるかが最も重要なポイントです。
片側通行にできるケース
- 廊下幅が広い（1.3m以上）
- 反対側への迂回動線が確保できる
片側で作業し、片側を通路にする方法で、多くのアパートがこの方式です。
完全通行止めが必要なケース
- 廊下幅が1m以下
- 階段の踊り場が極端に狭い
- 接着剤の乾燥を優先する必要がある
完全通行止めは「最大2〜3時間」が一般的です。
高齢者・子育て世帯がいる物件での特別配慮
- ベビーカーの通行時間をあらかじめヒアリング
- 荷物の多い時間帯（朝夕）を避ける
- 事前に在宅状況を確認しておく
長尺シート工事の1日の流れ
実際の作業イメージをつかむことで、住民説明が格段にしやすくなります。ここでは施工の1日の流れを時系列でまとめます。
■8時〜9時：撤去作業
既存シートを剥がし、接着剤を除去。
■9時〜11時：下地補修
- 段差補修
- クラック補修
- パテ処理（この時間が最も騒音が出ます）
■11時〜13時：接着剤塗布
臭気のピーク。住民への周知が大切です。
■13時〜15時：シート貼り
ローラーで圧着しながら貼っていきます。
■15時〜16時半：転圧・養生
表面を均し、乾燥を安定させます。
■16時半〜：通行再開
多くの現場で夕方には歩行できます。
掲示物テンプレート｜住民周知の文例と貼るタイミング
掲示は、長尺シート工事で起こりやすい「通行できない」「臭いが入る」「知らなかった」というクレームを大幅に減らす最重要施策です。とくに共用廊下の工事は、住民の生活動線に直結するため、“いつ貼るか”“どんな内容か”“どこに貼るか”でトラブル率が大きく変わります。
ここでは、現場で実際に使われている掲示文例と、貼るタイミング・場所の実務ポイントをまとめます。
1週間前の掲示文例（第一告知）
1週間前は「認知」のフェーズ。住民に“準備期間”をつくることが目的です。
【工事のお知らせ】
共用廊下の長尺シート張り替え工事を下記日程でおこないます。
作業中は騒音・臭気が発生します。また、時間帯により一部通行を制限する場合があります。洗濯物の干し方や在宅時間の調整にご配慮いただけますと幸いです。
ご理解とご協力をお願いいたします。
ポイント
・住民が予定を調整しやすい（洗濯・仕事・外出）
・不安を和らげるために工程の概要も軽く触れる
・「必ずお読みください」と赤字で強調すると認知率UP
前日の掲示文例（第二告知・注意喚起）
前日は“実動日のアラート”として非常に重要です。1週間前の掲示は見落とされることもあるため、前日掲示がクレーム減少の最大ポイントになります。
【明日の作業について】
明日、廊下の接着作業をおこないます。
接着剤の臭気が一時的に強くなる場合がありますので、窓や換気扇の使用にご注意ください。また、〇時〜〇時の間は廊下を通行できない時間帯があります。
お出かけの方は余裕を持ってご出発ください。
ポイント
・「明日」＋「時間帯」を必ず明記
・換気扇や窓への注意喚起も入れると満足度UP
・外出する住民への配慮はトラブル防止に直結
当日の掲示文例（リアルタイム状況）
当日は“最終的なトラブル防止”となります。とくに、通行止めの有無は「当日の最新情報」が最も重要です。
【現在作業中】
ただいま接着作業をおこなっています。
〇時〜〇時の間は廊下を通行できません。
通行再開の時刻は、作業進捗により前後する場合があります。
ご不便をおかけしますが、ご協力をお願いいたします。
ポイント
・「作業進捗により前後します」を入れることでクレーム減少
・突発対応が必要な場合のクッションにもなる
・作業完了後は“通行再開”の掲示を必ず追加
掲示場所のおすすめ｜認知率が大きく変わる重要ポイント
掲示は“場所次第で読まれる割合が大きく変わる”ため、現場では以下を鉄則にしています。
【最優先】
- 集合ポスト横（ほぼ全員が必ず目にする）
- 各階の階段入口横（廊下と階段の境目は全員が通過）
【物件規模によって追加】
- エレベーターホール（マンションの場合）
- ゴミ置き場の入口（朝の動線に重なり認知率が高い）
- 掲示板（管理会社との連携が必要な場合も）
そして、掲示は最低2ヶ所以上にするのが実務の基本です。1ヶ所だけだと「見ていない」「気づかなかった」というクレーム率が跳ね上がります。
FAQ｜工事の流れと工期の不安を解消する“住民動線配慮”のポイント
外階段の補修や防滑工事では、「どれくらい通れなくなるのか」「生活に支障は出るのか」という住民の不安が最も大きいポイントです。特に岡山市は単身者からファミリー、高齢者世帯まで居住者層が広いため、生活リズムの違いをふまえた工程管理が欠かせません。
ここでは、工事中によく寄せられる疑問にお答えしながら、住民負担を最小限にするための考え方を分かりやすく整理します。
Q1.立入禁止時間を最小限にするにはどうすればいい？
外階段工事は塗布後1〜2時間の立入禁止が必ず発生するため、住民の生活時間帯に合わせて工程を組むことが重要です。事前に時間帯を明確に伝え、速乾材の併用などで負担を最小限に抑えることがトラブル防止につながります。
Q2.岡山市の湿度や気温は工期に影響する？
岡山市は湿度が高く乾燥が遅れやすいため、天候によって工期が前後しやすい地域です。湿度80％以上や冬場の低温時は硬化が遅れるため、予備日を確保し無理のない工程計画を立てることが安全で確実な施工につながります。
Q3.片面通行の渋滞を避けるには？
片側通行の現場では、ベビーカーや荷物搬入が重なると渋滞しやすいため、混雑時間を避ける工程調整が必要です。通行止め時間や迂回経路など重要情報を事前に伝えることで、住民の不安を解消しスムーズな工事進行が可能になります。
住民トラブルを避けるなら“ひかりペイント”へご相談ください
今回のコラムでお伝えしたように、共用廊下の長尺シート張り替えは「工期」「通行規制」「臭気」「騒音」など管理会社・オーナーが最も気にするポイントが多い工事です。しかし、実務では事前掲示の徹底、動線計画の最適化、臭気と騒音のピーク時間を避ける工程調整ができていれば、ほとんどのトラブルは未然に防げます。
とくに岡山市のアパートは構造が似ているため、工期予測や通行計画が立てやすく、住民説明もスムーズに進められます。
ひかりペイントでは、事前の現地調査から動線設計、掲示文案の作成サポートまで、管理会社・オーナー様が「説明しやすい」「住民トラブルを避けられる」と感じていただける体制を整えています。
共用廊下の床が浮いている、剥がれてきた、滑りやすくなってきたなどのサインがある場合は、放置すると転倒事故や雨漏りの原因にもつながりますので早めのご相談をおすすめします。
お問い合わせは問い合わせフォーム、メール、お電話でのご相談、またはショールームへの来店にて受け付けております。長尺シートの張り替えでお困りの際は、地域密着のひかりペイントへお気軽にご相談ください。
ひかりペイントが選ばれる理由
