地域密着型塗装専門店プロタイムズ岡山南店
ひかりペイントです！
代表の山下です。
岡山市内のアパートオーナー様から、
「サッシの下あたりからポタポタと水が降ってくる」
「補修したのにまた雨が入り込む」
などのご相談をいただく機会があります。見た目は小さなシミでも、壁の中ではすでに木下地や断熱材が湿気を含んでいるケースも珍しくありません。サッシまわりは構造が複雑なうえ、外から見える部分だけを直しても根本的な解決にはならないため、原因を推測するのではなく、検証して特定することが大切です。
原因を検証する際に役立つのが「散水試験」です。しかし、散水試験と聞いてもどのように雨漏りを判定するのか、わかりにくいですよね。今回のお役立ちブログでは散水試験の内容や費用、見積書をチェックする際の注意点などを現場目線でお伝えします。
岡山市のアパートのサッシ下で雨漏りが再発するのには原因がある！理由とは？
再発には理由があります。はじめに、サッシ下の雨漏りが再発しやすい理由を見てみましょう。
外壁だけでなく、内部構造に水が回る
サッシ下の雨漏りは、外壁のひび割れやシーリングが原因に見えて、実際には内部の防水紙や下地が先に傷んでいることも珍しくありません。たとえば「シーリングを打ち直したのに、またシミが出てきた」場合は、外壁の奥で水が動いているサインです。
現場で赤外線カメラを使って、壁の中に“温度差の筋”が浮き出た場合は水の通り道の可能性が高いでしょう。内部で、雨漏りが静かに進行しているケースがほとんどです。
サッシ構造と雨仕舞いの複雑さ
一般的に、窓まわりは複数の部材が折り重なる「雨仕舞い構造」になっています。わずかなスキマでも、毛細管現象（毛細作用）によって水が吸い上げられ、内部へ水が浸入してしまうため要注意です。梅雨や台風シーズンに横殴りの雨が多い地域では、普通の降雨では問題がなくても、強風時に一気に漏れることがあります。
「外壁補修だけ」では止まらないパターン
たとえば「外壁クラック」だけを補修して、雨漏り再発を招くケースが挙げられます。原因の一つとして、サッシ下部の防水紙が切れていたことが考えられるでしょう。「どこから水が入っているのか」を突き止めるには、建物に水をかけて再現するしかありません。正しい原因を見つけるうえで、散水試験は効果的です。
散水試験の実施目的・タイミング・内容とは？ポイントも紹介！
ここからは、散水試験の概要やタイミングなどを見てみましょう。
散水試験の目的とタイミング
散水試験は、人工的に雨を再現して「どの箇所で漏れるか」を確かめる方法です。赤外線カメラや目視調査だけでは“濡れている場所”は特定できても「どこから入ったのか」まではわかりません。
そこで、サッシの上部・側部・下部などに段階的に散水し、どのタイミングで漏れが出るかを確認していきます。くまなく調査をするために、ある程度時間をかけて行うことが多いでしょう。一度の試験で原因を突き止めることが、再発を防ぐ第一歩です。
散水試験の手順と撮影ポイント
手順と撮影ポイントは次の通りです。
- 準備・養生：室内への水飛びを防ぎ、赤外線カメラや吸湿センサーを設置。
- 段階散水：数分ごとに位置を変えながら、サッシまわりや外壁ジョイントに散水。
- 室内確認：内壁・サッシ下部を観察し、漏水の発生タイミングを確認。
- 記録・撮影：散水位置・時刻・漏水箇所を明確に写真・動画で残す。
「散水中の写真」「漏れた瞬間」「乾燥後の比較」を必ず撮影してくれる業者に依頼すれば、後から状況を見返せます。どこが漏れていたか一目でわかるため、現状把握にピッタリです。
費用と所要時間の目安
岡山市内での散水試験は、1箇所あたり5〜10万円前後が一般的です。調査内容に「試験準備・散水作業・室内観察・報告書作成」が含まれているか確認しましょう。「ただ水をかけてみる」簡易チェックではなく、データを残すための診断が行ってくれるような試験をしてくれる業者に依頼することが大切です。
散水試験の見積書はここを見ると良い！チェックポイントは？
散水試験の見積書をもらったら、見るべきポイントがあります。何をチェックすると良いか見てみましょう。
内訳の内容
「散水試験の範囲・試験の報告書有無・範囲・回数・提出物」を記載してある見積書は、信頼できる可能性が高いでしょう。一方、見積書に「散水試験一式」としか書かれていない場合は要注意です。調査後に、追加費用を請求される恐れがあります。事前説明を徹底している業者に任せることが大切です。
“調査＋補修セット”の見積りに注意
「補修工事もセットでやります」といって見積りする業者もあります。しかし簡易的な調査の場合、原因がはっきりしないまま補修してしまい、手直しが発生するかもしれません。余計な手間や費用を出さないためにも、原因の特定が終わってから補修してもらうことが大切です。
部分補修のリスクと“根本対策”の考え方を知っておこう！全面改修した方が良いパターンとは？
部分補修をするケースもありますが、雨漏り時はリスクとなる場合があります。ここでは、部分補修のリスクと“根本対策”の考え方について見てみましょう。
表面補修では内部劣化を止められない
サッシ下の漏水はスキマからの水の浸入に見えて、外壁内部で防水紙の破れや木下地の腐朽が進行しているケースもあります。その場合、表面のみをシーリング加工しても内部に残った水分が逃げられないため、湿気がこもり劣化を加速させるかもしれません。
外壁をめくって、初めて「柱の変色」や「断熱材裏のカビ」「釘のサビ」など、内部の深刻な損傷が見つかるケースもあります。見た目を整えるだけの“応急処置”では、根本的な原因を取り除けず、数年後に同じ場所から再び漏れることもあります。よって、水の浸入経路を断つ構造的な修繕が必要です。
サッシまわりの解体・再施工が必要な場合も
何度も同じ場所で漏水を起こす建物では、サッシ周辺の解体と再施工が必要になることもあります。具体的には、サッシを一度外し、防水テープや水切り金物、防水紙を正しい重ね順で施工し直す方法です。外壁材の一部を撤去してでも、「下地からやり直す」ことが再発防止の鍵です。
内部まで傷んだ状態を放置すると「木部交換・断熱材入れ替え」などの大規模修繕に発展するリスクが高まります。結果、再発を繰り返す部分補修よりも、一度にすべての箇所を修繕した方が、長期的に見て費用対効果が高いのです。
防水補修＋外壁塗装の“合わせ技”で再発ゼロへ
防水補修と外壁塗装を別々に考えるのではなく「防水再生プラン」として同時に作業することをおすすめします。雨漏りの修理というよりは、建物全体の防水性能を底上げする発想です。
サッシまわりのシーリングや笠木、ベランダ防水、水切り金物の状態をすべて点検し、塗装と同時に防水層を再構築すると良いでしょう。
また、外壁塗装では「超低汚染・遮熱・弾性機能」入りの高性能塗料を塗ることをおすすめします。建物を一時的に守る作業ではなく、次の塗装が訪れるまで安心して過ごせる状態をつくってもらうことが大切です。
FAQ｜サッシ下の雨漏りと散水試験についてよくある質問
サッシ下の雨漏りは、外壁だけではなく内部構造の劣化が原因となるケースが多く、適切な診断と手順を踏まなければ再発を招きやすい部位です。ここでは、岡山市で実際に相談の多い「散水試験」「内部劣化」「補修方法」「工事の進め方」について、理解を深めるための質問をまとめました。
Q1：散水試験はどれくらいの時間がかかる？
A：サッシ周辺だけでも通常1〜2時間ほどかかります。段階的に散水するため、数分ずつ位置を変えながら慎重に進めるのが基本です。原因が分からないまま短時間で済ませる“簡易試験”とは本質が異なります。
Q2：雨漏り箇所が複数ある場合、散水試験はどうするの？
A：水が複数ルートから入る建物では、サッシ上部→側部→下部→外壁ジョイントなど、検証範囲を分けて複数回実施する必要があります。1回の散水で止めるのではなく、因果関係を切り分けることが重要です。
Q3：散水試験で「漏れない」と言われたのに、雨の日に漏れるのはなぜ？
A：自然の雨と散水では風向き・水圧・浸入角度が異なるため、再現が難しいケースもあります。特に横殴りの台風では、通常の雨では起こらない浸入が起きることがあります。この場合は再試験や施工範囲の見直しが必要です。
Q4：補修せず、散水試験だけ依頼するのは可能？
A：可能です。むしろ「原因が不明なまま補修する」方がリスクが高く、岡山市でも散水試験のみ先に依頼するオーナー様が増えています。報告書があれば他社で補修するときの比較材料にもなります。
Q5：補修は外壁塗装と同時に行った方が良い？
A：サッシ・笠木・水切り金物など雨仕舞い部分の点検が必要なため、防水補修と外壁塗装を同時に行うのがもっとも効率的です。ひかりペイントでも「散水試験→原因特定→根本補修→外壁塗装」という一連の流れを推奨しています。
雨漏り診断はひかりペイントへ｜散水試験から根本補修まで一貫対応
サッシ下の雨漏りは、外壁のひび割れやシーリングだけで判断してしまうと、内部で起きている劣化を見落とす危険があります。再発を防ぐには、散水試験で「どこから入ったか」「どこに流れたか」を正確に特定し、その後に補修範囲を決めることが非常に重要です。
ひかりペイントでは、散水試験の段階から赤外線カメラでの確認、報告書作成、補修範囲の提案、外壁塗装の同時施工まで一貫して対応しているため、無駄な工事や部分補修の繰り返しを避けることができます。「シミが小さいから大丈夫」と思って放置すると、内部で木下地や断熱材が傷んでしまい、後から大規模修繕になってしまう例も少なくありません。
岡山市でサッシ下の雨漏りでお困りの方は、ひかりペイントの問い合わせフォームからのお問い合わせはもちろん、メール、電話でのご相談、ショールームへの来店も歓迎しています。原因の特定から根本改善まで、長期的に安心できる住まいづくりを全力でサポートいたします。
ひかりペイントが選ばれる理由
