地域密着型塗装専門店プロタイムズ岡山南店
ひかりペイントです！
代表の山下です。
アパートのベランダ防水工事は、「どの工法を選ぶか」で耐用年数も費用も大きく変わります。岡山市は「晴れの国」と呼ばれるほど日照時間が長く、紫外線による劣化が進みやすい地域です。そのうえ梅雨や台風の時期には湿度も高く、防水層の寿命は工法選びで大きく変わります。
今回は、2階建て8戸アパートのベランダ防水を例に、ウレタン・FRP・長尺シートの3工法を徹底比較。1棟あたりの費用シミュレーション、工期モデル、入居者対応まで、現場の実情に沿って分かりやすく解説します。
「そろそろ防水が限界かも」「工法の違いがよく分からない」というオーナー様や管理会社担当者の方に向けて、判断の軸をつくるための実践ガイドです。
アパートのベランダ防水で失敗しないための基本知識
ベランダ防水は、建物の寿命を左右する大切なメンテナンスです。ここではまず、防水工事の目的と基本構造、2階建て8戸の数量目安、そして岡山市特有の気候条件が与える影響について整理していきます。
防水工事の目的と劣化サイン
ベランダ防水は、建物の構造体を雨水の侵入から守る最終防壁です。防水層が劣化すると、コンクリート内部に水分が浸透し、鉄筋腐食・ひび割れ・雨漏りの原因になります。
おもな劣化サインは以下の通りです。
- 表面のひび割れや膨れ
- コーキング（端部シール）の切れ
- 防水層の色あせや粉化
- 雨の後に乾きにくくなる
これらが見られる場合、防水層の機能はすでに低下していると考えた方が良いでしょう。放置すると、1階の天井や外壁のクラックへと進行するケースもあります。
2階建て8戸アパートのベランダ面積と数量計算例
2階建て8戸アパートでは、1戸あたりのベランダ面積が約3〜4㎡であるケースが一般的です。全戸で計算すると、3.5㎡ × 8戸 ＝ 約28㎡前後になります。さらに共用廊下や避難スペースを含めると、総防水面積は35㎡程度になることが多いです。
この面積をもとに、工法別の㎡単価を掛け合わせることで、1棟あたりの概算費用を算出できます。
岡山市の気候が与える防水劣化への影響
岡山市は年間の日照時間が2,000時間を超える「晴れの国」として知られ、紫外線による防水層の表面劣化が早い地域です。一方で、6〜7月の梅雨期と9月の台風期には降雨量が集中するため、ひび割れや排水詰まりを放置すると、木部や鉄部に水が残り腐食の原因になります。このため、岡山市での防水は「紫外線劣化に強い材料選び」と「排水溝まわりの点検頻度」が重要なポイントです。
工法別比較｜ウレタン・FRP・長尺シートの違い
アパートやマンションで使われるベランダ防水には、おもに3つの工法があります。ウレタン防水・FRP防水・長尺シート防水の3種類です。それぞれの特徴・費用・耐久性を比較しながら、「どの条件にどの工法が合うのか」を整理していきます。
ウレタン防水｜複雑形状に強くコスパ良好
ウレタン防水は、液状の防水材を塗り重ねて防水層を形成する工法です。実際に現場で採用する際の費用や耐用年数は、以下のような目安になります。
- 耐用年数：約10〜12年
- ㎡単価：4,500〜6,000円前後
- 向いている条件：複雑な形状、既存防水の再施工、コスト重視
- デメリット：雨天が続くと乾燥が遅れ、工期が延びることがある
ウレタンは築10〜15年の木造アパートに多く採用され、仕上がりに職人の技術差が出やすいため、現場管理の丁寧さが品質を左右します。
FRP防水｜高耐久・短工期が魅力
FRP防水は、ガラス繊維シートに樹脂を含浸させて硬化させる工法です。
- 耐用年数：約12〜15年
- ㎡単価：5,500〜7,000円前後
- 向いている条件：戸建て・アパートのベランダ、強度重視
- デメリット：地震や振動の影響でひび割れが起きやすい
施工後すぐに歩行できるため、入居中でも短工期で仕上げられる点が魅力です。
長尺シート防水｜デザイン性とメンテナンス性に優れる
長尺シートは、厚み2mm程度の塩ビシートを貼る工法で、マンションの共用廊下などに多く採用されています。
- 耐用年数：約10〜13年
- ㎡単価：5,000〜6,500円前後
- 向いている条件：共用廊下、広いベランダ、見た目を重視
- デメリット：端部やジョイント部の施工精度に注意が必要
美観維持と防滑性の両立ができるため、物件価値を上げたいオーナー様にも人気の工法です。
2階建て8戸モデルの費用・工期シミュレーション
ここでは、実際の2階建て8戸アパートを想定し、各工法でどれくらいの費用・日数がかかるのかを具体的にシミュレーションしてみましょう。
数量計算の考え方
ベランダ防水工事は、㎡単価×施工面積が基本です。たとえば、面積が35㎡で単価が5,500円なら、材料費だけでおよそ19万円前後です。付帯工事（高圧洗浄・端部シール・廃材処分等）を含めると、総額25万〜30万円前後となります。
FRPや長尺シートに変更すると、材料費・副資材費が上がるため、総額は30万〜35万円程度になります。1戸あたりで見れば3.5〜4万円前後が目安です。
工法別の工期モデル
| 工法 | 平均工期（35㎡） | 備考 |
| ウレタン防水 | 3〜4日 | 各層の乾燥時間が必要 |
| FRP防水 | 2〜3日 | 1日目下地処理、2日目仕上げ可能 |
| 長尺シート | 3〜5日 | 端部処理と圧着時間を要する |
※天候・階数・共用通路幅によって前後します。
ウレタンは養生期間が長く、入居者のベランダ使用制限を要するため、工事日程を早めに告知しておくことが重要です。
費用総額と比較
ベランダ防水工事は、㎡単価×施工面積で費用を算出します。例として、面積が35㎡・単価が5,500円の場合、以下の通りです。
- 施工面積：35㎡
- ㎡単価：5,500円
- 総額：約25〜30万円（1棟）
- 1戸あたり：約3.5〜4万円
FRPや長尺シートに変更すると、材料費が上がり、総額は30万〜35万円前後になります。
入居者対応と掲示文例｜トラブルを防ぐ現場運用
防水工事は、入居者とのコミュニケーションが仕上がり品質に直結します。ここでは、トラブルを防ぐための事前告知のコツ・掲示文の例・現場での配慮ポイントを順にお話していきます。
施工前に伝えるべき3つのポイント
入居者対応を怠ると、「洗濯物が干せない」「臭いがする」といった苦情が起きやすくなります。
工事前に最低限伝えておくべき内容は以下の3つです。
- 施工日程と作業時間（例：9時〜17時）
- ベランダ使用禁止期間（塗膜硬化時間）
- 窓・サッシ開閉の注意点や臭気への配慮
掲示文テンプレート
防水工事は、入居者とのコミュニケーションが仕上がり品質に直結します。ここでは、トラブルを防ぐための事前告知のコツと掲示文例を紹介します。
掲示文テンプレート
【ベランダ防水工事のお知らせ】
○月○日〜○月○日の間、ベランダ防水工事を実施いたします。
施工期間中はベランダへの立ち入りおよび洗濯物のご使用を控えてください。
作業時間：午前9時〜午後5時
※天候や強風により延期となる場合があります。
ご理解とご協力をお願いいたします。
掲示は各戸のドアと掲示板の2箇所に貼り、共用LINEや管理アプリでの通知も効果的です。
また、低臭タイプのウレタンを使用することで、施工中の臭気トラブルを軽減できます。
入居者クレームを防ぐ現場管理
- 作業前後の写真共有（「今日はここまで完了しました」報告）
- 作業員の挨拶・声かけ
- 臭気対策としての低臭タイプウレタン使用
現場での「小さな配慮」が、退去率低下にもつながります。
岡山市の施工傾向と見積もりチェックポイント
岡山市では、築10〜15年の木造アパートでウレタン防水の再施工が多い傾向にあります。一方で、築20年以上の物件では、長尺シートへのリニューアルが進み、共用廊下とベランダを同時に施工するケースも増えているのです。一括施工の方が足場費用をおさえられるメリットもあります。
見積もり時の確認ポイント
- 防水層の撤去・再利用の有無
- 端部金物の処理方法（シーリング or 押え金物）
- 保証期間（通常5〜10年）
- 足場・搬入経路の扱い
信頼できる施工店を見極めるポイント
- 現場に防水技能士または施工管理技士の有資格者が立ち会ってくれる
- 劣化調査報告書（写真付き）を提出してくれる
- 見積書に材料名・塗布量・施工手順が明記されている
岡山市では、地元密着型の防水専門業者を選ぶとアフター対応もスムーズです。
FAQ｜アパートのベランダ防水でよくある質問（岡山市エリア編）
施工前後に寄せられる質問をまとめました。オーナー様や管理担当者の参考になる内容をピックアップしています。
Q1. 工事中に雨が降ったらどうなりますか？
A.下地が濡れたままでは施工できません。雨天時は作業を中止し、乾燥後に再開します。ウレタンやFRPは乾燥工程が重要です。
Q2. 入居中でも工事できますか？
A.可能です。FRPや長尺シートであれば、1日単位で仕上がるため、居住者への負担を最小限にできます。
Q3. 防水工事の保証期間はどれくらい？
A.一般的には5〜10年。仕様・メーカー・下地状況により異なります。契約前に保証書の発行条件を確認しましょう。
岡山市でアパート防水をご検討ならひかりペイントへ
岡山市で多数の防水工事実績を持つひかりペイントでは、現地調査から報告書作成・見積もりまで一貫対応しています。2階建て8戸アパートのベランダ防水は、工法選びと入居者対応の両立が重要です。
ウレタンは柔軟性とコスパに優れ、FRPは強度と短工期、長尺シートは美観とメンテナンス性に強みがあります。建物の形状・築年数・使用頻度を見極め、「最小コストで最大耐久」を目指すことがポイントです。
防水は一度施工すれば10年以上安心できる工事です。今の状態を正確に把握し、“最適なタイミングと方法”で再施工することが、建物の資産価値を守る最短ルートになります。岡山市でアパートの防水工事をご検討中の方は、まずは無料点検・見積もりからお気軽にご相談ください。
ひかりペイントが選ばれる理由
