地域密着型塗装専門店プロタイムズ岡山南店
ひかりペイントです!
代表の山下です。
光触媒サイディングにクリア塗装を考えたとき、「本当に塗れるのか」「剥がれたりしないか」と不安に感じる方は多いのではないでしょうか。特に築年数が経つと、見た目を維持したい気持ちと、失敗したくない気持ちが交錯して迷いがちです。
その一方で、従来は難しいとされていた光触媒サイディングへのクリア塗装も、近年は塗料メーカーの技術進歩によって少しずつ可能性が広がっています。ただし、すべての外壁に適用できるわけではなく、下地の状態や塗料の選定を誤ると数年で剥離してしまうリスクもあるため注意が必要です。
今回のお役立ちコラムでは、なぜ光触媒サイディングにクリア塗装が難しいとされるのか、その背景と最新塗料の対応状況を解説します。さらに、施工を検討する際に押さえておきたい判断ポイントもお伝えします。岡山市の皆さまが安心して外壁メンテナンスを考えられるよう、現場経験を交えてわかりやすくご紹介いたします。
なぜ「光触媒サイディング×クリア塗装」は難関扱いされるのか


クリア塗装をご検討される方にとって、まず知っていただきたいのは「素材そのものの特性」と「時間による変化」です。光触媒サイディングは汚れが付きにくい優れた機能を持つ一方で、その表面は塗料が密着しにくい性質を持っています。
さらに築年数が経つと表面が劣化や変質を起こし、密着力はより低下してしまいます。この二つの要因が重なることで、光触媒サイディングにクリア塗装をすることは“難関”といわれてきました。
ここでは、その理由をわかりやすく解説していきます。
光触媒処理の「難付着性」が塗膜を寄せつけない理由
光触媒サイディングの表面には、酸化チタンをはじめとした特殊なコーティングが施されています。これにより、紫外線の力で汚れを分解し、雨水で洗い流すセルフクリーニング効果が発揮されます。
一見すると理想的な機能に思えますが、この“汚れを寄せつけない性質”こそが、新しい塗膜にとっては大きな壁になります。塗料は表面にしっかり密着してこそ長持ちしますが、光触媒層は低表面エネルギーと強い親水性を持っており、塗料の接着成分が定着しづらいのです。
さらに光触媒が紫外線を吸収して活性化すると、接着剤の分子を劣化させてしまうこともあります。その結果、通常の塗料や下塗り材を使用すると、数年以内に剥がれや浮きが発生するリスクが高まります。
こうした理由から、光触媒サイディングは「難付着サイディング」とも呼ばれ、特別な対策が必要とされているのです。
劣化や表面変質がさらに密着を阻む要因
光触媒サイディングにクリア塗装を行う際、もうひとつ注意したいのが経年劣化や表面の変質です。新築時には美しい状態でも、時間の経過とともに紫外線や雨風の影響で塗膜の結合成分が分解され、チョーキングと呼ばれる粉状の劣化が進みます。
この粉が残ったままでは新しい塗料が定着せず、早期剥離の原因になります。また、光触媒層自体が長年紫外線を浴びることで表面に細かなクラックや変質が起き、密着力をさらに下げてしまいます。
さらに排気ガスやカビなどの微細な汚れが目に見えない形で付着していると、これも塗膜との間に障壁をつくる要因となります。その結果、せっかく高性能なクリア塗料を選んでも、本来の性能を発揮できないことがあります。
つまり、素材の特性だけでなく「時間がつくる変化」も、密着不良を引き起こす大きな要因なのです。
でも、最新のクリア塗料なら“対応可能”の領域が広がっている


従来は「光触媒サイディングにクリア塗装は不可能」と言われることが多くありました。しかし近年では、メーカー各社が難付着サイディングに対応できる専用のクリア塗料を開発し、可能性が広がってきています。
特に菊水化学や大手塗料メーカーが発表している製品は、従来の弱点であった密着性を改良し、意匠性を保ったまま長期間外壁を守れるように進化しています。
ここでは、代表的な製品例と最新技術の動向を整理し、どのような条件で「見た目を変えずに保護」が実現できるのかを見ていきましょう。
菊水ロイヤルセラクリヤーなどが可能にする“見た目を変えずに保護”
菊水化学の「ロイヤルセラクリヤー」は、光触媒サイディングの美しいデザインを残したまま外壁を守れるよう開発されたクリア塗料です。従来の一般的な塗料では難しかった密着性の課題を解決するため、特殊な下塗り材やプライマーとの組み合わせで安定した施工を可能にしています。
さらに高い耐候性を持つため、紫外線による劣化を抑えつつ透明感のある仕上がりを長期間維持できます。サイディングの模様や質感を大切にされたい方にとって、この製品は「外観を損なわずに保護できる」という安心感をもたらします。実際の施工現場でも、意匠性を残したい住宅に多く採用されており、光触媒サイディングの再生方法として注目されています。
その他のクリア系技術(フッ素・無機クリアなど)の進化
菊水化学以外にも、フッ素樹脂や無機系のクリア塗料が登場し、光触媒サイディングへの対応力を高めています。フッ素クリアは耐候性と防汚性に優れ、特に紫外線の強い環境でも長期間美観を維持できるのが特徴です。
また、無機クリアは無機成分を主体としているため熱や紫外線に強く、劣化速度が遅い点で評価されています。これらの最新技術は、下地処理や専用シーラーの使用を前提とすることで、難付着サイディングにも施工可能な選択肢を提供しています。メーカーごとに耐久年数や施工条件は異なりますが、共通して「見た目を残したまま外壁を守れる」方向に進化しているのが大きなポイントです。
選択肢が増えたことで、住まいに合わせたベストな提案ができるようになっています。
成功の鍵はここ!施工の必須ポイントと失敗回避策


光触媒サイディングにクリア塗装を行う際、塗料の選定だけでは成功につながりません。もっとも重要なのは施工プロセスにおける丁寧な準備と管理です。表面の状態を正しく見極め、適切な方法で施工することで、初めて最新のクリア塗料は本来の性能を発揮します。
逆に、事前の確認不足や管理の甘さがあると、せっかくの高性能塗料でも数年で剥がれてしまうリスクがあります。ここでは、現場で必ず押さえておきたい施工のポイントと、失敗を防ぐための具体的な注意点を紹介します。
下地チェック・パッチ試験で“やれる・やれない”を見極める
クリア塗装を検討するときに欠かせないのが、下地の劣化度を確認することです。外壁表面にチョーキングが出ていないか、ひび割れや欠損がないかを細かくチェックする必要があります。
実際に小面積でテスト塗装を行う「パッチ試験」によって、塗料の密着性を確認することが大切です。この試験で剥がれやすい結果が出た場合、そのまま施工を続けると短期間で不具合が起きる恐れがあります。逆に、良好な結果が得られれば、安心して本施工に移行できます。
つまり、事前調査とパッチ試験は「やれるか・やれないか」を判断する重要な分岐点であり、失敗を防ぐための最初の関門なのです。
吹付条件・乾燥管理・機材選定で仕上がりが決まる
下地チェックをクリアしても、施工時の管理を怠ると仕上がりは大きく崩れてしまいます。特に吹付条件は重要で、ノズル径や吐出圧を適正に調整しないと塗膜が均一にならず、ムラや透けが目立つ原因になります。
また、乾燥管理も成功のカギです。湿度が高い日や気温が低い日に施工すると、硬化不良や白濁を起こすことがあります。さらに使用する機材の選定も見逃せません。専用のスプレーガンやローラーを用い、メーカーが推奨する施工条件を守ることで、本来の性能が発揮されます。
つまり、塗料の質だけでなく施工精度が仕上がりを決定づけるのです。細やかな管理を徹底することで、長持ちする美しい外観を実現できます。
FAQ|光触媒サイディングへのクリア塗装についてよくある質問


光触媒サイディングにクリア塗装を検討される方から、よく寄せられる質問をまとめました。実際の施工を検討する際の参考にしてください。
Q1.築年数が古いサイディングでもクリア塗装はできますか?
築年数が経過していても可能な場合はありますが、劣化の進行度によっては適さないケースもあります。特にチョーキングやひび割れが目立つ場合は、クリア塗装ではなく通常の塗装を選ぶほうが長持ちします。現地調査での判断が重要です。
Q2.クリア塗装をしても光触媒機能は残りますか?
多くの場合、光触媒層の上に塗膜を重ねるため、もともとのセルフクリーニング機能は低下します。ただし、最新のクリア塗料は防汚性や耐候性を持ち合わせており、機能面の補完が可能です。
Q3.色付き塗装と比べてコストや耐久性に違いはありますか?
クリア塗装は意匠性を残せる一方で、一般的に色付き塗装より耐久年数が短くなる傾向があります。費用面は塗料の種類や施工条件によって変わりますが、長期的なメンテナンスコストも含めて比較することをおすすめします。
Q4.クリア塗装の施工後、どのくらいもつのでしょうか?
使用する塗料や施工環境にもよりますが、7〜12年程度が目安とされています。直射日光や雨風が強い立地では劣化が早まるため、定期的な点検で状態を確認することが大切です。
Q5.クリア塗装ができない場合はどうすればよいですか?
意匠性を重視するなら、再現性の高い多彩模様仕上げや意匠系塗料を選ぶ方法があります。また、下地状態が悪い場合は、クリアにこだわらず高耐久の色付き塗装に切り替えるのが安心です。
光触媒サイディングのクリア塗装は「ひかりペイント」にご相談ください


光触媒サイディングへのクリア塗装は「できるか、できないか」で悩まれる方が多い工事です。従来は難しいとされていましたが、菊水ロイヤルセラクリヤーなどの最新塗料やフッ素・無機系のクリア技術の登場によって、条件次第では美観を維持したまま外壁を守る選択肢が広がってきました。
ただし、誰にでもおすすめできる工法ではなく、下地の劣化度や光触媒層の状態をしっかり確認しなければ、数年で剥がれたり白濁が出たりするリスクもあります。そのため、信頼できる業者による入念な診断と試験施工が欠かせません。
ひかりペイントでは、光触媒サイディングの特性を熟知した職人が現地調査を行い、パッチ試験や下地チェックを通して「クリア塗装が可能かどうか」を丁寧に判定しています。さらに施工後も保証とアフターフォローで長期的にサポートいたしますので、安心してご依頼いただけます。
岡山市で光触媒サイディングのクリア塗装を検討される方は、ぜひ『ひかりペイント』へ。お問い合わせフォームからのご相談、メールやお電話でのご連絡、ショールームへのご来店も心よりお待ちしています。
ひかりペイントが選ばれる理由