地域密着型塗装専門店プロタイムズ岡山南店
ひかりペイントです！
代表の山下です。
工場内は大量の機械や人の動きによって熱がこもりやすく、夏場には室温が外気よりも数度高くなるケースも少なくありません。そのため、現場で働く従業員の安全を守るうえで「熱中症対策」は経営課題の一つとして無視できないテーマとなっています。特に2025年からは法令に基づく熱中症対策の義務化が進み、違反した場合には企業責任を問われる可能性もあるため、事前の準備が必須です。
今回のお役立ちコラムでは、2025年度に注目されている工場向け熱中症対策グッズを詳しく解説します。身に付けて使うタイプ、設置して空間全体を冷やすタイプ、さらには建物そのものに施工するタイプまで幅広く取り上げます。自社の労働環境やコスト構造に合わせて最適な手段を選択するための判断材料として、ぜひご活用ください。
工場現場の熱中症対策グッズ（身に付けるタイプ）
まずは身に付けるタイプの熱中症対策グッズを紹介します。空間を冷却するタイプではありませんが、選び方次第ですぐに効果を感じられるグッズが多く、コスト面でも手頃なものが多い印象です。
ファン付きベスト
ファン付きベストとは、電動式のファンを内蔵したベストのことです。近年は特に流行しており、品切れになる製品も珍しくありません。
構造としては、外部の空気を取り込み、汗を蒸発させることでさせ、気化熱によって涼しさを感じさせます。汗はそもそも気化熱を利用し、体温を下げるために排出されるものなので、仕組みとしてもわかりやすく理にかなっていると言えるでしょう。
汗を止める効果はありませんが、汗がすぐ蒸発するようになるため、汗による不快感や皮膚のトラブルなどの対策にもなります。ベストタイムは腕や肩も動かしやすく、作業の邪魔になりにくいのも見逃せない点です。
デメリットとしては湿度の高い環境では汗が蒸発しにくくなるため、十分な冷却効果が得られない場合もあります。ファンから送られる風は周囲の気温と同じであるため、猛暑日などでは風が生ぬるく感じるかもしれません。ただし、汗が蒸発すれば気化熱で涼しさは感じられます。
また、背もたれのある椅子に座ったり、腰袋を付けたりする作業では、ファンが塞がれて空気が取り込めなくなることもあります。ファンやバッテリーを装着するため、通常の服より重くなる点にも注意が必要です。ファンの回転音がするため、静かな場所での作業には不向きな場合があるかもしれません。
ネッククーラー（電動・冷却プレート付き）
電動式のネッククーラーには様々なタイプがあり、扇風機が付いているだけのものもありますが、特に人気が高いのは冷却プレートを首に付けるタイプです。冷却プレートが首元の太い血管を直接冷やすため、冷えた血液が全身を循環し、効率的に体温の上昇を抑えられます。
小型なのでファン付きベストが使えない状況や座って作業する場合も使いやすいでしょう。密閉された工場や、風が吹き抜けない場所でも効果を発揮します。
デメリットとしては涼しく感じられる部分が首筋だけのグッズなので、体全体をすぐに冷やしたい場合には物足りなさを感じるかもしれません。また、冷却プレートが長時間皮膚に触れ続けると、低温やけどのリスクがあります。製品によっては温度調節機能が付いていますが、肌が弱い人や、長時間使用する際には注意が必要です。
ネッククーラー（冷凍）
冷凍タイプのクーラーも原理としては、電動・冷却プレート付きのネッククーラーと同じです。氷の冷たさで首元の太い血管を直接冷やすため、瞬間的には電動式より涼しく感じやすく、コスト面でも比較的安価で購入できます。
デメリットとしては氷による冷却は「冷たすぎる」という意見も多く、やはり低温やけどには注意が必要です。タオルを巻いて使用するなど、コントロールする必要があるでしょう。また氷が溶けてしまえば効果を失ってしまうため、定期的に交換できる環境下でなければ、使いにくいグッズかもしれません。
冷感インナー・冷感タオル（水を使わないタイプ）
冷感インナーとは、冷感素材とよばれる熱伝導率のよい素材で作られており、熱伝導を利用して体の熱を素早く吸収し、拡散します。多くの冷感インナーは吸汗速乾の効果もあり、汗をすって拡散するため、汗による不快感も軽減できるでしょう。電力を必要とせず、身に付けるだけでよいため、多くの工場で採用されています。
デメリットは、長時間着用していると、体温が生地に移り、冷たさが失われていくことです。冷却効果を持続させるには、風が通って汗を蒸発させる必要があります。風のない場所では、吸汗速乾性が十分に活かされない場合もあるでしょう。（吸汗速乾性を効率よく機能させる上では、ファン付きベストとの相性もよいグッズです。）
また素材としてはポリエステルやレーヨンなどの化学繊維が使われているため、コットン100％でないと肌が荒れてしまうような方には向いていません。
冷感スプレー
冷感スプレーにはメントールやアルコールなどが含まれており、これらが蒸発する際の気化熱を利用して体を冷やします。手軽でいつでも気軽に使えるのがメリットであり、製品によってはミントなどの清涼さを感じさせる香りが付いているのも特徴です。
デメリットは効果が短い点、刺激によって肌が荒れてしまう可能性などがあります。特に敏感肌の人や、日焼けした肌、傷口への使用は注意が必要です。たとえば、肌が痒くなりやすく、時に引っ掻いて傷つけてしまう場合、傷口に入り込んで悪化してしまう危険性もあります。
工場現場の熱中症対策グッズ（設置するタイプ）
工場現場の熱中症対策グッズのなかでも設置するタイプは大きな効果を感じやすく、空間自体を冷やす効果も期待できます。
スポットクーラー
スポットクーラーは空間をピンポイントで冷やすために向いているグッズです。一般的なエアコンと比べると多少機能が劣るかもしれませんが、すぐに効果を感じられる上、エアコンを導入するより低コストで済みます。
サーキュレーター
サーキュレーターと扇風機は似ているようで違います。サーキュレーターは風をより遠くまで飛ばし、空気を循環させるためのグッズなので、エアコンの効きが悪い環境下等では特に活躍するでしょう。エアコンとサーキュレーターを併用した方が、省エネ効果も高く多くの工場で採用されています。
すだれ
開口部や窓の外にすだれを設置すれば、太陽熱の流入を抑えられます。導入コストが安い割に効果も大きいため、窓や開口部からの日差しがきつい場合は導入する価値が高いでしょう。
ミスト噴霧器
ミスト噴霧器は屋外でも使える優秀な熱中症対策グッズです。肌に霧が付着することで、気化熱により体温を下げる効果が期待でき、路面の温度なども低下します。工場の敷地内であるものの、屋外での作業が多い場合は導入する価値があるでしょう。ただし湿気や水分が厳禁な環境下では利用できません。
工場に直接施工するタイプの熱中症対策（効果大）
工場に直接施工するタイプの熱中症対策についても詳しく解説します。
遮熱塗料
遮熱塗料で屋根や外壁に塗装をすると、太陽熱を効率よく反射するようになります。結果として室内の温度は2度～3度ほど低下し、エアコンへの負担も軽減され、省エネ対策にもなるでしょう。
遮熱塗料には塗料としての一般的な機能（防水性の改善や防汚性、防カビ性・防サビ性など）も含まれるため、工場の屋根や外壁をメンテナンスする上でも役立ちます。
遮熱シート
遮熱シートは太陽熱を反射することで、室内や屋根、被覆された物体の温度上昇を防ぐためのシートです。遮熱機能に特化した製品なので、遮熱塗料よりも大きな効果を期待できるでしょう。
断熱材の追加
断熱材が十分に機能していない場合は、外付けで断熱材を追加する方法もあります。工場の屋根裏や日当たりのよい壁面の裏側に断熱材を追加すれば、断熱効果がアップするでしょう。
エアコンの追加（効率のよい機種に変更）
古いエアコンになるほど電気代がかかる割に冷却能力も低い傾向にあるため、熱中症対策の効率が悪くなります。エアコンの追加や買い替えで、効率のよい機種に変更すれば、熱中症対策と省エネ化を両立できるでしょう。
グッズ導入だけでは限界！根本対策は「建物の暑さ」を防ぐこと
ファン付きベストやネッククーラーといった身に付けるグッズや、スポットクーラーやサーキュレーターといった設置型の機器は、確かに即効性があり導入しやすい熱中症対策です。しかし、倉庫や工場内そのものが高温状態のままでは、効果は半減してしまいます。
だからこそ重要なのは、「熱を入れない・涼しい空気を逃がさない」環境づくりです。建物自体の断熱性や遮熱性を高めることで、室内環境を根本から改善できます。これにより、グッズや機器の効果も最大限に発揮され、従業員の安全と快適さを持続的に確保することができるのです。
ひかりペイントができる工場の熱中症対策工事
工場における熱中症対策は、単なるグッズの導入だけでは不十分です。建物そのものの構造や環境を改善する施工を組み合わせることで、根本的に室温上昇を防ぎ、従業員が安心して働ける環境を整えることができます。
ひかりペイントでは、工場の規模や用途に応じて最適な施工を提案し、法令遵守とともに経営リスクを回避できる体制づくりをサポートします。
遮熱塗装で室内温度を下げる
ひかりペイントが得意とする「遮熱塗装」は、工場屋根や外壁に特殊な遮熱塗料を施工することで、太陽光の熱を効率的に反射します。これにより室内温度を2〜3℃低下させ、エアコンの負担を軽減するため、省エネ効果も期待できます。
さらに、防水性・防汚性・防カビ性などの機能も同時に強化できるため、熱中症対策と建物メンテナンスを一度に実現できるのが大きなメリットです。
断熱塗装で持続的な温度管理を実現
断熱塗装は、外部の熱を遮断するだけでなく、工場内の冷気を逃さない効果も持っています。ひかりペイントでは、高性能の断熱塗料を用いて、建物全体の断熱性能を向上させます。これにより、夏は涼しく冬は暖かい作業環境を実現し、空調費削減にも直結します。
特に長時間稼働する工場や、高温機械を扱う現場では、断熱塗装の導入効果が大きく現れるでしょう。
工場の熱中症対策は「ひかりペイント」に相談して根本解決を
2025年から義務化された熱中症対策は、単なる一時的なグッズ導入だけでは不十分であり、工場や倉庫の環境そのものを改善することが求められています。ファン付きベストやネッククーラーといった便利グッズは従業員の負担を軽減できますが、建物内部の温度が高い状態のままでは効果は限定的です。そこで有効なのが、遮熱塗装や断熱塗装といった建物自体の温熱環境を改善する施工です。室内温度を数度下げるだけで労働環境は大きく改善され、空調効率や省エネ効果にも直結します。
ひかりペイントでは、工場の規模や立地条件に合わせて最適な熱中症対策工事を提案できます。遮熱塗装による太陽熱の反射や、断熱塗装による快適な温度維持など、長期的に効果を発揮する施工を通じて、従業員の安全確保と経営リスクの回避をサポートします。さらに補助金や助成金の活用方法についてもご案内できるため、投資回収面でも安心です。
工場の暑さにお悩みの経営者様・ご担当者様は、ぜひこの機会にひかりペイントへご相談ください。お問い合わせフォームからのご連絡、メールやお電話でのご相談、さらにはショールームへのご来店も歓迎しております。ひかりペイントが、御社の現場を根本から涼しく、安全に変えるお手伝いをいたします。
ひかりペイントが選ばれる理由
