地域密着型塗装専門店プロタイムズ岡山南店
ひかりペイントです!
代表の山下です。
工場の屋根は金属製が多く、直射日光を受けやすいため、夏場には屋内の温度が外気温よりも大幅に上昇しやすい構造になっています。さらに、生産設備の稼働による廃熱も加わり、現場の作業環境は年々厳しさを増しています。その結果、従業員の熱中症リスクは高まる一方であり、労災や稼働停止といった経営リスクに直結しかねません。特に2025年6月からは法令改正により、熱中症対策は罰則付きの義務となり、企業責任を強く問われる時代に入りました。
こうした背景から、今や熱中症対策は「福利厚生」や「従業員への配慮」の域を超え、経営上の必須投資と位置付ける必要があります。その中でも、屋根や外壁からの熱流入を抑える遮熱塗装は、現場の安全性向上と省エネによるコスト削減を同時に実現できる有効な手段です。短期的には施工費が発生しますが、長期的には空調負担の軽減や塗装の耐久性向上によってメンテナンスコストを抑えられるため、投資対効果が明確に見込めます。
今回のお役立ちコラムでは、工場向け遮熱塗装の費用相場から、塗料の種類ごとのメリット・デメリット、さらにはおすすめ製品までを徹底解説します。自社の稟議資料や投資判断の根拠としても役立てていただける内容になっていますので、ぜひ最後までご確認ください。
工場における遮熱塗装の費用相場


遮熱塗装の費用は、工場の規模や状態によって大きく左右されます。規模が大きければ塗料の量が多くなるだけでなく、足場代も高くなります。工場の形状が複雑であったり、高さがあったりする場合も変動します。
また、シリコン系・フッ素系・無機系など、遮熱塗料のグレードによって価格は大きく異なります。しかし塗料のグレードが変わっても人件費や足場代に変化はないため、グレードが高い塗料の方が長い目で見ればお得です。
工場の規模別に大まかな費用の相場を紹介します。
小規模な工場(屋根面積:100~300平方メートル程度)
小規模な工場の場合、費用は比較的安価に収まります。多くの場合、足場を組む範囲が限定的であり、工期も短くなるため、人件費が抑えられるからです。具体的な費用としては、数十万円から数百万円程度が相場です。
例えば、屋根面積100坪(約330平方メートル)程度の工場では、200万円〜300万円が目安とされています。ただし塗料のグレードを上げたり、下地の劣化が激しく、補修が必要な場合は、さらに費用がかかります。
中規模な工場(屋根面積:1,000~3,000平方メートル程度)
中規模の工場では、面積が広くなる分、材料費や人件費が増加するため、合計費用が数百万から数千万円と大きく跳ね上がります。また、作業効率を上げるために、特殊な機材や複数の職人による同時作業が必要となる場合もあります。
費用相場は1,000平方メートルで600万円以上、3,000平方メートルで2,000万円以上はかかるかもしれません。塗料の種類によっても大きく変動するため、一概には言えませんが、数千万円単位の予算が必要となることが多い印象です。
大規模な工場(屋根面積:3,000平方メートル以上)
大規模な工場の場合、費用は億単位に達することもあります。広大な屋根面積に加え、高所作業車やクレーンなど特殊な重機が必要になることが多く、工事の規模が非常に大きくなります。また、工期も数ヶ月に及ぶことが一般的です。
費用は、1平方メートルあたりの単価は小規模や中規模と大差ないこともありますが、総額で見ると非常に高額になります。しかし足場の設置や運搬など、固定費が面積で分散されるため、面積が広いほど、1平方メートルあたりの単価も割安になる場合もあります。
工場の塗装に最適な塗料の種類|メリット・デメリット


工場の屋根や外壁に塗装する際、シリコン塗料、フッ素塗料、無機塗料はそれぞれ異なる特徴を持ちます。それぞれのメリットとデメリットは以下の通りです。
シリコン塗料
・1平方メートルあたりの塗料代相場: 1,300円〜1,800円程度
シリコン塗料は、コストパフォーマンスに優れ、一般的にもっとも広く使用されている塗料です。比較的安価でありながら、優れた耐久性(8~15年程度)を持つため、コストと性能のバランスが非常によいと言えます。
汚れが付着しても雨で洗い流されやすい性質(セルフクリーニング効果)があり、美観の維持が容易なのもポイントです。また各塗料メーカーのラインナップが豊富なので、選択肢も豊富にあります。
一般的な戸建てではもっともスタンダードな塗料ですが、工場のような大型の施設においては、若干耐用年数が短いと感じるかもしれません。少なくとも、フッ素塗料や無機塗料に比べると耐用年数が短いため、将来的な塗り替え回数が増える可能性もあります。
フッ素塗料
・1平方メートルあたりの塗料代相場: 2,000円〜2,500円程度
フッ素塗料は高い耐久性と耐候性が最大の特徴です。外線や酸性雨に強く、耐用年数は15~20年と、とても長持ちします。塗り替えサイクルを大幅に延長できるため、長期的なメンテナンスコストを削減できます。
フッ素塗料は高耐久であるだけでなく、高い親水性を持ち、汚れが付着しにくく美観を長期間保ちやすいのもポイントです。フッ素塗料の防汚性については、フッ素コーティング(テフロン加工)されたフライパンなどを想像するとわかりやすいかもしれません。塗膜が硬く、汚れが浸透しにくいため、工場特有の油汚れや排気ガスによる汚れにも強い塗料です。
デメリットとしては、シリコン塗料に比べて材料費が2~3倍と高価であるため、初期費用が高くなります。とはいえ長持ちするため、長い目で見ればお得です。また塗膜が硬いため、職人の技術力が求められます。
無機塗料
・1平方メートルあたりの塗料代相場: 2,200円〜2,800円程度
無機塗料は、何らかの塗料(シリコン塗料やフッ素塗料)にセラミックやガラスなどの無機物を配合した塗料です。塗装の劣化の原因となる紫外線に非常に強く、20~25年以上の耐用年数を持つ製品もあります。フッ素塗料を上回る耐久性で、塗り替え回数を極限まで減らせます。
また無機物を主成分とするため、燃えにくい性質を持ちます。親水性も非常に高く、雨で汚れが流れ落ちるため、長期間にわたって美しい状態を保てます。
デメリットとしては、シリコン塗料やフッ素塗料より塗料代が高くなりがちな点が上げられます。また専門的な知識と技術が必要なため、取り扱い業者が少ない印象です。弊社(ひかりペイント)は無機塗料の扱いにもなれていますので、無機塗料が気になる場合は、気軽にご相談ください。
遮熱塗料の中でも特に人気がある製品は?


遮熱塗料の中でも特に人気がある製品は以下の通りです。塗料選びで悩む方は参考にしてみてください。
超低汚染リファインシリーズ
工場は汚れやすく、塗り替えのコストも大きいため、超低汚染性と高耐久性を兼ね備えた超低汚染リファインシリーズは、長期的なメンテナンスコストを抑えたい工場に最適です。また、近赤外線を効果的に反射する遮熱機能を持ち、屋根や外壁の表面温度の上昇を抑制します。これにより、工場内の室温上昇を抑え、空調費の削減に貢献します。
超低汚染リファインシリーズは、親水性が非常に高く、塗膜に付着した汚れを雨水で洗い流す「セルフクリーニング機能」に優れている塗料です。工場周辺の排気ガスやホコリ、油汚れが付着しにくく、長期間にわたって建物の美観を保てます。
紫外線や雨風に強く、耐久性に優れています。フッ素タイプ(1000MF-IR)であれば20年以上の、シリコンタイプ(500Si-IR)でも15年以上の耐用年数が期待できます。
EC-100PCM
EC-100PCMは、古い工場や、雨漏りに悩まされている工場に特におすすめです。塗装するだけで雨漏りのリスクを軽減し、同時に遮熱効果も得られるため、一石二鳥の対策となります。
EC-100PCMは、雨漏り対策と遮熱対策を同時に行いたい場合に適した、工場屋根向きの遮熱防水塗料です。 塗膜が非常に高い伸縮性を持つため、経年劣化によるひび割れやサビからの雨水浸入を防ぎます。特に折板屋根のボルト部分など、雨漏りのリスクが高い箇所に効果を発揮します。
リファインシリーズと同様に、優れた遮熱効果で屋根の温度上昇を抑えます。約15年以上の耐候性が期待でき、防水性と遮熱性を長期間維持できます。
スーパーシャネツサーモシリーズ
スーパーシャネツサーモシリーズは、工場内の暑さ対策を最重要課題としている場合に最適です。特に、夏場の作業環境改善や空調費の削減を目的とする場合に大きな効果を発揮します。
スーパーシャネツサーモシリーズは、一般的な遮熱塗料よりもさらに優れた遮熱性能を持つ塗料です。太陽光の近赤外線を効率よく反射し、屋根の表面温度を大幅に下げます。
遮熱性能を長期間維持するため、塗膜の劣化を抑制する耐久性も高い塗料です。フッ素タイプ(スーパーシャネツサーモF)とシリコンタイプ(スーパーシャネツサーモSi)があり、予算や求める耐用年数に応じて選択できます。
工場の遮熱塗装は「ひかりペイント」に相談して最適な選択を


工場の屋根や外壁は金属製が多く、夏場には屋内温度が急上昇しやすいため、熱中症リスクや空調コスト増加といった経営課題に直結します。本コラムで解説した通り、遮熱塗装は工場環境を根本から改善し、従業員の安全確保と省エネ効果を同時に実現できる有効な手段です。
費用相場は工場の規模や屋根面積、使用する塗料グレードによって数百万円から数千万円規模に変動しますが、長期的に見れば高耐久のフッ素塗料や無機塗料を選ぶことで塗り替え回数を減らし、トータルコストを大幅に抑えることが可能です。また、超低汚染リファインシリーズやスーパーシャネツサーモシリーズなどの高機能塗料は、工場特有の排気ガスや油汚れにも強く、遮熱と美観維持を両立できます。
ひかりペイントでは、工場の立地条件や屋根形状を診断したうえで、最適な遮熱塗装プランをご提案しています。施工だけでなく補助金活用のアドバイスも行い、コストと効果の両面から経営判断を支援します。工場の熱中症対策や光熱費削減をお考えの経営者様・ご担当者様は、ぜひひかりペイントへご相談ください。お問い合わせフォームからのご連絡、メールやお電話でのご相談、ショールームへのご来店も承っております。
ひかりペイントが、御社に最適な熱対策を提供いたします。
ひかりペイントが選ばれる理由