地域密着型塗装専門店プロタイムズ岡山南店
ひかりペイントです!
代表の山下です。
アスファルトシングル屋根は、軽量でコストパフォーマンスの高い屋根材として評価されています。ただしメリットの一方で、湿気や強風に対してはけして強いとはいえません。周辺環境に川や池など、湿気がある場所や雨がよく降るエリアなら負担も大きくなります。台風の時期に暴風の影響を強く受けるエリアは注意が必要です。
アスファルトシングル屋根を選ぶ際は特徴を深く理解したほうがいいでしょう。その上でメリットだけではなく、デメリットの把握も必要です。そこで今回のお役立ちコラムでは、アスファルトシングル屋根の特徴やメリット・デメリットをくわしくお話しします。
アスファルトシングル屋根とは?
「アスファルトシングル屋根」は、ガラス基材に対し、アスファルトを浸透させ、着色した石粒を吹き付けてコーティングした屋根材です。アスファルトシングルという屋根材の特徴であり強みは柔軟性といえるでしょう。屋根といえば、日本瓦やスレート瓦を思い浮かべる方も多いかもしれません。日本瓦やスレート瓦は、固くて曲げることができない素材です。
一方のアスファルトシングルはシート状のため曲げられます。カッターで切断できますし、複雑形状をしている屋根の施工もできるのです。石粒のカラーバリエーションも豊富で、洋風に限らず和風の住まいにも違和感なく合わせられます。
アメリカで開発されて100年以上の実績がある
曲げたり切断できたりする屋根材と聞けば「最近開発されたもの?」と考える方もいるかもしれません。アメリカのミシガン州で開発されて100年以上経過しています。以降、北米の住まいでは定番の屋根材として採用されているのです。
ただ、日本では2007年に建築基準法が改正されてようやく使用が認められました。一戸建てやマンションに施工されはじめたのは近年です。北米では昔から施工されていたが、日本ではここ最近知られてきた屋根材ともいえるでしょう。
アスファルトシングル屋根のメリットとデメリット
アスファルトシングルは、北米やカナダでは一説によると80%以上といわれるほどの普及率を誇ります。ただし日本ではまだまだ認知率が低い屋根材です。以下でアスファルトシングルのメリットやデメリットをお話しします。
デザイン性が高い
アスファルトシングルは薄いシート状で、屋根の形に合わせた施工を行えます。デザインの選択肢は他の屋根材よりも有利でしょう。極端にいえば、湾曲している屋根でも施工できます。日本瓦やスレート瓦は硬いため、屋根の形状が複雑だと合わせるのも限界があるのです。
また、アスファルトシングルは吹き付ける石粒によってもデザイン性を高めています。石粒を着色することで、好みのカラーリングにできるのです。一戸建ての住まいを外からチェックしてみてください。少し離れて住まい全体を見ると、視界の中に入ってくる屋根の面積が広いことに気づくはずです。
屋根は住まい全体のイメージを決めるだけの存在感があります。その中でも色というのは重要な意味があるのです。
防水性も高い
デザイン性が高くても、機能性が低いと快適な住環境を確保できません。とくに防水性能が高くないと、雨漏りにつながるため危険です。
アスファルトシングルは高い防水性を持っています。仕上げ材に防水シートを採用されているのが理由です。一般的な屋根だと、屋根材の下地として防水シートを施工します。アスファルトシングルは、屋根材自体が防水機能を持っているのが特徴です。防水機能を持った屋根材にプラスし、防水シートも施工します。
また、防水シートの固定にはビスが通常使われます。そのために穴が空くのはしかたないことです。ただし、そのビスを施工した際の穴が、雨漏り原因になる場合があります。アスファルトシングルだと、ビスで固定しません。使用するのは専用の接着剤です。穴を開けなくていい点も、アスファルトシングルのメリットでしょう。
防音性も高い
梅雨の時期のように雨が多い季節だと、屋根を叩く雨音が気になる方もいるかもしれません。とくに雨音に敏感な方にとっては、たまに降る場合でも気になる場合もあるでしょう。
アスファルトシングルは高い防音性能があります。アスファルトシングルの場合、表面に吹き付けられた砂粒や石粒が緩衝材になるため雨音を抑えられるのです。
割れやさびのリスクが少ない
アスファルトシングルはシート状です。さらにカッターやはさみでも切断できるほどの柔らかさを持っています。屋根材が割れてしまう原因の一つが衝撃です。
たとえば、台風の際に小石が勢いよく屋根材にぶつかり、割れてしまう場合もあります。鳥が上空から固いものを落とした際、勢いよくぶつかって割れが生じる場合もあるかもしれません。アスファルトシングルは柔らかいからこそ割れるリスクが少ないのです。
さらにアスファルトシングルはガラス繊維で金属とは異なります。金属サイディングも金属でありながらさびにくい素材です。ただ、絶対的にさびないわけではありません。さびは屋根材の機能性を低下させます。さびが全体に広がってしまえば、全面交換である葺き替えぐらいでしか対処できません。その点のリスクが少ないのはアスファルトシングルのメリットです。
強風に弱いというデメリット
アスファルトシングルのデメリットは風ではがれやすい点です。薄いシートのために、強風にあおられると風でめくれる可能性があります。また、めくれるだけではなくはがれるリスクもあるのです。
表面に吹き付けた石粒も強風ではがれて落下する場合もあります。石粒は意匠性という意味でも必要なものです。取れてしまうと美観を損なう原因になるだけでなく、劣化につながります。そのため日常的に強風が吹くようなエリアや、台風の際、いつも直撃するようなエリアには向いていないのです。
表面の砂粒が落ちる
アスファルトシングルの表面に吹き付けられた砂粒は、どうしても落下します。多くの場合、余分な砂粒が落ちているだけのためアスファルトシングルそのものの品質には問題ありません。
ただ、砂粒の量が多い場合、雨樋に落ちた際にやっかいです。掃除をしないと雨樋が詰まるリスクもあります。また、砂粒だけでなく表面ごとはがれてしまう危険性もあります。その際、内部のフェルト基材が表面に見えるような状態なら早めにメンテナンスをしましょう。
アスファルトシングルを取り扱う業者が少ない
アスファルトシングルが日本でも採用されはじめたのは2007年です。2024年時点で17年の月日は経過していますが、どこの屋根塗装専門業者でも取り扱えるわけではありません。北米やカナダでは定番ですが、日本での普及率は低い状況です。
「アスファルトシングルにも対応」という屋根塗装専門業者が見つかるかもしれません。ただし、慎重な選定が必要です。アスファルトシングルに限らず、屋根塗装や外壁塗装では経験も求められます。一度、施工しただけでも「対応できる」という屋根塗装業者も存在しているのです。
「対応できる」といっても、ホームページをチェックして実績を確認したほうがいいでしょう。アスファルトシングルの施工実績が豊富なら、ある程度は信頼できます。
アスファルトシングルの耐用年数やメンテナンス
アスファルトシングルも他の屋根材と同様に耐用年数があり、メンテナンスも必要です。その点についてくわしくお話しします。
アスファルトシングルの耐用年数は10年~30年
アスファルトシングルの耐用年数は10年〜30年です。登場したばかりの頃は劣化しやすい屋根材として知られており、10年〜20年程度でした。
時間が流れて研究開発も進み、30年の耐用年数の製品も出てきたのです。ただし耐用年数だけで安心するのはよくありません。沿岸部のように風の強い場所だと、強風の影響を受け続けます。環境次第では耐用年数より早く劣化する可能性もあるため、定期的なメンテナンスが必要でしょう。
屋根塗装は不要
アスファルトシングルは、基本的に屋根塗装が不要な屋根材です。そのため無理にしなくてもいいのですがメンテナンス自体は必要です。
風によりあおられてめくれることもあります。太陽の日差しがあまり当たらない方角の屋根面で、カビやコケが発生する可能性もあるのです。カビやコケを高圧洗浄でキレイにできますが、吹き付けた石粒が取れるリスクもあります。その点はアスファルトシングルの施工に慣れた屋根塗装専門業者とよく相談したほうがいいでしょう。
劣化が進んで補修でも対応できそうにないなら、屋根の葺き替えやカバー方法があります。
屋根の葺き替えとカバー工法
アスファルトシングルに限りませんが、屋根補修でどのような劣化も解決できるのが屋根の葺き替えとカバー工法です。
屋根の葺き替えとは、既存の屋根を撤去し、防水シートや下地材も含めてすべて新しいものに交換します。すべて新しいものになりますし、アスファルトシングル以外の屋根材への交換も可能です。
ただ、すべて新しく交換するわけですから、解体費用や人件費の他、廃材処理費によって費用は高額になります。アスファルトシングルはともかく、アスベストが含まれた古い屋根材の場合はとくに高額です。2006年8月以前に建てられた建物に、アスベストを含んだ建材が使用されている可能性はあります。
その場合、アスベストを取り扱う資格者も必要です。アスベストの飛散予防処置もしなければなりません。そのため撤去するだけで費用がかかるのです。
カバー工法は葺き替えより安価に施工できます。既存の屋根に新しい屋根を重ねる施工で、重ね葺きとも呼ばれている方法です。瓦のように重い屋根材ではできませんが、アスファルトシングルは軽量ですからできます。また、アスファルトシングルの上にアスファルトシングルを重ねることも可能です。
ひかりペイントはアスファルトシングルにも対応できます
アスファルトシングルの劣化を適切に判断するのも専門知識や経験が必要です。補修に関しても技術力がなければ対応できません。ひかりペイントはアスファルトシングルを取り扱える条件を満たしています。
2005年の創業以来、累計2000棟以上の実績を積み重ねてきました。一級塗装技能士や雨漏り鑑定士の他、外装劣化診断士も在籍しています。アスファルトシングルの補修はもちろん、葺き替えやカバー工法も対応可能です。ひかりペイントへのご相談は、ホームページの問い合わせフォームをご利用ください。その他、電話やメールやショールームでも受け付けております。
ひかりペイントが選ばれる理由