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岡山県の工場の屋根がニチハパミールなら屋根塗装は不可?不具合の対処はカバー工法推奨

岡山県の工場の屋根がニチハパミールなら屋根塗装は不可?不具合の対処はカバー工法推奨

地域密着型塗装専門店プロタイムズ岡山南店

ひかりペイントです!

代表の山下です。

岡山で工場のスレート屋根材の屋根塗装を検討している方はニチハパミールではないか注意してください。

1995年に重量1%を超えるアスベストの吹き付けが禁止されました。2024年現在もアスベストは全面使用禁止です。アスベストの繊維を吸い込むことで起こる健康被害が背景にあります。

アスベストが禁止された時期、アスベストが含まれていないスレート屋根材の開発は進んでいませんでした。その中でニチハは、アスベストが含まれないスレート屋根材のパミールを開発し、販売したのです。

パミールは画期的な商品で1996年から2008年にかけて売上を伸ばしましたが問題も発生したのです。通常スレート屋根材は通常10年以上保ちますが、パミールは10年保ちませんでした。先がはがれてボロボロになり、釘も腐食するという不具合の多発です。

パミールが販売されていた時期に施工した建物は岡山にも多数あります。ただし屋根塗装ができません。既存屋根に新しい屋根を重ねるカバー工法や、完全交換する葺き替えが必要です。そこで今回のお役立ちコラムでは、ニチハパミールとカバー工法についてくわしくお話しします。

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目次

ニチハパミールはスレート屋根

ニチハパミールはスレート屋根

ニチハパミールはスレート屋根材です。天然スレートと化粧スレートの2種類があります。天然スレートは、天然の岩石を加工して作られているのが特徴です。ただしコストは高いために、戸建て住まいでもあまり見られません。一方の化粧スレートは人工的に作ったものです。

化粧スレートはコストも低く軽く、加工もしやすいため普及しています。業者によってはカラーベストという名前で呼ぶ屋根材です。

パミールはアスベストを使用していない

パミールはノンアスベストの屋根材です。アスベストは「せきめん」や「いしわた」と呼ばれており、スレート屋根材やセメント瓦に使われていました。アスベストの問題点は吸い込むことによる健康被害です。

アスベストは非常に細かく飛散して人が吸い込むと重大な健康被害をもたらします。加工する作業員はもちろん、飛散すれば他の人まで巻き込みかねません。許可されていた当時は、ビルの保温断熱のためにアスベストの吹き付け作業も行われていたのです。

アスベストは吸い込むと肺線維症(じん肺)、悪性中皮腫の原因や、肺がんの危険性を高めます。ただ、即座には発症せず中皮腫の場合、平均35年前後という潜伏期間があるとされています。

アスベストによる健康被害は社会問題化して禁止されました。1995年に労働安全衛生法第55条「製造等禁止」規定による禁止、2005年に、石綿含有製品の全面禁止の方針などが法的にも禁止されたのです。屋根材の開発と販売するメーカーは、アスベストが含まれていないスレート屋根材の開発が必要となりました。ニチハはそのタイミングで、アスベストを含んでいないスレート屋根材のパミールの製造と販売をスタートさせたのです。

参照:一般社団法人全日本屋根パミール診断士協会

参照:アスベスト健康被害賠償金・給付金請求の弁護士相談弁護士コラム

パミールの問題点

パミールの問題点

パミールの問題点は不具合です。販売してから数年後に多発しました。「開発を急いだから」という説も考えられていますが、パルプ材にも問題があったのです。パミールは屋根を接合する際、アスベストではなくパルプ材を採用しています。

パルプ材は植物由来のためアスベストのような危険性はありません。低い性能、水分を吸収しやすい、はがれやすさです。パルプ材は水分を吸収しやすい材質のため、接合材としてあまり適していません。水分を吸収することで屋根材が分離するリスクもあったのです。

パミールは何層もの屋根材を貼り合わせています。また、含水率の高さが特徴で、雨や冬季の低温で膨張と乾燥を繰り返す特徴もあったのです。その膨張と乾燥を繰り返すことで、屋根材の層と層が分離するという問題が出たのです。

とくに冬になると屋根が凍るほど寒くなる地域で、パミール特有の劣化症状は多く見られます。パミールの屋根の劣化症状で代表的なのは、先端が白くなりめくれる現象です。そこから劣化が進むとミルフィーユのように何層もはがれます。強風にあおられて人の頭上に落ちれば大事故です。また、雨が降ればはがれた場所から雨水の侵入リスクもあります。

釘はリコール対象だがパミール自体は対象外

また、パミールで使っていた釘は腐食して釘頭がなくなる不具合もありました。ニチハも釘に関してはメッキ処理に問題があったと認めてリコール対象となっています。そのため釘は無償提供されました。ただしパミール自体はリコール対象ではありません。釘の腐食は屋根材の固定が緩んで落下しやすくなるため危険です。

参照:一般社団法人全日本屋根パミール診断士協会

パミールは屋根塗装ができない

工場の屋根がパミールの場合、屋根塗装の相談を屋根専門業者にしても断られる可能性は高いです。パミールはミルフィーユのような層状のため、屋根塗装中に表面から1枚ずつはがれて補修できません。たとえば屋根塗装の前に汚れを取るために高圧洗浄をしたとします。すると層がはがれ落ちて素地が露出するのです。素地に塗装はできません。

ただ、パミールと理解した上で屋根塗装を提案してくる悪徳業者もいるためくれぐれも注意してください。悪意がなくても実績や経験が乏しい業者の場合、知らずに施工するケースもあります。そのためパミールかどうかの確認と適切な確認ができる屋根塗装専門業者に任せるのがいいのです。

パミールかどうかの確認方法

パミールだった場合はカバー工法

パミールを確認する方法は複数あります。たとえば建築図面の特記仕様書に記載されている場合もあるためチェックしてみてください。また、1996年〜2008年に販売されているため、施工年を確認しましょう。ただし販売したタイミングで、2009年も含まれる場合もあります。

他には特有の劣化症状をチェックする方法です。ミルフィーユのように層状にはがれていたり、屋根の欠落などがあったりしたらパミールの可能性があります。また、先端の凹凸が等間隔に並んでいるのと、表面に薄い縦のラインがあるのも特徴です。

また、普段は屋根材が重なっているために見えませんが、パミールには名前が記載されています。パミールの名前が屋根材に書かれているなら確実に判断できるのです。ただし高所作業に慣れていない方が屋根に上がると落下の危険性があります。パミールかどうか確認するならプロである屋根塗装専門業者に任せるのが確実です。

パミールだった場合はカバー工法が最適解

パミールだった場合はカバー工法が最適解

工場の屋根材がパミールだった場合、雨漏りに発展する前に対処できる方法がカバー工法です。カバー工法は古い屋根を残して新しい屋根を重ねます。重ね葺きとも呼ばれる工法で多くのメリットがあるのです。

  • 費用を抑えられる
  • 工期は短い
  • 防音性・断熱性・防水性の向上

これらはカバー工法のメリットです。屋根を根本的に補修できる方法としてカバー工法(重ね葺き)と葺き替えがあります。葺き替えは古い屋根を撤去して新しい屋根に替える工法ですが、ネックは施工費用の高さです。撤去して新しい屋根を設置するため工期も長くなります。工期が長くなる分、職人に支払う人件費は増えるのです。また、古い屋根の処分費用もかかります。

カバー工法は工期が短いために人件費も抑えられますし、古い屋根を残すために撤去や処分費用がかかりません。また、古い屋根と新しい屋根の2つにより室内に雨音が届きにくくなります。断熱性も防水性も高まるのです。

ただし、2つの屋根という構造から上に重心が偏ります。重心は下の方が安定しやすく揺れも小さくなるため、耐震性の確保には注意しなければなりません。耐震性を考えないと大きな地震の際に倒壊する危険性があります。そのため何個も屋根は重ねられない一度きりの方法です。耐震性に関してはカバー工法ができる屋根塗装専門業者との相談と確認が求められます。費用面で少しでも安くしたいならカバー工法のほうがいいでしょう。ただ、完全に一新したいなら葺き替えのほうが確実です。

ひかりペイントでは工場の屋根がパミールでもカバー工法で解決

ひかりペイントでは工場の屋根がパミールでもカバー工法で解決

工場の屋根がニチハパミールで不具合があるならカバー工法を推奨します。パミールは屋根塗装負荷の屋根材のため、少々のメンテナンスでは対応できません。釘の問題もありますから経年劣化で落下する危険性もあります。工場を出入りする方や自動車の上に落ちるような事故は避けたいところです。

屋根材に関して、ひかりペイントのショールームでサンプルのご確認と相談ができます。ひかりペイントはパミールかどうかメールで屋根の写真を添付いただけるだけで確認可能です。現場調査ではドローンを使用して確認できます。また、カバー工法の実績も豊富です。

ひかりペイントでは詳細までまとめた見やすい見積書と診断書にこだわっています。「最初は安くても後で追加工事が増えて費用がかさむ」ことがありません。使用する材料や施工内容まで細部まで情報をまとめて提供できます。ひかりペイントにカバー工法の相談をしたくなったら、問い合わせフォームをご活用ください。電話やメールやLINEでも対応できますのでお気軽にご相談ください。

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