地域密着型塗装専門店プロタイムズ岡山南店

代表の山下です。

超低汚染リファインは「アステックペイント」の無機成分が含まれた上塗り塗料です。シリーズで提供されており、1000MF-IRは外壁用、500MF-IRは屋根用です。また、1000Si-IRは外壁用、500Si-IRという商品もあります。

他にも、超低汚染リファインつや消し1000Si-IRや、超低汚染リファイン弾性1000Si-IRがあり効果も違います。MF-IRとSi-IRの「MFとSi」が表しているのはグレードの違いです。MFは無機フッ素でSiはシリコンです。

超低汚染リファインに共通しているのは「美壁革命」という言葉どおり、外壁や屋根が汚れにくくなる低汚染性と言えます。大切な住まいの美観を保ちたい方にぴったりの塗料と言えるでしょう。今回のお役立ちコラムではアステックペイントの塗料、超低汚染リファインについて掘り下げます。

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対策をしないと外壁や屋根は汚れ続ける

超低汚染リファインは大切な住まいを汚れから守るために有効です。外壁や屋根は日常的に雨風や紫外線の影響を受け続けています。新築時点では外壁・屋根塗装をしているために汚れにくいですが、時間が経過すれば目に見えて変わるでしょう。

外壁や屋根が汚れる原因は複数あります。以下は汚れやすい場所と原因です。

窓枠・外壁から出っ張っている場所	ホコリがたまりやすい汚れが雨水で流れて、外壁に雨だれを作る場合がある
換気扇の排気口と周囲	フィルターで除去しきれない油による汚れ酸化すると黒くなり粘度も高くなり落ちづらくなる
雨があたりにくい場所	雨水で汚れが流れにくく黒ずむ
金属部分と周辺	サビが発生しやすい周辺にある金属がサビて外壁にうつる「もらいサビ」もある
日当たりが悪い場所	湿度を好む苔やカビが発生しやすい

とくに工場地帯や交通量が多い道路沿いは、排気ガスの影響を大きく受けて汚れやすい環境下です。畑がそばにあれば、強風によって土埃が発生して汚れます。自然が多い場所は風通しが悪いです。苔や藻が付着し、緑色に汚れやすい環境下と言えるでしょう。

汚れで引き起こされる問題

外壁や屋根が汚れた状態は、美観以外の問題もあります。汚れによって引き起こされる問題は以下のとおりです。

・美観が悪い
・景観にも悪影響を与える
・汚れも外壁や屋根を劣化させる原因
・修繕費用が高くなる
・住まいの価値が低下する

通りかかった方が見て「廃墟？」と言われてしまうような汚れ放題の住まいがあります。近所の方からも後ろ指を指されかねません。住んでいる方も気持ちよく生活できないでしょう。また、汚れは外壁を劣化させます。外壁塗装による塗料の機能性が限界を迎えると、下地の外壁に直接汚れが付くようになります。

サビが発生すると深刻な事態になりかねません。たとえば金属の腐食である赤サビが進行すると、外壁の耐久性は失われてボロボロになります。触れただけで穴が開くような状態だと雨漏りにつながるのです。金属製の外壁であるトタンはとくに注意しなければなりません。金属サイディングは劣化してサビが発生するのは稀ですが油断は禁物です。

また、外壁に直接影響が出てきたタイミングで補修をしようとすれば修繕費用は高くなります。外壁に施工された塗料の問題なら外壁塗装をすればいいからです。しかし外壁自体に問題があってサビの範囲も広ければ、その分補修しなければなりません。

どんな汚れでも厄介ですが、サビにはとくに注意が必要です。根本的にサビの進行をストップさせる処置がないと表面だけでなく、内部まで広がる危険性があります。大掛かりな補修工事が必要なら、施工費は高額になりやすいのです。

汚れによる劣化で想定する爆裂現象と雨漏り

汚れを放置すると大げさではなく人が命を落とす原因につながります。汚れを放置した先には外壁自体の劣化が待っているからです。とくに怖いのは鉄筋の爆裂現象や雨漏りです。鉄筋の爆裂現象や雨漏りについてお話します。

爆裂現象

RC造（鉄筋コンクリート造）の住まいで見られるのが爆裂現象です。コンクリートと鉄筋一体の構造が特徴です。鉄筋はコンクリートで覆われているため通常はサビません。しかし外壁が劣化して亀裂やヒビが発生すると雨水や空気が侵入するのです。また、コンクリートは乾燥で収縮するため、縦横に力が働いてヒビが発生する場合もあります。

コンクリート内部は通常、不動態皮膜と呼ばれる被膜に覆われて酸化を防いでます。ただ、雨水のような水分と空気が鉄筋に至ると酸化するのです。結果、鉄筋がサビます。

鉄筋はサビにより体積がふくらみます。膨張の力は強く、鉄筋の周りにあるコンクリートが押し出されるのです。コンクリートは壊れて爆裂現象につながります。

外壁表面がふくれていたり、ヒビからサビ混じりの水が流れたりしているなら要注意です。爆裂の可能性があります。

爆裂は外壁だけではなく天井でも発生します。爆裂によって壊れたコンクリートが落下するかもしれません。タイミング悪く下を歩いていた方にぶつかることもあります。当たりどころが悪ければ命を落とすでしょう。実際に商業施設では爆裂による事故も発生しています。非常用階段上部のコンクリートが爆裂により落下して人の首にぶつかった事例です。中心性頸椎損傷の重症です。

雨漏り

屋根や外壁が劣化すると雨漏りが発生します。雨漏りは住まいの木材を腐らせる原因です。住まいを支える木材や梁が腐れば耐久性は失われ、倒壊の危険性があります。天井や壁に雨水のシミができている場合、カビも発生している可能性があるのです。美観の問題だけでなく、カビの胞子を吸い込むとシックハウス症候群に罹患する危険性があります。

他に危険なのは電気機器の配線設備や電気機器が浸水してショートする事故です。消防庁でも台風の際に発生した電気火災を事例を紹介して注意喚起をしています。火災につながると家財も命も失うため、くれぐれも注意が必要です。

超低汚染リファインは一般的な塗料より緻密な塗膜だから汚れにくい

アステックペイントの超低汚染リファインは美壁に求める機能を備えた塗料です。超低汚染リファインシリーズは無機成分が配合されています。塗料は一般的に「顔料」「樹脂」「水や溶剤」「添加物」という構成です。屋根や外壁に塗料を塗ると、水や溶剤が蒸発すると残った顔料や樹脂や添加剤だけが残ります。その残った成分が固まると塗膜が形成されるのです。

塗膜は雨風や紫外線から外壁を守ります。塗装をしないと塗膜がないために直接外壁や屋根がダメージを受けるのです。屋根や外壁塗装が必要なのは塗膜を形成するためと言ってもいいでしょう。

超低汚染リファインは塗膜の緻密性が一般的な塗料よりも高いのが特徴です。塗膜が緻密でないと、樹脂の間に土やホコリのような汚れが入り込みやすくなります。超低汚染リファインシリーズは無機成分により、粒子が細かい汚れ物質も入り込みにくくなるのです。

無機成分は紫外線で分解されない

超低汚染リファインには無機成分のガラスが含まれています。汚れが付着しても雨が降った際、雨水が塗膜と汚れの間に入り込みます。ガラスがアイスクリームで汚れても、水ですぐに洗い流せるのと同じです。一般塗料では水がなじみやすい性質ではないため、雨では汚れが落ちにくいのです。

アステックペイントでは実験も行っています。屋外暴露雨筋試験により、他社の低汚染塗料との比較を行いました。１年経過後、他社製品と比較しても超低汚染リファインを塗装した板は美しさを維持できたのです。

カーボンブラックによる試験も行いました。サイディングという外壁材の表面に他社の低汚染塗料も含めて塗装した実験です。カーボンブラックとは自動車のタイヤにも使われる煤状の化学薬品です。黒色顔料として塗料としても使われています。

サイディングの表面に低汚染塗料を塗装し、カーボンブラック分散水で汚しました。その後、水で洗浄してから汚染前と洗浄後にどれだけ汚れが落ちたのか比較したのです。他社の低汚染塗料を塗ったサイディングは目に見えるほど汚れが残りました。超低汚染リファインシリーズはほとんど残らなかったのです。

高耐候性もある

塗膜は雨風や紫外線により劣化します。とくに紫外線は大きな影響があるのです。超低汚染リファインは耐候性があるため強い耐性を発揮します。アステックペイントによる耐候性の試験では、MF-IRは約20〜24年、Si-IRは約15〜18年経過しても、光沢保持率80％以上と実証されました。あくまで試験環境下による推測値ですし、環境によって変動はあるでしょう。しかし試験により実証されたことには重みがあります。