地域密着型塗装専門店プロタイムズ岡山南店

ひかりペイントです！

代表の山下です。

外壁塗装は、使用する塗料によって費用が変わってきます。高い効果、耐用年数、耐候性などを求めた場合、必然的に材料費が高くなってしまいます。反対に、程々で済ませようと思えば、質の低い材料を使用することで費用だけを抑えることは可能です。

しかし、その後のメンテナンス期間は短くなり、トータルコストが増えてしまうなんて状況も発生してしまうことを覚えておきましょう。

今回のお役立ちコラムでは塗装費用を左右する「塗料の特徴とおすすめの塗料」についてご紹介したいと思います。

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外壁塗装の塗料と施工費用

外壁塗装で使用する塗料には、大きく分けて6種類が存在します。

・アクリル塗料

・ウレタン塗料

・シリコン塗料

・フッ素塗料

・ラジカル制御塗料

・無機塗料

それぞれの特徴と、一般的な耐用年数などをご紹介しましょう。

アクリル塗料

材料としての質は低く、現在はあまり外壁塗装には用いられない塗料です。しかし、価格が安いため費用負担が軽く済むという面を持っています。耐久性も低く、短期間で発色が悪くなるという点から、日曜大工等での使用がほとんどになっています。

ただし、短期間で解体する予定があったり、とにかくコストを抑えたいという希望を持っていたりすると、現在も使用されることがあります。特に、コストを抑えたい新築建売住宅などでは、塗料の質を落とすことでコストダウンを図るということがよく発生しているのです。

そのため、購入から数年でメンテナンスが必要になるというケースも少なくありません。

ウレタン塗料

1世代前のスタンダード塗料といえばウレタン塗料です。柔軟性に優れているため、表面がひび割れづらいという特徴を持っています。費用的にも非常に優れているので、現在もメインで使用するという業者も少なくありません。メインの塗料ではなくとも、雨樋や木部など、現在も活躍の場が残っているため、ほとんどの塗装業者が在庫を保有しています。

ただし、ウレタン塗料は気温や湿度の影響を受けやすく、耐候性としては5年程度という短さがデメリットです。

もちろん、コストダウンして外壁塗装をしたいという場合は、ウレタン塗料を使用したい旨を伝えれば対応は可能です。その代償となるのは、次のメンテナンスまでの期間が短くなるということなので、そこを十分に理解した上で検討してください。

良心的なハウスメーカーであれば、新築建売住宅の塗装にはウレタン塗装を使用することが多いです。質の高いウレタン塗料であれば、耐用年数も5〜7年程度を確保できるので、メーカー保証の期間はカバーできます。

シリコン塗料

現在、多くの外壁塗装業者でスタンダードになっているのがシリコン塗料です。以前は発色が長く続くということで、高級塗料の代表となっていましたが、現在は塗料メーカーの企業努力によってリーズナブルに提供できる商品が増えています。

ただし、一般的な塗料メーカーのシリコン塗料は、汚れを吸着してしまうという問題が発生しやすいため、一定レベル以上の塗料メーカーの商品を取り扱うことが望ましいです。さらに、非常に表面硬度が高いので、耐久性・耐候性に優れている反面、ひび割れやすいという面も目立ちます。

表面硬度の高さは、滑らかで美しい仕上がりにつながるため、非常に好まれる塗料となっています。

フッ素塗料

現在、高級塗料の中で一番指定しやすいのがフッ素塗料です。圧倒的な耐候性と、長続きする色艶が人気を呼んでいます。ただし、フッ素塗料には独特な艶の出方が目立つため、使用するカラーパターンによっては「安っぽく見える」場合も出てきます。

さらに、艶を消すということができず、どんなに抑えた場合でも3分艶までの対応が限度という点も理解しておかなければなりません。シリコン塗料と比べると、費用も3倍程度かかってしまう場合もあり、潤沢な資金がなければ選べないという点も悩ましいところです。

ただし、施工後は15年以上の耐久性を誇るため、トータルコストとしては非常に優れていることがわかります。

ラジカル制御塗料

どんな塗料も劣化します。その原因が紫外線による影響です。現在スタンダード塗料として使用されているシリコン塗料も、経年劣化によって樹脂成分が破綻してしまうのですが、この破綻を食い止めることができるのがラジカル制御塗料です。

つまり、シリコン塗料やフッ素塗料というベースがあり、その塗料の劣化を抑えることができる塗料ということになります。劣化を抑えるために使用されているのは「酸化チタン」と呼ばれる白色顔料です。

紫外線によって、樹脂内に「ラジカル」という成分が発生します。これを放置すると、チョーキング現象として問題が表面化します。酸化チタンは、このラジカルの発生を抑制することができるのです。

そのおかげで、多くの塗料の寿命が長くできるというわけです。

無機塗料

最高級塗料には無機質を使用しています。無機質とは、わかりやすくいえば「石」です。ガラスや鉱物が無機質として挙げられ、それらを微粒子にした上で塗料に混ぜると、紫外線によって分解されない塗料が出来上がるのです。

さらに、無機質には苔やカビが発生しづらいという特性もあるため、外壁の美しさを長期間保てるというメリットも享受できます。表面硬度も高く、湿度が高い場所にある建物には大きなメリットを感じられるでしょう。

しかし、その表面高度の高さがゆえに、ひび割れやすいという特性も併せ持っています。フッ素塗料以上に費用も高くなってしまうため、簡単に塗り替えるということは難しくなります。

このひび割れやすさをカバーするために、有機塗料と無機塗料のハイブリッドという選択もできるため、特性をうまく使って使用する場所を選ぶこともできます。

おすすめの塗料は？

弊社が外壁塗装を行う際、施主様におすすめしたい塗料ベスト3をご紹介します。

第1位：フッ素塗料

圧倒的な美観と、耐用年数の長さ。そして、トータルコストを考えた時に、15年以上のメンテナンススパンを設定できるというメリットから、弊社ではフッ素塗料を第1位に選んでいます。

フッ素塗料の中には、耐用年数が20年以上というものも存在します。これを、従来の5年スパンでメンテナンスしなければならない塗料と比較すると、下表のような差が生まれるのです。

	ウレタン塗料（5年）	フッ素塗料（20年）
足場費用	15万円	15万円
施工費用（100m²）	40万円	150万円
新築購入時	0円	0円
5年後	55万円	0円
10年後	55万円（110万円）	0円
15年後	55万円（165万円）	0円
20年後	55万円（220万円）	165万円

確かに1度にかかる費用はフッ素塗料の方が高額です。しかし、20年後に35万円の価格差がこの試算でも発生するほどに、トータルコストというものは侮れないのです。

もし40年後のトータルコストを考えると、70万円もの差が生まれるということになります。

第2位：シリコン塗料

圧倒的な種類の豊富さと、施工費用の安定はおすすめするに足る理由でしょう。シリコン塗料の耐用年数が7〜10年ということもあり、一定以上のメンテナンススパンを確保できます。さらに、フッ素塗料の1/3程度の費用ということもあり、トータルコストの開きも少なく済みます。

	シリコン塗料（10年）	フッ素塗料（20年）
足場費用	15万円	15万円
施工費用（100m²）	50万円	150万円
新築購入時	0円	0円
10年後	65万円	0円
20年後	65万円（130万円）	165万円
30年後	65万円（195万円）	0円（165万円）
40年後	65万円（310万円）	165万円（330万円）
60年後	トータル：440万円	トータル：495万円