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外壁塗装をDIYでする方法

最近よく聞く「DIY」。ホームセンターやインターネットでは様々な塗料が売っているため、自分で塗装してみようと思われる方も少なくないのではないでしょうか。

しかし、屋根や外壁の塗装は、ただペンキを塗るだけの作業ではなく、様々な専門技術を要する工事なのです。

ここでは、塗装業者が行っている作業をDIYで行う際のメリット、デメリットについてご説明します。

外壁塗装のDIYをおすすめできない理由

作業の危険性

塗装業者に外壁塗装を依頼した場合、通常であれば建物の周囲に足場を組んでから作業に取りかかります。しかし、外壁塗装をDIYで行うのであれば、足場は組めないので梯子や脚立を使っての作業となります。

脚立に上って高い場所を塗ろうとした場合、脚立が倒れてケガをする恐れがあります。また、窓などをよけて作業をするため、無理な体勢になって落下する危険も。梯子や脚立を使った塗装は、最悪命にもかかわってきますのでお勧めできません。

塗装の技術による耐久性の低下

塗装は、塗料をただ塗れば良いというわけではいけません。塗装業者であれば、塗料の特性や塗り方などもしっかり把握しています。塗料を塗っていくうえで大切なのは、ムラなく、上手に塗っていくことです。塗料は複数回重ねて塗って、厚みを出すことで耐久性が高まります。

しかし、外壁塗装をDIYで行うと、足場の不安定な梯子や脚立での作業となるため、どうしてもムラになりやすいです。せっかく塗装をしても、きちんと塗れていなければ耐久も低くなってしまいます。

また、ホームセンターなどで売られている塗料の多くは水性塗料です。水性塗料は臭いが少なく、使った道具も簡単に水道水で洗い流すことができますが、塗装業者が使用する油性塗料に比べると、品質が向上したとはいえ、耐久性があまり良くありません。

作業時間(費用対効果)

塗装業者が外壁塗装をする場合、作業はだいたい10日から14日ほどです。しかし、DIYであれば、平日は仕事に行って週末に作業をすることになってしまうので、どうしても作業に時間がかかってしまいます。

また、塗料の耐久性を高めるにはしっかり乾燥することも必要なため、雨が続くと作業ができないうえ、乾燥が不十分で塗料が剥がれてきてしまうことも考えられます。外壁塗装をやり直すとなれば、余分に時間と費用が必要です。

外壁塗装をDIYで行った場合の試算

DIYで外壁塗装を行う場合、使用する塗料のグレードにもよりますが、自分で全て材料を揃えるとなるとおおよそ20万円から30万円はかかります。次に、塗装工事の作業工程と必要な道具を掲載しましたので、参考にしてください。

水洗い

・ブラシとバケツ:1,000円
・高圧洗浄機:10,000円から20,000円
塗装を行う前に、塗装面に付いた汚れや古い塗膜を洗い流します。しっかり洗い流しておかないと、塗料が剥がれやすくなってしまいます。家庭用の高圧洗浄機であれば2万円ほどで購入できますが、高圧洗浄機がなくても、バケツに水を入れてブラシで汚れを落とすことは可能です。ただし、高圧洗浄機に比べて時間がかかります。

足場設置

・脚立:5,000円から10,000円
・梯子:5,000円から15,000円
専門業者から塗装工事に必要な足場(ビケ足場)を個人でレンタルすると、約30日で25万円ほどかかってしまいます。そのため、費用を抑えたいDIYでは、脚立やはしごを使うことになります。

養生

・マスカー:幅300mm×長さ25mm 180円前後
・マスカー:幅1800mm×長さ12.5mm 230円前後
マスキングテープと養生シートが一つになったもので、サイズによって価格が異なります。

・テーププライマー:1,000円
テープが付きにくいコンクリート面などに、マスキングテープを付着するためのプライマーです。

・ラスター:150円から500円
細かいところのホコリなどを取り除く際に使用する小さな刷毛です。

・ガムテープ 100円
ホームセンターなどに売っているもので問題ありません。

塗料

・下塗り塗料(シーラー、フィラー):15kgで4,000円から11,000円前後
・中塗り、上塗り塗料:商品の種類やグレードによって価格が異なります
塗装を行うために必要な材料です。ウレタンやシリコン、フッソなどの種類があり、これによって耐久年数が決まります。

塗料の順番は、最初にシーラーなどの下塗り塗料を塗ります。下塗りをすることで、中塗りや上塗りの塗料の付きが良くなります。下塗り後、中塗り、上塗りを行い3回で完成です。

ホームセンターで販売されている上塗り塗料には、下塗りが不要なものもあります。しかし、耐久性を高めるのであれば、下塗りは必要です。

塗るために必要な道具

・ローラーバケットセット:約3,000円
塗料を入れる容器です。四角いバケツのような形をしており、中に塗料を入れてローラーに付けて使用します。ローラーに付いた余分な塗料を、中のネットで落とすことが可能です。

・刷毛:200円から500円
細かい箇所を塗るための道具です。塗料の種類や塗る場所に応じて適したものを使用します。

・ローラー:700円から1,000円
広い箇所を塗るための道具です。塗料の種類や塗る場所に応じて適したものを使用します。

・サンドペーパー:150円
鉄部についたサビや古い塗料を落とすのに使います。こすって表面に傷をつけることで、塗料の付き具合が良くなります。

・コーキング剤:300mlで200円から700円
サイディングの目地や窓枠部分に使用されるゴム状の材料です。

・バックアップ材、ボンドブレイカー
コーキングの3面接着を防止するための道具です。溝が深い目地であればバックアップ材、溝が浅ければボンドブレイカーと使い分けます。

DIYでメリットがあるとすれば…

DIYで外壁塗装を行うメリットは、やはりかかる費用を抑えられることです。建物の大きさにもよりますが、塗装業者に依頼した場合は100万円を超えることもあるため、DIYで塗装をした方が費用を抑えることができます。また、自分で塗装したという気持ちにもなるので愛着もわきやすいです。

まとめ

塗装業者に依頼すれば、仕上がりも良く、短期間で工事が終わりますが費用は高くなってしまいます。

DIYであれば、費用を抑えることは可能ですが、仕上がり具合や脚立を使っての作業に不安も。また、耐久性が求められる外壁塗装をDIYで行うと、次の塗り替えまでの間隔は短くなってしまいます。

トータルで考えると、専門業者が使用する塗料は耐久年数も高く、さまざまな機能もありますので、業者に依頼した方が安く済むといえます。