雨漏りの被害がどのようなものか、ご存知の方は多くないでしょう。
もしも、「少し水が漏れているだけなら大したことない、修理も簡単だろう」なんてお考えがあったら、必ずこちらの記事をご一読ください。
雨漏りとはどのような被害をもたらす現象なのか、またその被害を修復するにはどのくらいの規模の費用が必要になるのか、ぜひご理解いただきたいです。
雨漏りの被害は2つに分類される
雨漏りの被害は、次のように2つに分類されます。
一次被害の症状
雨漏りの一次被害とは、屋根や外壁など建物が劣化することで、雨水が家屋に浸入することを言います。
雨漏りは、劣化したコーキング部分や外壁にできたヒビ割れなどから、雨水が浸入したことで起こります。また、雨水が建物の内側に入らないようにする雨仕舞いに不備があれば、雨水の浸入経路となりやすいです。
二次被害の症状
雨漏りの二次被害とは、雨水が家屋に浸入してきたことで起こる建物への症状などを言います。なかでも、二次被害で多く起こる建材の腐食は、建物の資産価値を下げてしまう原因の一つです。
二次被害の症状は、目で見て確認できることと、確認できないことに分かれます。天井や壁にできたシミは見た目が悪くなるだけでなく、すでに内部でカビの発生や建材の腐食を起こしていることがあります。
カビはシックハウス症候群の原因と言われ、カビを餌にするダニによってアレルギー症状を発症するなど、私たちの健康へも悪影響を及ぼします。また、湿気が多い場所にはゴキブリやダニが集まりやすく、腐食した柱は、白アリにとって繁殖しやすい環境と言えます。
雨漏りは、建物だけでなく家財や電化製品にも被害を及ぼします。雨漏りによって家財が直接濡れるほか、水の中を電気が通りやすいため、雨漏りで濡れたコンセントから漏電を起こす場合があります。
電化製品が壊れるだけで被害が収まれば良いですが、最悪火災などにつながる恐れもあるので注意が必要です。
シミやカビ臭は二次被害が発生しているサイン!
二次被害では、次のような症状が発生します。
壁や天井にシミ:家屋の中に雨水が浸入した場合、雨水の通り道が内部に作られます。雨水はやがて壁や天井にシミとなって現れ、ここで初めて雨漏りをしていることに気付きます。
カビ臭:雨漏りによって、カビが発生することがあります。カビが見当たらないのに、カビの臭いがする場合は、壁の内側や天井裏など目に見えない場所にカビが発生していることが考えられます。
二次被害が進行すると高額な修繕費が必要
雨漏りによってできたシミの補修は、天井の塗り替えや壁紙の貼り替えを行います。修繕がこの程度で済めば良いですが、雨漏りが原因で白アリ被害が発生した場合、白アリの駆除や予防、建材の修繕など高額な費用が必要になってきます。
雨漏りは、「早期発見・早期解決」することが大切です。
まとめ
私たちが雨漏りに気付いた時には、すでに建物の内側で被害が進行している恐れがあります。また、雨漏りの放置は、健康への悪影響だけでなく、建物にも甚大な被害を及ぼす可能性につながります。
修繕にかかる費用も高額になってしまうため、二次被害に気付いたら早めに業者へ相談してください。