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塗装業界で多いトラブルとは?

塗装業者に依頼をして、何も問題なく終了することが一番です。しかし、トラブルが全く起こらないというわけではありません。

どのようなトラブルが起こりやすいのか、ここでは、塗装業界で多いトラブルについて説明をしていきます。

施工前に多いトラブル

工事が始まらない


『足場を立てても工事が始まらないケース』として、主に次のことが考えられます。

・各工程に入る職人の段取りができていない(天気が悪く、前の現場が終わっていない、職人の事前準備や日程調整ができていない)

・天候が悪く作業ができない(作業内容によっては当日の天気が良くても、以降雨の予報が出ている場合、屋根の葺き替え工事などは行えない)

・足場だけ先に立ててしまい、キャンセルができないようにする(訪問販売や悪徳業者に多い)

【解決策や対処の仕方】

一般的に雨天の場合、足場の設置は行いますが、塗装などの他の工事は雨天延期になります。

工事にどのくらい日数がかかるのかを把握するために工程表を作成し、計画を立てることがまずは重要です。また、雨の少ない時期を選んで工事を行うのも一つの方法と言えます。

お客様によっては雨でも作業を進めたいと考える方もいらっしゃるので、その場合は、軒下など雨の当たらない場所を塗装していくこともあります。


施工中に多いトラブル

ご近所からのクレーム


『ご近所からのクレーム』には主に次のようなことがあります。

・騒音

・臭い

・ペンキの飛散

【解決策や対処の仕方】

塗装工事では、足場の設置や高圧洗浄など大きな音が出る作業がいくつかあります。そのため、工事に入る前に近隣の方へ挨拶や説明を行って、工事に対しての理解を得ておくことが大切です。

また、必要のない空いた缶を現場に置かないことで、不快な臭いを軽減させることができます。

塗装工事では、他の部分にペンキが散ったり、付いたりすることがあります。ペンキの飛散は100パーセント防ぐことが難しいため、飛散が考えられる場所をあらかじめ養生シートで覆っておいたり、飛散を回避するためにシートを厳重にしておくといった対策が重要です。

ペンキの飛散率を抑えるために、ひかりペイントでは隣家と近いお客様の場合、通常のメッシュシートではなく防炎シートに変更するなどして、飛散を予測し未然に防ぐように努めています。


建物以外に塗料がつく


『建物以外に塗料がつきやすい』箇所は次の通りです。

・車

・植木

【解決策や対処の仕方】

お客様の車で移動が可能な場合は、移動をお願いしています。隣人の方など車の移動が難しい場合には、事前に説明を行い、傷がつかない不織布製のカバーを車にかけさせてもらいます。万が一散ってしまった場合には、ディーラーなど専門店に補修を依頼します。

植木などの植物は、動かせるものは事前に移動させておきます。また、養生シートやベトナムシートを敷いて保護する方法もあります。塗装工事は植物が成長する季節よりも、晩秋から冬と言った休眠期の方が行いやすいです。


期間内で工事が終わらない


『予定の期間内で工事が終わらないケース』には、次のようなことが考えられます。

・天候が悪く、作業が進まない

・季節の影響など、塗料が乾燥するまでに時間がかかる

・作業を行っている最中に、追加工事や補修が出た

【解決策や対処の仕方】

季節や時期を考慮して工期の設定を行うことが大切で、状況によっては、作業内容を変更し効率良く進めていきます。どうしても作業が遅れてしまいそうな場合には、事前にお客様と相談し、日曜日も作業をさせていただくなどの対策をとります。

また、早めに追加工事や補修箇所の対応ができるよう、しっかり現場の状況や状態を見ておくことが大切です。


言った言わないのトラブル

業者とのトラブルには、口約束したことが守られていないと言ったケースがあります。「言った、言わない」といったトラブルを防ぐためにも、話し合ったことをきちんと書面に残しておくことがポイントです。


施工後に多いトラブル

追加費用を請求された


本来であれば、契約の際に必要な工事を説明・記載せず、後から追加工事を勧め、費用を請求してくる業者がいます。これらのトラブルを回避するためには、契約書の内容にしっかり目を通し、納得してから契約することが大切です。


足場が撤去されない


工事が終わっても足場がすぐに撤去されないのは、予定より早く塗装工事が終わったことが考えられます。

工事終了後、足場だけ撤去されないといったことを防ぐために工程表をしっかり組んで、作業を進めていくことが重要です。また、作業が早まりそうであれば、事前に足場の解体日を調整するなど対策を練っておきます。


イメージしていた仕上がりと違う


塗装工事終了後、「思っていたものと違った」と感じるお客様がいらっしゃいます。これは、色見本と実際の色の見え方が違ったことによる結果です。

塗装工事を行う際には、お客様と塗装業者で色について打ち合わせを行います。業者によって異なりますが、小さな色見本だけでなく、A4サイズの色板を作成する場合もあります。お客様はこれらを見て、どのような仕上がりになるのかをイメージするのです。

しかし、室内と太陽光の下では見え方が異なります。お客様に必ずしもこの色になるわけではないことを理解していただき、打ち合わせの段階でしっかり話し合っておくことが大切です。

また、早めであれば対策できることもあるので、工事の途中に業者に伝えてみるのもポイントです。


塗膜の剥離や浮きなどが発生する


施工後すぐに塗膜の剥離や浮きなどが発生する場合があります。塗膜の剥離や浮きを抑えるには、次ことに気をつけながら作業を行います。

・高圧洗浄で既存の塗膜や汚れをきちんと落とす

・塗装面を平らにするため、凹凸を下地処理でなくす

・下地の素材を把握し、適した塗料・方法で塗装していく

・下地への吸い込みを防ぐための下塗りをしっかりする

・塗料の乾燥時間を守る

塗膜の剥離や浮きは、経年劣化によって起こることもあります。


サビが発生する


塗装を行った箇所にサビが発生する場合があります。サビの発生は建物の種別によって、発生原因が異なります。

■木造住宅
モルタルの下には金属の金網があるため、外壁のひび割れから雨が浸入してくるとサビの原因になります。浸入口となるひび割れなどを補修し、必要に応じてモルタルを新しく塗って対応します。

また、発生箇所を突き止めると同時に、内部の防水紙が機能していなければ交換します。

■鉄筋コンクリート住宅
工事を行う際に使用した、足場を固定する仮設アンカーからサビが発生することがあります。このサビはすぐに発生することは少なく、工事終了後、数年経ってから出てくるのが特徴です。

サビが発生した仮設アンカーを取り除き、モルタルを埋めて塗装すれば問題ありません。また、何かしらの理由で内部にできていた赤サビが、クラックなどから浸入してきた雨水で広がることがあります。

浸入経路を早期に発見することで、広がりを防ぐことができます。


塗り忘れや色ムラがある


塗装面に、塗り忘れや色ムラがある場合があります。色ムラを防ぐためには、次のことに気をつけます。

・下塗りをしっかり行っておく

・塗装後、しっかり乾燥させる

・塗料の希釈率や撹拌率、作業の際の気温や湿度を守る

・中塗りと上塗りは同じ色を使用する

塗り忘れを防ぐためには、職人と塗装箇所や状況をしっかり確認することが大切です。また、職人はあちこち塗っていくのではなく、計画的に作業を進めていきます。

現場を管理する者は、頻繁にチェックを行い、最終的に検査を行うことで塗り忘れを防止できます。


施工業者が倒産する

昨今の景気の落ち込みや人材不足により、企業の倒産が全体的に増えています。塗装業者によっては10年保証を行っているところもありますが、10年後にその業者があるかどうかは分かりません。

施工した業者がもし倒産すれば、保証はどうなるのでしょうか。

実は施工業者が倒産しても、補修費用が保険でまかなえる方法があります。それは、リフォーム瑕疵保険です。リフォーム瑕疵保険は、建築士などの第三者が仕上がりを確認することと、施工後の保証を兼ね備えています。

万が一、施工した塗装業者が倒産した場合、保険会社によっては、免責料金の負担が必要になる場合もありますが、お客様が瑕疵保険会社に直接補修費用を請求することが可能です。

また、塗装業者が瑕疵保険に加入するためには、保険会社の審査が必要です。瑕疵保険に加入できている業者は、手抜き工事などを行わない、安心できる業者と言えます。


トラブルになったらどうすればいいの?

もしトラブルになってしまったら、まずは施工した業者と話し合いましょう。相談して、解決策を話し合いますが、対応してもらえない場合は公的機関に相談することをお勧めします。

【国民生活センター】:各都道府県に設置。リフォームなどの住宅トラブル以外も対応

公的機関で解決できない場合、費用は高額ですが弁護士に相談して解決してもらうのも方法です。


まとめ

塗装工事の施工前・施工中・施工後で起こるトラブルは、いろいろあります。

トラブルを防ぐためにも、しっかり業者と打ち合わせを行い、納得してから契約書にサインすることが大切です。

万が一トラブルになった場合は、施工業者と話し合いを行い、それでも解決しない場合は公的機関や弁護士などに相談しましょう。