地域密着型塗装専門店プロタイムズ岡山南店
ひかりペイントです！
代表の山下です。
岡山市のお客様から、
- 「伸縮目地のシーリングって、どこまで打ち替えるのが正解か分からない」
- 「サッシまわりまでやると高いけど、雨漏りは避けたい」
という声をいただきます。外から見ると、シーリングはただの「細いゴムの線」にしか見えないため「塗装さえすれば、シーリングは最低限でいいのでは」と見られてしまうことも少なくありません。
私の実感としては、伸縮目地やサッシまわりのシーリングはアパートを維持させるうえで、要になる部分です。シーリングの劣化具合で、建物の寿命が変わってくるからです。しかしシーリングは、さまざまな場所に使われています。どこまで補修すれば良いか迷う方もいるのではないでしょうか。
今回のお役立ちブログでは、私が岡山のアパートで実際に見てきた事例や経験をもとに「どこまで打ち替えるのが現実的か」「どのような材料・施工方法・保証を選ぶと良いか」をお話しします。
基本的には「伸縮目地＋開口部」をセットで補修範囲として検討
「伸縮目地＋開口部」をセットで補修範囲として考えるのが基本になります。「伸縮目地のみ」を部分的に直す場合でも、本来は伸縮目地に加えてサッシや玄関ドアなどの開口部まわりも、セットで検討すべきです。
外壁まわりのシーリングは伸縮目地だけでなく「サッシまわり、バルコニーの取合い、入隅・出隅、配管貫通部」など、建物のあちこちで施工されています。複数の箇所に劣化が見られる場合は「どこを優先して直すか」が大切です。
現場の感覚としては、外壁の伸縮目地が最優先で、その次にサッシや玄関ドアなどの開口部まわりを進める形が良いと思います。「劣化状況や予算、今後の修繕計画」を踏まえながら、必要に応じて補修内容を追加するイメージです。
私自身は「伸縮目地と開口部まわりを対応する」ことを基本ベースに、その後バルコニーや入隅などを追加していく流れが良いと思っています。
伸縮目地の役割と「そろそろ打ち替えた方が良いサイン」とは
伸縮目地は、外壁材同士の境目に設けられたスリット状の部分にシーリングを充填し、日々の温度差による伸び縮みや、地震・強風などの揺れをやわらげるクッションの役割を果たしています。
雨の日が少なく日照時間も比較的多い「晴れの国」岡山は、夏場は外壁表面温度が高くなって膨張しますが、夜に気温が下がると冷えるため伸縮します。伸縮と膨張を繰り返しているのが、伸縮目地のシーリングです。
繰り返されると、シーリングは劣化します。結果、外壁にクラックが入りやすくなったり、目地から水が回り込んで防水紙や木下地を傷める原因になるでしょう。中を開けてみると、見た目は小さなひびだったのに、下地が腐っていたという現場も見てきました。
私が「打ち替え時」と判断するサインは、
- 表面のツヤが消え、カサカサした質感になっている
- 細かなひび割れが全体に入っている
- 両端が外壁から剥がれ、隙間が見えている
- 真ん中がへこんでくびれたようになっている（肉やせ）
- 軽い力で簡単に裂けてしまう
です。これらの症状が建物全体で目立ってきたら「塗装だけでは持たない段階」である可能性が高いため、打ち替えを検討すべきです。中でも南・西の上階は傷みやすい先行指標であるため、割れているかチェックしています。
打ち替え範囲の決め方と岡山市での提案パターン
「A社には全面打ち替えが必要でB社には部分補修と言われたけど、どっちが正しいの？」とご相談をいただくこともあります。私は「建物とタイミングによって変わるので、どちらが絶対という話ではない」と伝えます。
仮に築年数が浅く、南・西面だけ日差しが強くて傷みが先行している場合は、劣化が顕著な面の「伸縮目地＋開口部」を優先して打ち替えることが多いでしょう。また、比較的状態が良くても、記録を残して次回の点検で再評価すべきだと思っています。
たとえば、築15～20年のアパートと築25～30年のアパートでは修繕内容が異なります。違いは次の通りです。
・築15〜20年（目安）／初回の大規模修繕（伸縮目地は全打ち替え、サッシまわりも原則打ち替え。バルコニー内や入隅は劣化状況を見て追加）
・築25〜30年（目安）／2回目の大規模修繕（伸縮目地・開口部とも再打ち替え。ALCやモルタル部のシーリングも一緒に見直し。）
なお、提案内容は使われているシーリング材の種類や前回の施工内容によっても異なります。提案内容を聞いて納得できない箇所があった場合は、提案理由を業者に確認してみると良いでしょう。
すでに部分的に雨漏りが出ている場合
漏れている箇所を最優先で打ち替えつつ作業範囲を広めにとれば、雨漏りの再発リスクを抑えることが可能です。足場コストや今後の修繕計画、希望される保証年数を踏まえて「建物にとって今の最適解はどこか」を、業者と一緒に探ることも大切です。
材料と施工品質で抑えたいポイント
ここからは、シーリング補修時に使われやすい材料や施工品質を高めてもらうために大切なことを見てみましょう。
材料は「変成シリコン＋高耐候タイプ」が基本
アパートの伸縮目地には、上から塗装できて追従性の高い変成シリコン系シーリングを使うことが多いでしょう。最近は塗料の寿命も伸びているため、できるだけ「高耐候タイプ＋ノンブリードタイプ」を組み合わせることが大切です。安い材料を使うと次の工事で補修費用が膨れてしまい、トータルコストが高くつくと感じているからです。
基本的な施工手順と天候・現場管理
伸縮目地の打ち替え時は、
- 既存シーリングの撤去
- 目地内部の清掃
- プライマー塗布
- シーリング材の充填
- ヘラ仕上げ
の流れで実施します。中でも重視しているのは「撤去」と「プライマー」です。古いシーリングを取り除けていないと密着不良になります。プライマーを省略すると、数年でシーリングが端部から剥がれてしまうかもしれません。シーリングが密着していないと水が回り、周囲の塗膜の浮きや剥離につながるため危険です。
また、バックアップ材やボンドブレーカーを使って、二面接着の状態をつくることも欠かせません。目地の幅と深さに合わせて厚みを確保し、しなやかに動きながら追従できるように仕上げることで、同じ材料でも寿命が大きく変わります。
また、シーリングは天候の影響も強く受けます。私が作業する際は、
〇雨や結露で目地が濡れている状態では打たない
〇猛暑日や極端な低温の日は工程を組み替える
〇打ち込んだ直後に強い雨が予想される日は無理をしない
ことを徹底しています。シーリング施工時の「天候・作業状況・施工箇所」を写真で記録し、工事後の報告書にも添付してくれる業者であれば信頼できるでしょう。
保証と見積書で確認しておきたいこと
シーリング工事の保証については、対象の部位（伸縮目地・サッシまわり・バルコニー内など）や保証期間や条件を、書面で残してもらうことをおすすめします。言った言わないのトラブルを回避するうえで大切です。
また、見積書では「伸縮目地打ち替えのメーター数が明記の有無」「使用シーリング材のメーカー名・製品名の記載有無」などを確認します。
不明点があった際は、遠慮なく聞きましょう。丁寧に説明してくれる業者であれば、丁寧な対応をしてくれる可能性が高いため、安心して任せられます。
FAQ｜伸縮目地シーリング打ち替えについてよくある質問
伸縮目地のシーリングは「どこまで打ち替えるべきか」「どんな材料や工法を選べばいいのか」で迷いやすい部分です。
ここでは、岡山市でアパート塗装・シーリング工事のご相談をいただく中で、ひかりペイントによく寄せられる質問をQ&A形式でまとめました。打ち替え範囲の判断や、見積もり比較の際のチェックポイントとしてご活用ください。
Q.伸縮目地のシーリングは何年ごとに打ち替えるのが目安ですか？
築年数や方角、既存シーリング材の種類によって変わりますが、一般的には10〜15年前後で一度全体を点検し、ひび割れや肉やせ、剥離が目立つようであれば打ち替えを検討するタイミングです。
岡山市のように夏場の温度差が大きい地域では、南面・西面が先に劣化しやすいため、そこを“先行指標”としてチェックすることをおすすめします。
Q.伸縮目地だけ打ち替えて、サッシまわりは後回しにしても大丈夫ですか？
一時的な応急処置として「伸縮目地のみ」の打ち替えも不可能ではありませんが、雨漏りリスクという観点ではサッシまわりなどの開口部もセットで考えたほうが安心です。
ひかりペイントでは、劣化状況とご予算、将来の修繕計画を踏まえながら「今回は伸縮目地＋ここまでは最低限やっておきましょう」と優先順位を整理したうえでご提案しています。
Q.シーリング材はどのグレードを選ぶべきでしょうか？
現場では、塗装との相性が良い変成シリコン系の高耐候タイプ＋ノンブリードタイプを基本としています。耐候性の低い安価なシーリング材を選ぶと、次回の塗り替え前にシーリングだけ先に傷み、部分補修費用が余計にかかるケースも少なくありません。
塗料の耐用年数とのバランスを考えた材料選定が、トータルコストの削減につながります。
Q.打ち替え工事中、雨が降ったり湿度が高かった場合はどうなりますか？
シーリングは下地が濡れていたり、結露している状態で施工すると密着不良の原因になります。そのため、雨天や極端に湿度が高い日は工程を入れ替えたり、別日の作業に変更するのが基本です。
ひかりペイントでは、天候の記録や作業時の写真を残しながら管理し、施工後の不具合が出にくいようスケジュールを調整しています。
Q.シーリング工事の保証はどこまで求めるのが妥当ですか？
「何年保証か」だけでなく「どの部位のシーリングが保証対象か」「どのような不具合が保証範囲に含まれるか」を書面で確認することが重要です。伸縮目地のみなのか、サッシまわりやバルコニー内も含むのか、雨漏りが発生したときの対応方針など、事前に質問しておくと安心です。
ひかりペイントでも、対象部位と条件を明記したうえで保証内容をご説明しています。
伸縮目地シーリングの不安はひかりペイントへご相談ください
伸縮目地のシーリング打ち替えは「どこまでやれば雨漏りを防げるのか」「材料や工法でどのくらい寿命が変わるのか」が分かりづらく、見積もり内容の差も大きくなりやすい工事です。
しかし、本稿でお伝えしてきたように、基本は伸縮目地とサッシまわりなどの開口部をセットで考え、変成シリコン系の高耐候シーリングを適切な手順（二面接着・プライマー・規定厚みの確保）で施工できていれば、建物の寿命と雨漏りリスクは大きく変わります。岡山市は「晴れの国」と言われる一方で、夏場の外壁温度差が大きくシーリングへの負担がかかりやすいエリアです。
表面のカサつきや細かなひび、肉やせ、端部の剥離などが見え始めている場合は、塗装だけでごまかさず、早めに伸縮目地シーリングの状態をチェックしておくことで、内部の腐食や下地交換といった大掛かりな工事を避けやすくなります。
ひかりペイントでは、現地調査の段階から「どこまで打ち替えるのが現実的か」「今回必要な範囲と、次回に回せる範囲はどこか」を一緒に整理し、材料・手順・保証内容まで分かりやすくご説明することを心がけています。伸縮目地のシーリング劣化が気になり始めた方や、複数社の見積もり内容で迷っている方は、地域密着店のひかりペイントまでお気軽にご相談ください。
お問い合わせは、ホームページの問い合わせフォームからのお問い合わせはもちろん、メール、電話でのご相談、ショールームへの来店でも承っております。
ひかりペイントが選ばれる理由
