地域密着型塗装専門店プロタイムズ岡山南店
ひかりペイントです!
代表の山下です。
外階段のサビや滑りは「見た目が悪い」だけではなく、転倒事故や強度低下につながる深刻な劣化です。ですが、適切なケレン等級で下地処理をおこない、段鼻防滑仕様を選ぶことで、安全性と美観を同時に回復させることができます。
今回のお役立ちコラムでは、岡山市のアパートで実際に使われている補修方法、ケレン等級や工期、費用や劣化を放置した場合のリスクまで、判断材料として使える形でわかりやすくお話していきます。
外階段はなぜ劣化が早い?岡山市で起こりやすいサビと滑りの特徴


岡山市は瀬戸内気候で雨量が少ない一方、湿度は高く、外階段の劣化が進みやすい特徴があります。ここでは、サビと滑りが起こるメカニズムを整理します。
サビ劣化が進む理由
外階段では段鼻や踏板に水分が残りやすく、環境条件が重なると塗膜の劣化が一気に進みます。
- 雨水が溜まりやすい段鼻の形状
- 朝晩の結露で塗膜が傷む
- 日当たりの差で乾燥ムラが出る
岡山市のアパートでは片側が壁に面し、もう片側が開放になっている構造が多く、片側だけサビが進む「片面劣化」がよく見られます。
段鼻部分の摩耗で滑りやすくなる理由
外階段で最も滑りやすくなるのは「段鼻」です。
- 踏み込みで最も力がかかる
- 紫外線で塗膜が劣化しやすい
- 雨水が集中しやすい
この部分が削れて平滑になると、雨の日に靴裏が滑り、転倒事故につながります。
劣化の早期発見ポイント
外階段特有の“見落としやすい兆候”も整理します。
- 踏板の黒ずみや磨耗跡が増えている
- 段鼻の角が丸くなっている
- 踏板裏(蹴込側)のサビ水が垂れている
- 手すり付け根の塗膜が浮いている
これらは「初期劣化」のサインで、放置すると数ヶ月で広範囲の腐食に進行しやすい部分です。
放置したサビが招く危険性
サビを放置すると、外階段ではまず段の強度が徐々に落ち始め、踏板内部の鉄が腐食していきます。その状態が進むと、踏板に穴が開いたり、手すりがグラつきはじめたりと、安全面で明らかに不安を感じる症状が出てきます。
とくに踏み込んだ瞬間に「ペコッ」と沈むような感触がある場合は、内部の鉄が著しく脆くなっている危険サインで、最も事故につながりやすい段階です。
ここまで劣化すると部分補修では対応しきれず、最終的には階段全体の交換が必要になるケースもあります。そのため、サビを早い段階で補修することが、安全性の確保だけでなく費用面の負担を抑えるうえでも非常に重要と言えるのです。
ケレン等級で仕上がりが変わる|外階段補修の基準をわかりやすく解説


外階段の塗装で最も重要なのが「ケレン等級」です。ここが正しいかどうかで耐久性が大きく変わります。
1種〜4種ケレンの違いと外階段で多い等級
ケレンとは、サビや旧塗膜を除去する作業のことです。
- 1種ケレン(ブラスト工法)
- 2種ケレン(サビをほぼ除去)
- 3種ケレン(浮いたサビを除去)
- 4種ケレン(軽微除去のみ)
アパートの外階段では、コストと耐久性のバランスから「2種ケレン」が選ばれることが多いです。
※段鼻部分は防滑材の仕様により塗装仕上げになる場合と、シート貼り仕上げになる場合があります。
ケレン不足が起きると再発が早い理由
ケレン作業が不十分なまま塗装を進めてしまうと、残ったサビがすぐに表面へ再び浮き出てきたり、塗膜が下地に密着しきれず浮きや剥がれを起こしたりします。
とくに段鼻のように負荷が集中しやすい部分では、せっかく塗り替えても短期間で再剥離するケースが多く、見た目だけ一時的にきれいでも耐久性がまったく伴わない仕上がりになってしまいます。そのため、ケレン不足は外階段の塗装における再発リスクを最も高める要因と言えるのです。
ケレン後に必要な下塗り選定
適切なケレンを終えたあとは、サビ止め効果を持つ下塗り材の選定が必須です。エポキシ系サビ止めや変性エポキシプライマー、高防錆力プライマーなど、密着性と防錆性に優れた材料を使うことで、サビの進行を抑えつつ塗膜の耐久性を大きく向上させることができます。
特に摩耗が激しい外階段では、下塗りの質がそのまま仕上がりの寿命に直結するため、材料選びは非常に重要です。
塗膜厚の管理が重要な理由
サビ止め塗料は、ただ塗っただけでは十分な性能を発揮しません。規定された膜厚をミクロン単位で確保し、適切な塗布量を守り、さらに乾燥時間をしっかり確保することで、初めて本来の防錆力が得られます。
特に「薄塗り」は外階段で起こりやすい施工不良の代表例で、この手抜きが原因で早期劣化につながるケースが後を絶ちません。だからこそ、塗膜厚の管理は仕上がりと耐久性を左右する非常に重要な工程なのです。
段鼻防滑の仕様別比較|滑り止め効果×見た目×費用のバランス
外階段の防滑仕様は「安全性だけでなく外観にも直結する」ため、アパート管理ではとても重要な選択ポイントです。ここでは、実際に岡山市周辺の物件で採用されることが多い三つの仕様を、特徴と費用感を交えてわかりやすく比較します。
テープ式防滑(低コスト)
最も手軽な防滑方法で、低コストで短時間施工ができる点が大きな魅力です。特にサビ補修後の応急処置としても活用されます。ただし摩耗が早く、半年〜1年ほどで貼り替えが必要になるため、長期的にはメンテナンス頻度が増える傾向があります。初期費用を抑えたい小規模アパートでよく選ばれる仕様です。
モルタル防滑(耐久性重視)
モルタルを段鼻部分に成形して滑り止めを作る方法で、摩耗に強く耐久性を重視したい物件に最適です。段鼻と一体化するため見た目も自然で、既存階段との馴染みも良好です。一方で、材料費がかかり施工時間も長くなるため、入居者が多いアパートでは通行制限の調整が必要となります。しっかり長持ちさせたい管理会社に支持されています。
長尺防滑シート(美観×防滑×統一感)
最も人気の高い仕様で、見た目の美しさと防滑性、さらに「階段全体の統一感」を同時に実現できるのが特徴です。段鼻のデザインをシートで揃えるため外観が一気に整い、静音性も向上します。デメリットとしては、下地調整に手間がかかるため施工費がやや高めになる点です。それでも、仕上がりの良さから岡山市のファミリー向けアパートで特に採用率が高い仕様です。
アパートで選ばれる仕様と費用目安
岡山市周辺の実務価格としては、以下のような費用目安になります。
・テープ式防滑 一段あたり1,500〜3,000円前後
・モルタル防滑 一段3,000〜6,000円前後
・長尺防滑シート 一段6,000〜10,000円前後
多少費用は上がるものの「コスト×美観×安全性」のバランスで考えると長尺防滑シートが最も優秀で、結果的に退去防止にもつながるため、総合的な満足度が高い傾向があります。
なぜ段鼻は防滑仕様が必須なのか
階段事故の多くは段鼻で起きやすく、滑りやすいポイントになっています。
理由は以下です。
- 視認性が低い
- 足が着地する位置のズレが最も起きやすい
- 段の高さにムラがあるとつまずきやすい
段鼻に防滑を入れるだけで“滑りによる転倒リスク”が大幅に減ります。
防滑仕様の選び方の基準
どの仕様が向いているかは、以下で判断できます。
- 入居者の年齢層
- ペットの有無
- 雨の吹き込み量
- 階段の勾配
- 共用・専用か
たとえば高齢者が多い物件は、摩耗しにくく視認性の高い長尺防滑シートが最適です。
工事の流れと工期の目安|住民動線への配慮が仕上がり以上に重要になる理由


外階段の防滑・サビ補修工事では、仕上がりの美しさや耐久性と同じくらい、住民の動線にどれだけ配慮できるかが重要です。階段は日常の生活動線そのもののため、通行できない時間帯が事前に伝えられていないと
「出かけられない」
「買い物から戻れない」
といったトラブルが起こりやすいのが現場の実情です。岡山市のアパートでは高齢者・子育て世帯・共働き世帯が混在しているケースが多く、生活リズムの違いからクレームに発展する可能性もあります。そのため、施工の流れと工期を明確にし、工事内容を住民に丁寧に説明することが非常に大切です。
工程管理と通行不可時間をどう最小化するか
外階段工事は
「既存塗膜やサビの撤去→ケレン→下塗り→中塗り→上塗り→段鼻防滑」
という流れで進みますが、最も重要なのは段ごとの硬化時間を正しく把握し、住民が安全に通行できるタイミングを確保することです。
塗布直後から乾燥までの通行不可時間は1〜2時間が一般的ですが、湿度・気温・素材によって前後するため、事前に
「本日は〇時〜〇時は通行できません」
と伝えておくかどうかで、住民のストレスは大きく変わります。
特に高齢者やベビーカー利用の世帯は階段が使えない時間帯が生活に直結するため、事前ヒアリングを行い影響が少ない時間帯を調整することが欠かせません。
岡山市に特有の乾燥遅延と工期への影響
岡山市は湿度が高い日が多く、梅雨時期や冬場は塗料の乾燥が遅れやすい地域です。湿度80%以上になると乾燥が大幅に遅れ、冬場には硬化時間が通常の2倍近くになることもあります。
こうした環境下で無理に作業を進めると、塗膜が密着不良を起こしたり、仕上がりが不安定になってしまうリスクもあります。また乾燥遅延が発生すると「いつ通れるのか」という住民の予定にも影響し、不満が生まれやすくなるため、予備日を含めたスケジュール設計が非常に重要です。
工事の品質と住民生活への負担軽減の両方を守るには、地域特性に合わせた柔軟な工程管理が欠かせません。
片面通行時の渋滞対策と住民説明で伝えるべき内容
岡山市のアパートでは片側通行で施工するケースが多いため、ベビーカーや自転車の押し歩き、荷物の搬入が重なると、思わぬ渋滞が生じることがあります。これを避けるためには、混雑しやすい時間帯を外す、作業区間を細かく分けるなど運用面での工夫が必要です。
住民説明では、工事をスムーズに進めるために最低限伝えておくべき項目があります。
・通行止めの時間帯
・最終的な通行再開予定時刻
・臭気の発生時間
・騒音のピーク
・緊急時の迂回経路
これらの情報を事前に明確に伝えておくことで、住民の理解が得られやすく、工事全体がスムーズに進行します。
階段工事は「どれだけ美しく仕上げるか」だけでなく「生活への影響をどれだけ抑えられるか」も品質の一部です。
丁寧な工程管理と住民説明が、そのまま満足度の高さにつながる工事だと言えるでしょう。
実例|サビ補修+防滑仕様で外観がよみがえった事例【岡山市】
実際の施工例は「仕上がりのイメージ」と「費用感」をつかむのにとても役立ちます。ここでは、よくある劣化状態を想定してBefore・Afterをまとめています。
Before
・段鼻の削れ
・踏板のサビ
・塗膜剥離で雨の日に特に滑りやすい状態
After
・2種ケレンでサビを除去
・高防錆プライマーで下塗り
・段鼻と踏板を階段用の防滑材で仕上げ、外観と安全性を同時に向上
滑り止め効果が向上し、外観も大きく改善されました。
施工期間と総費用
施工期間は2日〜3日で、総費用は階段全体で¥15万〜¥30万円前後が目安です。これらは劣化具合により前後します。
施工後の効果
サビ補修後は、見た目が改善するだけではありません。
これらの“実感できるメリット”が多く、退去防止にもつながります。
FAQ|外階段補修でよくある質問
外階段のサビ補修や防滑工事は、住民の安全に直結するぶん、管理会社やオーナー側の不安も大きくなりやすい工事です。
ここでは、岡山市のアパート現場で実際によく聞かれる質問をまとめました。施工前の判断材料としてお役立てください。
Q1.どれくらいのサビなら補修可能?
A.表面サビや軽度の膨れ程度であれば、ケレン後の防錆下塗りと塗装で補修できます。穴あき手前でも対応可能ですが、踏板裏まで腐食している場合は部分交換が必要になることもあります。
踏み込んだときに沈む感覚がある・サビ汁が出続けている場合は早めの点検がおすすめです。
Q2.完全通行止めの時間は?
A.塗り替え後の乾燥時間として、1〜2時間の通行止めが発生します。岡山市は湿度が高い日が多いため、梅雨・冬場は乾燥が遅れる可能性があるのです。
事前掲示で明確に伝えるとトラブルを防げます。
Q3.臭気や騒音はありますか?
A.ケレン時は金属音が発生しますが長時間ではありません。塗布直後は塗料臭がありますが、数時間で落ち着きます。
作業時間帯の調整と換気注意の周知でクレームは抑えられます。
外階段のサビ・滑り対策はひかりペイントへご相談ください


外階段のサビや滑りは「見た目が悪い」だけでなく、段鼻の摩耗や踏板裏の腐食によって強度低下や転倒事故を招く重大なリスクです。
本稿でお伝えした通り、適切なケレン等級でしっかりと下地処理を行い、防滑テープ・モルタル防滑・長尺防滑シートなど物件に合った段鼻防滑仕様を選ぶことで、安全性と美観を同時に回復させることができます。
岡山市は湿度が高くサビが進行しやすい環境のため「ペコペコ沈む」「段鼻がツルツル」「サビ汁が垂れている」といった初期症状の段階で手を打つことが、トータルコストを抑える一番の近道です。
ひかりペイントでは、ケレン等級の選定からサビ止め下塗り、防滑仕様の比較提案、さらに通行止め時間や臭気・騒音のピークを踏まえた工程計画まで、管理会社様・オーナー様と一緒に組み立てながら工事を進めていきますので
「どこまで直すべきか」
「住民説明はどう伝えればいいか」
といった不安もまとめてご相談いただけます。岡山市で外階段のサビや滑りが気になり始めたら、まずはひかりペイントの無料現地調査をご利用ください。
お問い合わせは問い合わせフォームからのお問い合わせ、メール、電話でのご相談に加え、ショールームへの来店でも受け付けております。
外階段の安全性と見た目を両立させたい方は、地域密着のひかりペイントへお気軽にご相談ください。
ひかりペイントが選ばれる理由



























