地域密着型塗装専門店プロタイムズ岡山南店
ひかりペイントです！
代表の山下です。
梅雨や台風シーズンになると、
- 「アパートの雨樋（あまどい）から水が溢れて外壁が汚れている」
- 「軒先から滝のように水が流れる」
などのお問い合わせをいただきます。中でも築15年以上のアパートでは、勾配の狂いや詰まりによる排水不良が目立ちます。
雨樋は建物の“排水ルート”を担う重要な設備です。正しく機能しないと、外壁や屋根に雨水が跳ね返り、塗膜の劣化や腐食、雨漏りの原因にもなります。
今回のお役立ちブログでは、岡山市の現場で私たちが行っている清掃・部分交換・勾配是正の判断基準と費用目安を、代表としての経験を交えながら詳しくお話しします。
雨樋から水が溢れる3つの原因を見極める
雨樋から水が溢れるのにはおもに以下の３つの原因があります。
・落ち葉・土砂の詰まり
・勾配不良
・接続・継ぎ手のズレ・割れ
3つの原因の詳細についてお話していきます。
①落ち葉・土砂の詰まり
雨樋から水が溢れる原因で多いのは「詰まり」です。岡山市は緑に囲まれた住宅地も多く、アパートの敷地内に大きな木があると、落ち葉や花粉・砂埃が少しずつ溜まっていきます。中でも集水器（縦樋との接続部分）にゴミが詰まると、水が溜まり、雨が降るたびにオーバーフローを起こします。
②勾配不良
雨樋には、集水器に向かってわずかな傾斜がついています。長さ10mの樋に対して、30〜50mm程度の傾きが理想です。しかし、長年の使用で金具が緩んだり、雪や風の影響で下がったりすると、水が流れず逆流する“逆勾配”になります。
③接続・継ぎ手のズレ・割れ
樹脂製の雨樋は熱で伸縮を繰り返すため、時間の経過でジョイントが緩みます。放置していると、パッキン部分から水が漏れるかもしれません。
勾配を疑え！プロが行う測定手順
「清掃したのに直らない」「片側だけ水が溢れる」場合は、勾配を確認します。勾配測定時に何を行うか詳しく見てみましょう。
水平器またはレーザーで勾配を測定
水平器またはレーザー墨出し器を使って、雨樋の傾きをチェックします。単に「なんとなく傾いているかどうか」を見るのではなく、金具ごとに高さを測りながら、どちら側に何ミリ下がっているかを確認します。
重要なのは「一直線でキレイに下がっているか」「途中で水平になったり、持ち上がっていたりしないか」という点です。1か所でも水平より上がっている部分があると堤防になり、水がせき止められてしまいます。逆勾配がある場合は、メジャーやスケールを当てながら、水が溜まっている場所を特定することが大切です。
集水器の位置と高さを見直す
集水器の位置と高さを見直すことも重要です。集水器が正しい高さに設置されていないと、雨樋の中に常に水が残る状態になり、ちょっとした雨で被害に遭う場合があります。
中でも後付けで縦樋を増設したり、部分交換を繰り返したりしているアパートでは「樋の勾配」と「集水器の高さ」が、ちぐはぐになっているケースが見られます。雨樋よりも集水器の方が高くなっている場合は、金具の高さを掛け替えたり、必要に応じて集水器の位置そのものを移設したりして、スムーズな排水ラインにすることが大切です。
屋根・軒形状による影響も確認
屋根や軒の形状による影響もチェックします。片流れ屋根やL字型のアパートでは、複数の屋根面からの雨水が1か所の雨樋・集水器に集中することがあります。「勾配不良」に見えても、“排水設計そのもののキャパ不足”が原因になっているケースも少なくありません。
たとえば、長手方向からの雨水と短手側からの雨水が同じ集水器に流れ込む場合、勾配や清掃だけでは追いつかず「排水ルートの容量不足」かもしれません。勾配の調整だけでなく、集水器や縦樋の数を増やしたり水を別方向に逃がしたりなど、設計自体の見直しが必要になるでしょう。
清掃・部分交換・全交換の費用比較
何をするかで費用は異なります。それぞれの費用感は次の通りです。
| 対応方法 | 内容 | 費用相場 | 工期 | 効果・特徴 |
| 清掃 | 高圧洗浄・手作業除去 | 5,000円〜1.5万円 | 半日 | 詰まり除去・短期改善 |
| 部分交換 | 1〜2本の樋・集水器交換 | 1〜3万円 | 半日〜1日 | 破損・ズレ対応 |
| 全交換 | 全面撤去・新設・勾配調整 | 10〜20万円（延床30坪目安） | 1〜2日 | 勾配改善・外観一新 |
※足場が必要な場合は、別途5〜20万円かかります。
清掃で済むケースもありますが、再発している場合は勾配の歪みや金具の劣化が原因になっていることがほとんどです。単なる詰まりではなく「構造的に水が流れない」状態かを見極める必要があります。
勾配是正はできる？修正方法と費用の目安
場合によっては勾配是正も可能です。修正方法や費用の目安を詳しく見てみましょう。
金具の再固定・掛け替えで修正可能
軽度の勾配不良なら、既存の金具を再固定して角度を調整するだけで改善できます。1か所あたり5,000円前後で済み、短時間で効果を実感できるでしょう。一方、金具がサビたり樋自体が変形していたりする場合は、掛け替えが必要になるため費用が増えてしまいます。
雨樋全体の再勾配施工
全体的に歪んでいる場合は、金具をすべて新調して再勾配設計を行います。レーザー測定で水平を取り、1本ずつ金具位置をミリ単位で調整します。施工費は10〜15万円前後、工期は1〜2日が目安です。
再勾配施工を行うと、溢れ・逆流・汚れの付着が一気に改善します。アパートの長尺樋では、再勾配が最も再発率の低い方法です。
再発防止のためのメンテナンス設計
岡山市のように雨量の多い地域では、半年〜1年に1回の清掃をおすすめしています。雨樋の中は汚れが溜まりやすく、土や砂が湿気を吸って詰まりを再発させることもあるため、定期的なチェックが大切です。
岡山市のアパートで見られがちな3パターンの対処方法を解説！それぞれの内容は？
アパートで見られがちなパターンは、おおよそ決まっています。ここでは、パターン別に対応方法を見てみましょう。
パターン①：清掃だけで改善する
築15〜20年前後のアパートや戸建てでは、落ち葉や土砂が集水器や縦樋の入口に溜まり、排水不良を起こしているだけのケースがあります。
この場合、点検で詰まり箇所を特定し、高圧洗浄や手作業での清掃によって排水を確保すれば解消できることがほとんどです。費用も数千円〜1万円前後で、半日程度で終わることが多いでしょう。
パターン②：勾配不良＋部分交換で再発を防ぐ
軒樋の中央に水たまりができている場合は、ゴミ詰まりではなく「逆勾配」や「一部の金具だけが下がっている」ケースが疑われます。レーザーや水平器で測定すると、特定のスパンだけ勾配が狂ってしまうかもしれません。予防策として、金具の部分交換や掛け替えで再勾配を取り直します。
必要な範囲だけ部分交換を行えば、費用は十数万円以内に収まり、施工後はオーバーフローが解消され、再発も予防できます。
パターン③：全交換＋勾配再設計する
築30年以上経過した物件では、金具の腐食や外壁の動きにより、雨樋全体が波打っている場合、部分補修では勾配が安定しません。雨水がうまく流れないケースもあるため、勾配測定をしてから「全交換＋勾配の再設計」を提案することが多くなるでしょう。
角樋など排水性能の高い樋へ交換することで、オーバーフローの解消だけでなく外観もスッキリし、見た目の印象も期待できます。
FAQ｜溢れる雨樋と勾配不良についてよくある質問
雨樋から水が溢れていたり、勾配不良が疑われる場合、「清掃で済むのか」「交換が必要なのか」「費用はどれくらいか」など、オーナー様や管理担当者様からよくご相談をいただきます。
ここでは、溢れる雨樋や勾配不良に関して特に多い質問をQ&A形式でまとめました。
Q. 雨樋の清掃はどれくらいの頻度で行うべきですか？
A. 目安としては年1回以上、近くに大きな木がある・落ち葉や花粉が多い環境では半年に1回の点検兼清掃をおすすめします。特に岡山市のように雨量が多く、黄砂や花粉が飛びやすい地域では、集水器まわりに土砂が溜まりやすく、そのままにするとオーバーフローや勾配不良の見落としにつながります。
「最近、雨のときだけ外壁が汚れる」と感じた段階で、一度専門業者に状態を確認してもらうと安心です。
Q. 自分で清掃しても大丈夫ですか？それとも業者に依頼した方が良いですか？
A. 1階の低い屋根や脚立で安全に届く範囲であれば、落ち葉取り程度の簡易清掃は可能です。ただし、2階の軒樋や長尺のアパートの雨樋は高所作業となり、転落リスクが高いためおすすめできません。
また「溢れの原因が詰まりだけか」「勾配不良や金具の変形がないか」は見た目だけでは判断が難しいため、岡山市のアパートや戸建てでは、年に一度はひかりペイントのような専門業者による点検を併用していただくと、再発防止につながります。
Q. 勾配不良が見つかった場合、清掃だけして様子を見るのはダメですか？
A. 一時的に水の流れが改善する場合もありますが、「逆勾配」や「金具の大きな下がり」がある場合は、清掃だけでは根本解決になりません。勾配が狂ったまま使用し続けると、雨樋の特定箇所に水や汚れが溜まり続け、樋の変形・外壁の汚れ・雨漏りリスクをさらに高めてしまいます。
レーザーや水平器で勾配を測定したうえで、軽度なら金具の再固定、全体が歪んでいる場合は「再勾配＋部分交換」や「全交換＋勾配再設計」を検討した方が、長期的なコストは抑えやすくなります。
Q. 勾配是正や全交換には必ず足場が必要ですか？
A. 2階建てアパートや戸建ての場合、作業する高さ・立地条件・安全確保の観点から、足場が必要になるケースが多いです。
脚立や一部簡易足場で対応できる現場もありますが、長い雨樋の全体再勾配や全交換、外壁塗装との併用を行う場合は、基本的にしっかりとした足場を組んだ方が作業品質も安全性も高まります。
見積もりの際には「足場費用が含まれているか」「どこまでを一括で工事するか」を確認しながら、トータルでのコストバランスを検討することが重要です。
Q. 雨樋工事に火災保険や共済が使える場合はありますか？
A. 台風や暴風雨、積雪など「突発的な自然災害」が原因で雨樋が破損した場合、火災保険や共済が適用されるケースがあります。ただし、経年劣化や勾配不良・詰まりのみが原因の場合は、対象外となることがほとんどです。
岡山市での過去の事例でも、風災・雪災による破損については認定された一方、古くからのたわみや金具のサビだけでは保険適用が難しいケースが多く見られました。
ひかりペイントでは、必要に応じて写真付きで状態を整理し、保険会社への相談材料としてお渡しすることも可能ですので、まずはお気軽にご相談ください。
ひかりペイントに雨樋診断をおまかせ｜清掃・交換・勾配是正までワンストップ対応
雨樋から水が溢れていると「とりあえず清掃だけ」「見えるところだけ直してほしい」と考えがちですが、実際には勾配不良や金具の変形、排水設計そのもののキャパ不足が隠れているケースも多く、部分的な対処だけでは再発を繰り返してしまいます。
岡山市で雨樋のトラブルや外壁汚れが気になるオーナー様・管理会社様は、清掃・部分交換・勾配是正をまとめて判断できるひかりペイントに一度ご相談ください。
ひかりペイントでは、現地でレーザーや水平器を用いた勾配チェックを行い、「清掃で十分なケース」「部分交換＋勾配調整が必要なケース」「全交換＋再設計がベストなケース」をわかりやすくご提案します。また、外壁塗装や屋根メンテナンスと同時に雨樋工事を行うことで、足場費用の無駄を抑えながら建物全体の防水性能を底上げすることも可能です。
お問い合わせは、ホームページの問い合わせフォームからのお問い合わせはもちろん、メールやお電話でのご相談も歓迎しています。実際の雨樋や外壁の状態を直接見て確認したい方は、ショールームへのご来店も大歓迎です。
岡山市で「雨のたびに雨樋から水が溢れる」「勾配不良かどうか見てほしい」とお悩みの方は、ぜひひかりペイントにお気軽にご相談ください。
ひかりペイントが選ばれる理由
