地域密着型塗装専門店プロタイムズ岡山南店
ひかりペイントです!
代表の山下です。
「夏の工場内が暑すぎて作業効率が落ちる」「空調の電気代をなんとか削減したい」そのようなお悩みの解決策として今、注目されているのが「遮熱塗装」です。遮熱塗料は、近赤外線を効率良く反射し、建物への蓄熱を防ぐことで、室内温度の上昇を抑制する機能をもっています。
今回のお役立ちコラムでは、工場の屋根に遮熱塗装を施工すると実際に温度が何度下がるのか、実測データやメーカーの実験結果をもとに、その効果を解説します。
【結論】工場の遮熱塗装で室内温度は「3~7℃」低下する!
さまざまな工場の実測データから、遮熱塗装によって、屋根の表面温度は15~23℃、室内温度は3~7℃低下するという結果が出ています。環境によっては作業者がはっきりと変化を感じられるほどの温度差となることもあるでしょう。
したがって、遮熱塗装は、暑熱環境下での労働環境の改善に貢献するソリューションとなり得ます。さらに遮熱塗装は、一時的な涼しさだけでなく、熱の侵入を根本的に防ぐため、持続的な効果を期待できるのも魅力。夏場のエアコン使用を抑えつつ、従業員の安全と快適性を確保できる、魅力的な対策と言えるでしょう。
なぜ遮熱塗装が効果的なのか
遮熱塗装は、太陽光に含まれる熱(近赤外線)を効率良く反射することで、屋根や外壁の表面温度の上昇を抑えるます。これにより、建物内部へ伝わる熱の量が大幅に減少し、室温が低下します。その結果、空調効率を高められ、電気代の削減や作業環境の改善にもつながるのです。
ただし、遮熱塗装は熱を「反射」するものであり、断熱材のように熱を「遮断」するものではありません。本格的な暑さ対策には、遮熱シートや断熱材など、他の対策と組み合わせるのがおすすめです。
【実測データ】遮熱塗装の温度低下効果を検証


ここでは、遮熱塗装前後の実際の測定データを詳しく見ていきましょう。理論だけでなく、実測値で効果が証明されていることが、遮熱塗装の信頼性を高めています。
さまざまな工場・倉庫での実測データまとめ
食品工場や金属加工工場、物流倉庫など、さまざまな施設で行われた実測データを見ると、施工前と施工後で温度が劇的に変化していることがわかります。
たとえば、施工前の屋根表面温度が70℃を超えていた工場では、遮熱塗装を施した結果、45~50℃前後まで低下しました。この屋根表面温度の低下が、そのまま室内への熱の侵入を防ぎ、結果として室内の体感温度を3~7℃も下げる効果につながっているのです。
塗料メーカーの実証実験データで見る効果
塗料メーカー「アステックペイント社」がプレハブ小屋で行った実験では、さらに詳細なデータがとれています。この実験は、一般塗料と遮熱塗料の効果を比較しているため、非常に参考になります。実験結果は、以下の通りです。
・屋根表面温度:最大18.8℃の差
一般塗料を塗った屋根が日中の最高気温で74.2℃まで上昇したのに対し、白色の遮熱塗料を塗った屋根は55.4℃と、実に18.8℃もの温度差が確認されました。この大きな温度差が、室内への熱の伝達を強力に抑える主要因となります。屋根の熱が室内に入らなければ、空調の効きも格段に向上します。
・室内温度:2℃以上の低下
実際の工場の稼働状況を再現するため、エアコン稼働中の室温も比較しています。一般塗料の室内が29.0℃だったのに対し、遮熱塗料を塗った室内は26.6℃と、2.4℃の温度低下が見られました。遮熱塗装は、室内空間の快適性や、従業員の作業環境改善にも寄与すると言えるでしょう。
【重要】最も効果が高いのは「白色」の遮熱塗料
アステックペイント社の実験データから、遮熱塗料は色の明るさ(明度)が高いほど太陽光を反射しやすく、効果が高まることがわかっています。グレー系の遮熱塗料でも一定の効果はありますが、最も高い遮熱効果を求める場合は「白色」またはそれに近い明るい色を選ぶのがおすすめです。
実際に太陽光の反射率も、黒色の塗料が約5%であるのに対し、白色では約85%と高い数値を誇ります。この数値の差からも、塗料の色が遮熱効果を大きく左右するのがわかります。建物の外観イメージも考慮しつつ、最も高い効果を狙うのであれば、明るい色を選ぶのが賢明です。
温度低下だけではない!工場に遮熱塗装を導入する3つのメリット


遮熱塗装には、温度低下だけではなく、工場経営において見逃せない大きなメリットがあります。
メリット1:作業環境の改善と熱中症リスクの低減
室内温度が3~7℃下がることで、高温環境下での従業員の熱中症リスクの低減が期待できます。近年、夏季の熱中症による労働災害は深刻な問題となっており、その対策は企業の義務ともなりました。
体感温度が改善されることで、集中力や作業効率の向上にもつながり、生産性の低下を防げるでしょう。安全で快適な職場は、従業員のモチベーション向上にも寄与します。
メリット2:空調コストの削減(省エネ効果)
室温の上昇が抑えられると、エアコンなど空調設備の負担も軽減されるでしょう。遮熱塗装の実例の中には、消費電力量が10~22%削減され、年間の電気代が削減できたというケースもあります。
工場経営において、電気代は大きなランニングコストの一つ。遮熱塗装は、コスト削減にも貢献するでしょう。初期投資はランニングコストの軽減によって回収できる可能性も高く、長期的に見るとコストではなく投資と呼べる選択肢でしょう。
メリット3:建物の保護と長寿命化
屋根の表面温度の過剰な上昇を防ぐ遮熱塗装には、屋根材そのものを熱による劣化から守る効果も期待できます。熱膨張と収縮を繰り返すと、屋根材のひび割れや破損が進行します。遮熱塗装には、これを抑制する役割もあるのです。
これにより、建物の耐久性が向上し、屋根の塗り替えや補修といった長期的なメンテナンスコストの削減も期待できます。建物を資産として長く保全するうえで、遮熱塗装は有効な手段です。
遮熱塗装の効果を最大限に引き出すためのポイント


遮熱塗装は、ただ塗るだけで良いというわけではありません。施工方法や他の対策との組み合わせによって、その効果を最大限に引き出せるかどうかは、施工業者の腕に左右されます。ここでは、より快適な環境を実現するためのポイントを紹介します。
専門業者による丁寧な施工
遮熱塗装の効果は、施工品質に大きく左右されます。施工工程でまず重要なのが、屋根の表面を徹底的に洗浄し、コケや汚れを完全に除去することです。これにより、塗料の密着性が高まり、遮熱効果が長期間持続します。
また、塗料をメーカーの推奨する規定量で適切に塗布することも重要です。規定量に満たないと、十分な遮熱効果が得られない可能性があります。信頼できる専門業者に依頼し、丁寧な下地処理と適切な塗布を行ってもらうことが、遮熱塗装の効果を最大限発揮するカギとなります。
他の暑さ対策との合わせ技
遮熱塗装は単体でも効果を発揮しますが、他の暑さ対策と組み合わせることで、さらに快適な環境を作り出せます。暑さ対策を万全にするために組み合わせたい施工は、以下の2つです。
・遮熱シートの設置屋根と天井の間に遮熱シートを設置することで、屋根を通過したわずかな熱も遮断し、断熱効果を高められます。 ・断熱材の追加既存の天井に断熱材を追加することで、熱の侵入を防ぐ効果が飛躍的に向上します。遮熱塗装と組み合わせると、工場内の温度を安定させ、より効率的な空調運転が可能になります。 |
これらの対策を総合的に検討することで、夏の室内の暑さ問題を解決し、従業員の作業環境改善にもつながるでしょう。
工場の遮熱塗装は「ひかりペイント」にご相談ください!


工場の遮熱塗装は、実測データからも明らかなように室内温度を3~7℃低下させる効果が確認されています。これは単なる体感の改善にとどまらず、熱中症リスクの低減や空調費の削減、生産性向上といった経営的メリットへと直結します。また、屋根材の劣化を抑える効果もあるため、建物の長寿命化という資産保全の観点でも有効な投資です。
しかし、遮熱塗装の効果を最大限に発揮させるには、施工品質が非常に重要です。表面の洗浄や下地処理を怠れば、せっかくの塗料も十分な性能を発揮できません。信頼できる施工業者に依頼することが、長期的な快適性と省エネ効果を得るための大前提です。
ひかりペイントでは、メーカー規定に基づいた適正施工を徹底し、工場ごとの環境に合わせた最適なプランをご提案しています。暑さ対策を本気で考えるなら、まずはお気軽にご相談ください。お問い合わせフォームからのご連絡はもちろん、メール・お電話でのご相談、さらにはショールームでのご来店も大歓迎です。現場状況を踏まえた的確なアドバイスをお届けします。
ひかりペイントが選ばれる理由