地域密着型塗装専門店プロタイムズ岡山南店
ひかりペイントです!
代表の山下です。
カバー工法とは重ね葺きとも呼ばれる屋根工事の種類のことです。カバー工法を選択することで屋根に関する多くの問題を安価で解決できます。
屋根には多くの問題が発生します。強固な焼き瓦やスレート瓦、金属など、屋根材の素材の種類は関係なく発生するものです。屋根材の割れやヒビ、下地材から屋根材が浮いたり、はがれたりする問題も挙げられます。とくに金属の場合、屋根の端にできた少しの錆が、あっという間に屋根全体に広がることもあります。
カビや苔、藻が屋根に発生すれば、美観の問題も無視できません。軽い症状ならメンテナンスで解決できます。しかし重度の症状だと、屋根の広範囲を修繕しなければならず費用も高額になりがちです。その場合、屋根をすべて交換する葺き替え工事が選択肢に入ります。ただし、屋根の葺き替え工事も費用は高額です。激しい劣化でなければ葺き替え工事より安いコストで新しい屋根にできるのです。そこで今回のお役立ちコラムでは屋根のカバー工法について具体的にお話しします。
屋根はメンテナンスが必要?雨漏りは家を壊します
屋根の劣化が最終段階に至ると「家の倒壊という危険な状態につながります。大げさではなく、大切な住まいは安心して過ごせる場所ではなくなるのです。
屋根の劣化症状で一番怖いのが雨漏りです。以下に挙げる雨漏りが原因となっている問題にはとくに注意が必要です。
柱や梁や鉄筋など構造躯体の腐食 | 木材が腐ると支える力が低下釘やネジのような金物類も錆びる耐久性・耐震性が一気に低下する内部の鉄筋が錆びると爆裂という現象が起きる |
漏電や通電火災 | 雨水が電気コードやブレーカーに触れて漏電停電通電火災 |
雨漏りが原因の木材の腐食と火災についてよりくわしくお話しします。
木材の腐食
木材の腐食は木材腐朽菌により引き起こされます。木材が腐るのは、木材の主成分のセルロースやリグニンなどが微生物に分解されるからです。木材が腐ることで、木材の化学的、物理的な性質が変化します。その微生物として木材腐朽菌の存在があるのです。
木材腐朽菌は木材のセルロースやリグニンを分解し、栄養にしています。木材には水分の通り道である仮道管の内側に水があります。木材腐朽菌にとって含水率75%〜150%は非常に適した環境といえるのです。ただし腐食自体は含水率15%で腐る場合もあります。20%以上だと木材腐朽菌の被害にあってもおかしくありません。
木材腐朽菌も呼吸するため空気が必要です。温度は24度、32度、32度以上など菌によって好みは異なります。水、空気、温度があり、繁殖する条件がそろうと木材腐朽菌が増えて木材を腐らせるのです。木材が雨水に触れると含水率も湿度も高まります。
住まいを支える柱や梁が木材腐朽菌により腐れば、支える力は低下するでしょう。何本も腐れば支えきれなくなり、住まいの倒壊につながります。限界が来なくても、細く弱くなった柱や梁では小さな地震でも倒壊する危険性があるのです。
漏電や通電火災
雨漏りが原因で漏電や通電火災につながる場合もあります。火災だけではなく感電も命を奪う危険な事故です。漏電は電気が本来の通り道を外れることで起きます。電線や電気機器は電気が外に漏れないよう、通り道や充電部分は絶縁物で覆われているのです。
絶縁物とは電流が伝わらないもので、コードなら外側のビニールなどが当てはまります。ガラスやゴムやプラスチックなどは絶縁物です。
絶縁物の劣化や電気を通す雨水などがかかると、本来の通り道を外れます。漏電した場合、電気が流れているところに触れると感電の危険性があるのです。
また、ショート事故も命を奪う事故になります。電気回路には電気の流れを止める抵抗というものが設置されています。抵抗があるため一度に大きな電気は流れないのです。
電気が抵抗機器を経由せず、電圧の差がある電線から電線へ瞬時に大きな電流が流れる場合があります。それがショートです。電気が本来の回路を通らず近道するからショートと呼ばれるのです。
浸水や雨漏りで電化製品が濡れたあと、再び電気が流れた際にショートが発生する場合もあります。ショートで火花が散ると、燃えやすいものが近くにあれば引火して火災が発生するのです。
トラッキング現象もショートが発生します。以下はトラッキング現象のメカニズムです。
- コンセントと挿し込んだプラグの間に溜まったチリやホコリが湿気を吸収
- 電極間(電気が流れる陽極と流れ込む陰極の両端に付いた導体)に微小な電流が流れる
- 熱の発生でチリやホコリが乾燥し、小さな放電で炭化
- 1~4が繰り返されると電気が通る道が作られて電極間がショート
- 結果、発熱と発火
(※陽極と陰極とは乾電池のプラスとマイナスと同じ。導体とは電気を通しやすい物質のこと。差し込みプラグで言うとコンセントに挿し込む金属製の刃の部分)
雨漏りでは湿度が高まるため、トラッキング現象につながるのです。
参照:独立行政法人 製品評価技術基盤機構 その他「2.浸水した家電製品から発火」
参照:東京電力パワーグリッド トラッキング現象とは?火災が発生するメカニズムと安全対策について
屋根の問題を解決するカバー工法
屋根の問題を根本から解決できる方法として、葺き替えとカバー工法があります。葺き替えは既存の屋根をはがして新しい屋根に交換する工法です。既存の屋根をはがすために屋根の問題を根本から解決できます。
カバー工法は既存の屋根に新しい防水シートと屋根材を重ねる工法で、重ね葺きとも呼ばれています。古い屋根に新しい屋根を被せると考えればいいでしょう。
以下でカバー工法のメリットについてくわしくお話しします。
コストを抑えられる
以下は全面葺き替えと重ね葺きの費用相場です。
- 全面葺き替え:798,000円~
- 重ね葺き(カバー工法):698,000円~
金額の差を見ると10万円は違います。ただし屋根工事専門業者によって費用は変わるため注意してください。
全面葺き替えより安くなる理由は、既存の屋根の撤去や処分をしなくて済むからです。工期が短くて済むのも施工費を抑えられる理由です。全面葺き替えは既存の屋根を撤去し新しい屋根を取り付けるため工期も長くなります。カバー工法は撤去も処分も不要なため短工期です。職人の労働日数が短くなりますから人件費を抑えられます。
アスベストの屋根はとくに高くなる
築年数が古い場合、屋根材にアスベスト(石綿)が使われていることもあります。アスベストは2006年の建築基準法の改正で規制対象になりました。吹き付けアスベストやアスベストを含んだ吹き付けロックウールは規制されています。(含有率が0.1%を超えるもの)
アスベストが含まれている屋根材でも、普通に暮らしているならリスクは低いとされています。以下は厚生労働省の見解です。
引用:厚生労働省 アスベスト(石綿)に関するQ&A(13)わが家はアスベストの危険性があるか。
問題は繊維が空気中に浮遊した状態です。葺き替えでは既存の屋根を撤去しますから、アスベスト繊維が浮遊する可能性もあります。また、石綿取扱作業従事者石綿作業主任者や建設物石綿含有建材調査者などの資格者が必要です。作業を行う職人の安全も確保しなければなりません。特殊な薬剤を使って封じ込めたり、作業空間を覆ったりするなど手間がかかる分、作業費は高くなります。
防音・断熱・防水性が高くなる
既存の屋根に新しい屋根を被せるため機能性が高まります。シンプルに屋根が二重になりますから、屋根を叩く雨音も室内に届きにくくなるのです。新しい屋根と既存の屋根の間に空気層ができるため断熱性が高まります。
新しい屋根から冷気が入ろうとしても、既存の屋根に塞がれるからです。万が一新しい屋根で問題があっても、もう1つの屋根で住まいを守れます。
カバー工法にもデメリットはある
カバー工法ができない場合もあります。屋根を被せるわけですから上方に重心が偏ります。そうすると地震の際に、バランスが崩れる危険性もあるのです。また、瓦屋根にカバー工法は適していません。屋根瓦の波の形や厚みが問題となり、新しい屋根を重ねられないためです。屋根瓦自体が重く重心による耐震性の問題も関係します。
カバー工法は屋根が劣化していても対応できます。ただしあまりに劣化が激しい場合、葺き替えを検討したほうがいいでしょう。その点も耐震性と同じく屋根工事専門業者との相談が必要です。
ひかりペイントがカバー工法で屋根問題を解決します
ひかりペイントではカバー工法や屋根の葺き替えで問題を解決できます。屋根の材質や状態を適切に見極めて、どちらがいいか提案可能です。大工や板金工など、カバー工法や屋根の葺き替えを施工できる職人がそろっています。屋根工事も多く手掛けてきているためお任せください。
カバー工法で新しくする屋根に適した屋根材の提案も可能です。スレートコロニアルからガルバリウム鋼板などさまざまな屋根材を取り扱っています。希望の屋根材についてはメリットだけではなくデメリットもしっかりお伝えいたします。ひかりペイントのカバー工法に関しては、ホームページの問い合わせフォームや電話の他、LINEやメールで受付中です。ショールームでも可能なため、お気軽にご相談ください。
ひかりペイントが選ばれる理由