弊社で二番目に人気の無機塗料。炭素を含まない無機物を混ぜ込むことにより、耐久性をアップさせているため、なんと耐久年数20年以上とも言われています。
なるべく高品質な塗料を使用したい、またはメンテナンスをなるべく少なくしたいという方にオススメの塗料です。
目 次
無機塗料はどんな塗料なのか?
無機塗料は、石やガラスといった炭素を含まない無機物を原料に使用している塗料です。無機物そのものは、紫外線で劣化することがありませんが、無機物だけでは塗料として使用することができません。
そのため、合成樹脂などの有機物を混ぜることによって、無機物の耐久性をいかしつつ、塗装に使用できる塗料として「無機塗料」が誕生しました。
弊社でも、フッ素の次によく使っているグレードです。
参考に、弊社の使用塗料別グレードの割合は、アクリル0%、ウレタン0%、シリコン10%、ラジカル制御14%、フッソ44%、光触媒0%、無機32%です。
特徴1.高い耐久性!
無機物配合により塗膜劣化が起こりにくいため、20年はもつと言われるほど、耐久性があります。今まで最高級と言われていたフッ素塗料よりも耐久年数が長いです。
特徴2.美観長持ち!
親水性が高いので、汚れを雨で流してくれます。カビやコケも発生しにくいです。
特徴3.不燃性がある!
無機物が主な成分なので、もし近隣で火事が起こっても延焼しにくいです。
マイナスポイント1.価格が高い
耐久性が高いなど高性能なため、他のグレードの塗料に比べて価格が高いです。
マイナスポイント2.有機塗料に比べてヒビ割れしやすい
無機物そのものが硬いため、無機物を使用した無機塗料もヒビ割れを起こしてしまうことがあります。
マイナスポイント3.職人によって効果が決まる
塗料の性能を引き出すには、一定の厚みでなければいけないため、施工する職人によって決まります。
無機塗料の施工単価(m2)はいくらくらいか?
無機塗料を3回塗りした場合の施工価格は、平米あたり4500円から5500円です。
こんな方にオススメする塗料です
無機塗料は汚れが付きにくい特徴があるので、工場や道路の近くなど汚れやすいエリアに住まれている人にお勧めです。
また、綺麗な状態が長くもつので、最初に費用がかかってもメンテナンスにあまり手間をかけたくない方にも無機塗料はお勧めできます。
代表的な無機塗料
アプラウドシェラスターNEO
塗料名:アプラウドシェラスターNEO
塗料メーカー:日本ペイント
おおよその単価:4,200円/㎡(平滑仕上げ、下塗りにハイポンファインプライマーを使用)
柔軟性にも優れ、ヒビ割れを起こしにくい塗料。
日本ペイント
塗料名:クリスタコート
おおよその単価:1,020円/㎡(1工程)
無機系超低汚染のコーティング剤。乾燥直後から超低汚染性を発揮。
塗料名:ダイヤモンドコート
おおよその単価:4,350円/㎡
車の塗装に使用された技術を使用。塗布することで色あせなどの劣化現象を抑える。
エスケー化研
塗料名:スーパーセラタイトF
おおよその単価:2,900円/㎡
超耐候性・超耐久性でありながら、水性塗料なので安全。
関西ペイント
塗料名:アレスシルクウォール
おおよその単価:3,800円/㎡(さざ波模様仕上げ、水性つや消し仕上工法)
マイクロパウダー技法により艶消しが可能に。既存の塗膜や下塗り材に対し、幅広く対応。
無機塗料に関するよくある質問
無機塗料は、ひび割れしやすい塗膜だと聞いたのですが、本当でしょうか?
確かに有機塗料に比べて、ヒビ割れしやすいと言われています。しかし、弾性力が強い無機塗料を使用すればヒビ割れが起こりにくいです。
艶なしがないと聞いたのですが、本当でしょうか?
無機塗料には完全な艶消しがありません。ただ、5分艶、3分艶までは調整ができるので、まぶしい仕上がりが苦手な方にはこちらをお勧めします。
相性が悪い外壁材があると聞いたのですが、本当でしょうか?
これは無機塗料だけでなく、他のグレードの塗料にも当てはまります。無機塗料は、木材との相性があまり良くありません。
木材は、水分を含んで膨張や収縮を起こすため、塗膜が硬くなりやすい無機塗料は適していません。また、無機塗料の種類によってはガルバリウム鋼板やサイディングボードに使用できないものあります。
本当に20年もの間、メンテナンスしなくても大丈夫なのでしょうか?
無機塗料は長い耐久性が特徴です。しかし、まだ発売されて20年もたっていないので、本当にメンテナンスをしなくても良いのかは定かではありません。
厳しい環境下において実験を行った結果、無機塗料の耐候性が高いということは証明されています。他のグレードに比べ、メンテナンスの回数は少なくてすむと言える塗料です。
まとめ
高い耐久性が特徴の無機塗料は、これから増えてくると言われる塗料です。高性能な塗料だけに費用も他のグレードに比べて高額になりますが、費用に見合うだけの仕上がりになります。
しかし、無機塗料の定義はまだないため、少しでも無機物が入っていれば無機塗料と呼ばれます。施工が難しい塗料のため、信頼できる塗装業者に相談や施工依頼をしてください。