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光触媒塗料の特徴と単価

近年はあまり使用されなくなった光触媒塗料ですが、自然の力で汚れを落としたり、有害物質を除去したりなど、環境に対して優れた特徴があります。

日当たりがよい場所に住宅がある方や、環境意識の高い方などにオススメです。

光触媒塗料はどんな塗料なのか?

光触媒塗料とは、セルフクリーニングできる塗料です。外壁に付着した汚れを太陽の光で浮かせ、雨水で汚れを洗い流す力があります。自然環境に優しく、汚れがつきにくいのも特徴です。

TOTOのハイドロテクトコートという塗料が主流でしたが、販売を停止したため今ではあまり使われません。

弊社でも光触媒はほぼ使いません。

参考に、弊社の使用塗料別グレードの割合は、アクリル0%、ウレタン0%、シリコン10%、ラジカル制御14%、フッソ44%、光触媒0%、無機32%です。

特徴1.汚れがつきにくい!

太陽光や雨など自然の力で汚れを綺麗にするので、汚れがつきにくいです。

特徴2.空気を綺麗に!

車の排気ガスに含まれる二酸化炭素や窒素酸化物を除去することができます。

特徴3.遮熱効果もある!

全ての塗料ではありませんが遮熱効果のあるものを使用すれば、紫外線を反射できます。

マイナスポイント1.価格が高い

高グレードのため平米単価が高いです。

マイナスポイント2.屋根には使用できない

太陽光を多く浴びる屋根ですが、光触媒塗料には屋根用塗料がありません。

マイナスポイント3.日当たりが悪い箇所だと効果が出にくい

太陽光の力によって汚れを浮かせるため、太陽光が当たりにくい場合はセルフクリーニングの力が発揮できません。

光触媒塗料の施工単価(m2)はいくらくらいか?

ハイドロテクトコートを三回塗りした場合の施工価格は、平米あたり4200円から5000円です。

TOTOのハイドロテクトコートについて

ハイドロテクトコートとは、衛生陶器メーカーのTOTOの技術「ハイドロテクト」を使用した光触媒塗料です。ハイドロテクトコートを塗ることによって、ハイドロテクトの膜が外壁に付き、セルフクリーニングや空気を浄化するなどの効果を発揮します。この技術は外壁塗装だけでなく、内装用タイルなどのインテリアや外装用タイルのエクステリアにも使用されています。

しかしながら、このハイドロテクトコートは2017年に取り扱いが終了しています。

代表的な光触媒塗料

ピュアコート水性/株式会社 ピアレックス・テクノロジーズ

おおよその単価:2,800円/㎡
フッ素樹脂ベースのため耐候性も高く、汚れがつきにくい塗料。

日本特殊塗料

塗料名:エヌティオ
おおよその単価:3,800円/㎡(スプレーコーキング)
汚れを防ぐだけでなく、抗菌・脱臭効果もある。決められた施工店のみ施工可能。

ニュートラル

塗料名:ニューコートAP
おおよその単価:1,800円/㎡
既存の光触媒ではできなかった基板への1コート施工が実現。チョーキング現象も起きにくい塗料。

SICコーティングス

塗料名:シックコート
おおよその単価:1,800円/㎡
ハイブリッド光触媒コートで、夜間など光が当たらない場所でも汚れの分解率UP。

光触媒塗料に関するよくある質問

塗装が難しいと聞いたのですが、本当でしょうか?

かつてTOTOのハイドロテクトコートを塗るには、施工店でなければ塗ることができませんでした。

販売が終了した現在は、どこの店舗でも塗ることは可能ですが、知識や技術が必要な難しい塗料には変わりありません。実績が少ない店舗では、光触媒塗料の性能が十分に発揮されない恐れもあるので注意が必要です。

不具合が多いと聞いたのですが、本当でしょうか?

光触媒は施工が難しい塗料なので、長けた職人が施工を行わなければムラになるなど見栄えが悪くなります。また、光触媒は太陽の光が当たる所でなければセルフクリーニングの効果は発揮できません。

鳥の糞や木の葉、サビや黄砂などには対応できず、塗膜も固いためヒビ割れも起こしやすいです。メーカーが出している耐用年数よりも前に劣化現象が起こることもあります。

1度光触媒で塗装すると、次も光触媒で塗装しなきゃダメと聞いたのですが、本当でしょうか?

光触媒で塗装すると表面に特殊な加工がされるため、専用の下塗り材を使用しなければ通常の下塗りであれば容易に剥がれてきてしまいます。

適した下塗り材を使用してもらうためにも、光触媒で塗装していることを、業者に忘れずに伝えることが重要です。

最初から光触媒が塗装されている外壁材は塗装ができないと聞いたのですが、本当でしょうか?

全くできないわけではありません。難付着サイディングボード呼ばれるような、最初から光触媒塗料が施工されている場合、チョーキング現象などが起こりにくいので、塗装を上から行っても密着性が弱くなります。

しかし、難付着サイディングボードにも使用できる下塗り材も開発されたため、きちんと高圧洗浄、下塗りを行えば塗装も可能です。

まとめ

太陽の光や雨水で汚れを落とす、光触媒塗料のセルフクリーニングには期待ができます。しかし、価格が高かったり業者によってはうまく施工できなかったりする可能性もある塗料なので、注意が必要です。

時折、訪問業者が「長期に渡りメンテナンスも不要」とうたっている場合がありますが、実際にそのように長く耐用年数がもつのかもまだ実証されていません。すぐに契約するのではなく、お近くの塗装業者に相談されることをお勧めします。